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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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#カメラ

片桐愛羅@フォーススタジオ

長らくさぼってたポートレートのレポートを再開。ずいぶん溜まってしまった。かれこれ15回目くらいとなる愛羅ちゃん撮影。 ホテル撮影の翌々週、今度は江戸川橋のフォーススタジオ。 ゴシックな雰囲気のスタジオに愛羅ちゃんの衣装もはまって、なかなか雰囲気のある写真が撮れた。ヴィスコンティ作品のようなデカダンスを感じる。 しかし何回撮っても屋内撮影は難しい。構図がワンパターンになりがちだし、引いて撮るのも限界がある。 僕は余り構図を作り込むタイプじゃなく、その場の思いつきでなんと

僕の目にはあなたしか見えていない

今、僕の視界にはあなただけが映っていればそれでいい。 背景ボケの写真が美しく見えるのは、そういうメッセージを内包しているから。 なんてふと考えた。 だから後ろに何があって、それがどんな風に映っていようが関係ないんだ。ボケ味とかボケ感とか、本来見なくていいからボカしてるところに目を凝らしてああだこうだ論じるのは、僕の感覚ではただただ無粋な行為でしかない。 似たようなこと前にも書いた気がする。 レンズの評価とかでよく「ボケ味がどうの」とか見かけるけど、カメラやらな

片桐愛羅@国道

鶴見線の国道駅と言えば、都心からも比較的楽にアクセスできる写真映えスポットの名所として有名だ。僕も結構前から認識していて「いつかは行きたいなあ」と思っていた。川崎方面は土地勘無いからちょっと近寄りがたくて。 その国道で撮影会が開催される。しかも愛羅ちゃんがエントリーする。それは撮らねばならんだろう。というわけで行ってきたぜ国道駅。 正直、スナップ目的で行ったら15分で飽きる場所だった。駅舎は確かに他には無い独特の雰囲気だけど、そもそも大して広くないんだよね。 80分の持

碧波彩@新宿オリエンタルラウンジ

令和初の撮影は碧波彩ちゃん。去年、ポートレートデビューした時に被写体になってくれたモデルさんだ。 彩ちゃんは普段から多彩な方面で精力的に活動しているけれど、ポートレート撮影の機会は余りなかった。あったとしても水着撮影とかありきたりのスタジオ撮影とか。 今回、珍しくバーラウンジでの撮影ということで、面白そうだから申し込んでみた。オプションで「水着OK」となっていたけど「着衣で頼んます」と連絡。バーで水着とか意味わからんし。 しかし屋内暗所の撮影はやっぱり難しかった。ライブ

SHAY@Studio Canal Anchor

また SHAY さんを撮ってきた。今度は Studio Canal アンカー。前回はセイラー。 スタジオ撮影苦手なんだけど、前回の撮影で「このモデルさんならイケるかも」という手応えを掴んだので、また SHAY さんを撮ってきた。 たぶん今まで撮ってきたモデルさんの中で一番フランクでノリが良い。撮影の合間はケラケラ笑っていることが多いけれど、いざカメラを向けると多彩な表情を見せてくれる。表現に対して物怖じするところがない。 今回は実際の映画のシーンをモチーフに、いつもより

Filmmaker's Eye

という本についてちょっと前に触れた。今も時々読み返している。 映画の撮影技法に関する本だけど、静止画にも十分当てはまる。というか本だからサンプルは全部静止画だし。次回の撮影はもっと意識的にこれらの技法を取り込んでみようかなと思っている。 これまで撮った写真の中で「あ、これはこの技法に当てはまるな」というのもいくつかあった。たまたま構図が当てはまっているというだけのもので、本来その構図が意図するべきモデルの表情やカメラの設定は一致していなかったりするので「らしさ」は余り無い

キャッチーになれない

「こういう風に仕上げればウケがいい」「そのほうがキャッチーだ」ということは重々承知していたし、僕にはそう仕上げるだけの技術もあったけれど、それは僕が本当にやりたいことじゃなかった。 今回撮影した写真、僕は 3 通りの仕上げを用意した。モデルさんに気に入ったものを選んでほしいという、いわば忖度っていうの?こういうの。 一般的にウケの良さそうな仕上げ ティール&オレンジ(現代的な映画) クラシカルなフィルムルック 上から順に Twitter の「イイネ」の数が多い。現時

VSCO Film for Lightroom を導入してみた

モデル:碧波彩 フィルムのような質感、特に僕は映画のような質感を自分の写真で実現できたらなあ、ということはずっと考えていて、これまでもそのために試行錯誤を重ねてきた。そして未だにその最適解が得られずにいる。 VSCO というスマホアプリは、Instagram でコダワリのある写真をアップする若い層にはよく知られていると思うのだけど、それの Lightroom プラグインがリリースされていること、それがフィルムルックに特化していることを知り、試しに購入してみた。ヘッダー画像

作曲とポートレート撮影の共通点

今回はキヤノンの写真。ソニー編はこちら。 前回、「ポージングはモデルさん任せ」ということについて触れたけど、「あ、なんかこれってバンドで曲作る感覚に通じるものがあるな」と思った。 Studio Coucou は屋上を含めて 4 フロアあるのだけど、敷地自体はそれほど広くなく、また撮影当日は雨だったため屋上は使えなかった。その状況で僕と YUNA さん以外にも撮影しているモデルとカメラマンが4組くらいいたので、必然的に他の組の撮影の様子も目に入ってくる。 「少しあごを

YUNA@Studio Coucou

YUNAさん、二度目の撮影は、初の屋内ポートレート。屋内、くっそ難しい。ちなみに最初の撮影はこちらからどうぞ。 今回もソニーとキヤノンの2台体制。今回はソニーの写真。 Studio Coucou(クークー) は、都営大江戸線の森下駅と清澄白河駅の間くらいにある、自然光を売りにしたスタジオ。自然光を売りにしていても今日は生憎のお天気。差し込む光は頼りない。 同じスタジオ内で複数のモデルさんとカメラマンが同時に撮影している。見回してみるとストロボ、三脚は当たり前、ソフト

僕のポートレート道

今回はキヤノンの写真。ソニー編はこちら。 どこかのブログ記事だったか、誰かのツイートだったか覚えていないけど、「ポートレート写真はカメラマンとモデルの関係性が反映されていないとカタログ写真みたいになる」というような一文を見かけて考えさせられたことがある。その意見は納得する部分もあれば、釈然としない部分もある。 だって、そうはいっても、だよ。こちらからすれば相手は本名すら知らない、お金を払ってほんの短時間雇っているモデルさんに過ぎないわけで。 関係も何も、所詮は「お金を払

碧波彩@江ノ島

江ノ島にて碧波彩さんを撮影してきた。今回も Sony と Canon の2台体制で、今日は Sony の写真を。 こちらの Ruban 撮影会は運営代表を女性モデルの方が兼任されている。一生懸命やってるなあ、という感じが伝わってくる。今日もちょっとした不備があって、僕は特にこれといって迷惑を被ったわけではないのに、わざわざ代表の子が謝罪しに来てくれた。大変そうだ。 さて、僕は風景というかスナップもよく撮るのだけど、風景とポートレートでは何が違うのかというと、主な違いは

YUNA : Sony Alpha7II

昨日公開したポートレートの記事。いくつか反省点がある。 反省その1。酔っ払うと現像にムラが出る 分かってたことなのに部屋に戻るとすぐ酒飲んじゃうから同じ失敗を繰り返す。ポートレートの写真はカメラマンだけのものじゃないんだから、もっと真面目に取り組まないとダメダメ。 反省その2。二台のカメラで全然違う これはまあ分かってたことだし、それぞれのカメラ別には統一感が出るよう現像したつもりだったんだけど、なんかもうちょっと見せ方あったんじゃないか、という気がしている。 反省