日本列島の形成
日本列島は、
列島の形もさることながら、
たくさんの不思議な形をした山や岩があります。
それらは、人々に神秘的な印象を与え、
観光地として人気のスポットになっています。
なぜこのような場所が
日本列島に多いのかというと、
それは、この列島が4つのプレートの重なる
特殊な場所で形成された事が関係しています。
プレートとは、
地殻とマントルの上部を合わせた部分で、
地球全体で数えると10数枚ほどに分かれています。
そしてプレートの下では、
2000〜4000℃の高温な下部マントルが
ぐるぐるとうごめいている状態です。
この下部マントルが上昇するさいに
マグマが精製され、
地上に噴出し、固まり、左右に押されて
プレートの運動は起きます。
その後、プレート同士がぶつかり、
より重い方が池中へ流れて残骸となり、
やがて地球内部へ崩落し、
マントルの動きに大きな影響を与えます。
これが地殻変動の一連の流れです。
☆では、日本列島がどのように形成されたのか見てみましょう。
それは、6億年ほど前のことです。
海洋プレートが大陸プレートの下へ沈み込みを開始し、そこで付加体が形成され始めました。
付加体は長い年月をかけて成長し、
大陸の一部となっていきます。
しかし2000万年ほど前、
ホットプルーム(高温なマントルの上昇流)が
大陸の地下へ上昇し、
その後、東端を引き裂いてしまいます。
引き裂かれた陸地は、
別々の方向へバラバラに散らばります。
島々が散らばった先は、
4つのプレートが重なる場所でした。
これらのプレートの運動が、
島々をふたたび結合させていきます。
そして、
プレートの運動による活発な火山活動が
列島の隙間を埋め、山を作り、島を生み、
さらに、岩、砂、泥、生物の死骸が堆積して、
新たな土地を形成します。
日本列島が、
不思議な形をした地形や風景を
もつようになった背景には、
このようなストーリーが隠されていたのです。
ちなみに、
日本神話には『国生み』という話があって、
それは、イザナギノミコトとイザナミノミコト
という神様が、海中を矛でかき回し、
引き上げた矛から滴った雫が、
日本列島形成のキッカケになるのですが、
プレートの運動を抽象的に描いたかのようで、
興味深いですね。
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