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荻窪 - Angel KONY@ROOSTER

昨日は映画の後に荻窪ROOSTERに移動してライブを観た。Angel KONY というバンド。彼女たちのライブは初めてではない、というか何度も観ている。

ボーカルの神近まりさんは、3rd アルバム「One Time」の CD ジャケット撮影もさせていただいたりして、気づけば結構長い付き合いになっている。

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僕が本格的にブルースという音楽を聴き始めたのは10年ほど前からだろうか。ロックを中心に聴いてきた僕の人生の中ではまだ比較的歴史が浅い。

実際に自分で聞くようになるまではどことなく近寄りがたい音楽というか、とっつきにくい音楽というイメージがあった。同じように感じている人も多いのではないだろうか。分かる人だけが分かる、分かる人だけが分かればいい、そういう雰囲気。

Angel KONY はブルースバンドだ。けれどブルースのそういうとっつきにくいイメージからはかけ離れている、と僕は感じている。親しみやすい。ブルースのことなんて何も知らなくても楽しめる。そういう感触がある。もちろんブルースを知っていればなお楽しめる。

ボーカルの神近まりさんは Twitter などをご覧いただければ分かると思うのだけど、まあまあのズッコケキャラだ。けれどひとたびマイクを握ると圧倒的な歌唱力で聴く者を惹きつける。

そしてその彼女に匹敵する存在感を示すギタリストの小野アイカさん。僕はいつも彼女のプレイに釘付けになってしまう。僕自身がギターを嗜むから、ということもあるのかもしれないけれど、雲の上からギターの申し子が降りてきたんじゃないか、というくらい凄まじい。

凄まじいといっても、Yngwie 某とかそっち系のアレではない。そもそもブルースという世界自体が、速さや正確さを競うような世界とは正反対のベクトルにある。

「歌を歌うように、絵を描くように、ギターを弾けるようになりたかった」と過去の投稿でこぼしたことがあるけれど、まさに彼女がそのようにギターを弾く人なのだ。「ストーリー」や「ヴィジョン」を感じさせる。

そして何より素晴らしいと思うのが、誰より演奏している本人たちが楽しそうなところだ。

この日は珍しく Led Zeppelin の「Rock and Roll」なんかカバーしていて面白かった。改めて懐の深さに驚いた。

いいライブを観たあとは気分も良い。

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