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女子のコミュ達問題ー専業主婦V.S.ワーママの対立は存在するのか?

先日こういうツイートをしたのだけども

レスポンスなどで専業主婦の方から「言われます、辛いです」とお返事などをいただき、「OH・・・やっぱりリアルワールドで本当に居るんだな」という事にしょっぱい気持ちになった。あとコメントを見る限りでは意外と「独身またはDINKsの女友達から言われた」という人も結構いらっしゃる。

こういうライフステージによる経験している事の差は、様々な生き方のある現代で共感を軸に生きている女性を分断しているなと思う。たまたまこの時は子持ち専業主婦についてTweetをしたが、同じように独身女性が「家に帰っても暇でしょ?」と既婚者に仕事を押し付けられたりする事もある。はたまたワーキングマザーが専業主婦に「子供と一緒に居たいと思わないの?」みたいなお節介を無遠慮にぶつけるケースもあれば、子持ちがDINKsカップルに「子供は作らないの?」と泥々の土足で踏み込むケースも”あるある”の話だ。人間が誰しも何らか引け目を感じたりして生きていればこそ、それぞれのステータスやライフステージに応じて、言われたくない言葉、やられたくない行為というものは存在する。

話が変わるが、よく専業主婦V.S.ワーキングマザーみたいな構造をメディアが取り上げたりする。個人的な立場をいうとあれには心底辟易している。

いや別に対立とかしてないし。

もしくは私の周りにはないだけなのかもしれないが、そこに関わった事がある人の話を聞く限りは、よく言われる仁義なき戦いをエネルギーを割いてやってるのって全体からするとすごく少数なのではないか。戦場で同調し、頷いている人が居ても、その中のほとんどは「ゴシップとしてこの場は面白いけど、最終的には他人の事はどうでもいい」または、こういう事を言い出す人というのは敵に回すと碌な事がないので「この場はとりあえず頷いておこう」といった所なのではないか。

専業主婦だろうかワーキングマザーだろうか、自分の生き方以外は気に食わない、または自分と違う価値観の相手にチクリと何かを言ってやろうと思ってる人は少ないながら一定層いて、そのどちらとも、とんでもなく面倒なタイプの人間なのであり、それは彼女たちが専業主婦だから、ワーキングマザーだからという事ではない。そういう面倒な人同士のやり合いと被害妄想に巻き込まれて、特に戦いの当事者ではない女たち全員がまるでお互いを対立しているように飾り立てられ、見ず知らずの当事者ではない人間に「女 V.S 女」の醜悪なゴシップショーとして消費されるのは本当に勘弁してほしいのだ。本当に専業主婦やワーキングマザーの敵はお互いなのか?って話である。

もう色んな人の色んな意見を読んでるうちに思うのが、それぞれに違う色の地雷を持ったプロフィールの違う者同士で、女たちは繋がりすぎているのではないか。どれもこれも女性が「ある程度自分と違う相手でも話ができる」コミュ障ならぬ”コミュニケーションの達人”だからこそ、多少の無理をして毛色の違う人と関わり合うからこそ生まれる軋轢なのだ。職場で属性の違いから生まれる軋轢の話は一旦脇に置いておいたとしても、もうプライベートでは価値観が合わないなと思う人たちとは接触する事をやめてみても良いのではないだろうか。チクリと言ってやるつもりはなくても、自分の経験不足から相手の地雷を踏み抜いたり、逆に相手がその気無しに踏み込んでくる事だってあるだろう。それを避ける方法はただ一つ、無理に関わろう話そうとない、それだけなのだ。

専業主婦とワーキングマザーがスーパーやドラッグストアでばったり会っても、必要以上の会話を持たなくて良い。何か気が利いた事を話そうとは思わず、「またね。」と切り上げて立ち去れば良い。わざわざライフステージの差があれこれと心にささくれをもたらす微妙なお年頃に、同窓会や同期会へ行く必要はない。あれは全員が全員、食うに困らない職を持ち結婚している事が当たり前の世界だったからこそ楽しかったイベントで、同世代間で価値観やライフステージまで何もかも違い、お互いに踏み込まれたくない地雷を持ち寄る場所へわざわざ自分から顔を出さなくて良いのだ。または結婚願望があって焦りを感じている人が、わざわざ上から目線のアドバイスをしてくる既婚や子持ちの”友達”と久々女子会と称して会う必要は実はそんなにない。

ライフステージや年齢自分の状況に応じて、女は友達が変わってもいい。自分も移りゆくが、友達だって人生を移りゆく価値観と一緒に歩んでいる。”コミ達”の能力は、昔に一度作った友達との維持に無理に注ぐ必要はない。新しい友達は、何もリアルでなくともSNSの中で作ったっていい。その時の変わりゆく属性と考え方で、地雷を持ち込まずに済む相手と平穏に感情の交流をする方法はあるのだ。わざわざ爆弾を差し出しあって、導火線に火をつけた女を仲間内にさらし、「女って怖いよなぁ〜」と誰かが喜ぶネタを提供したり、「やだやだ、女って」と自分で再確認しなきゃいけない状況を作り出さない方がいい。それは「女 V.S. 女」を観戦して喜ぶ人に、こちらからホイップクリームで飾り付けられたネタを与える事になるのだからーーと、今日も年末の同窓会の返事に「不参加」と丸をつけたコミュ障の私は思うのだった。

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