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デニソワ人

デニソワ人は、
40〜60万年ほど前に
ネアンデルタール人の一部が進化して
誕生した旧人です。

デニソワ人の遺物は少なく
わかっていないことが多いのですが、

(デニソワ人の遺物)

歯や骨から採取したDNAの解析に成功し、
彼らの身体的特徴が判明しています。

彼らの知能がどれほどのものか
わかりませんが、
歯と指の骨が見つかったシベリアは
とても寒い地域ですので、
火を扱い、
しっかりと防寒のできる衣類を作成する
能力があったと思われます。

また、
標高3000メートルを超えるような
酸素の薄い環境に適応できる遺伝子を
もっていたこともわかりました。

その遺伝子は
現在のチベット人がもつものと同じで、
デニソワ人から受け継いでいると
言われています。

おそらくデニソワ人は
チベット高原で独自の進化をし、

その後、
アフリカ大陸を出て世界中に拡散していた
新人(ホモ・サピエンス)と出会い、
子孫を残したのでしょう。

私たちの祖先と
ネアンデルタール人やデニソワ人は、
数万年という長い間
生息域の重なる場所で生活していました。
争うこともあったでしょうが、
共に家族として暮らしていたことも
あったでしょう。

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