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**バカが、現実を変える

カバは性格歪んでると思う。

何もしてないのに、いきなり後ろ足で立ち、ぼくに殴りかかってきた。

ぼくは宙に浮かんでいて、カバを避けようともう少し上に上がろうとした矢先。これで目が覚めた。

カバがイマイチよーわからん、という人のために

空飛ぶ夢をよく見る。

揚力は両手を平泳ぎみたいに掻くことで得られる飛行法だから割と疲れる。
風に乗ってしまえばあとは自然に飛んでいくのだが、市街地ではなかなか難しい。人の目もある。

葉山だろう、なじみの海岸を飛ぶのは気持ちよかった。ただ、風がビーチから沖へ向かっていて、ついそれに乗ってしまい、これでは危ない、陸へ戻れなくなると焦った。

陸の市街地へ戻り、家に着いたが、脇にはさんで持っていたはずのものを落としてしまったことに気づいた。

そりゃそうだろう、平泳ぎするんだから、脇、開くよね。なんでそんな風に持ってたんだろうと反省しながら町へ戻ったら犬やら猫やら動物がいっぱいいる路地に迷い込み、そこでカバと出会ったという次第。

こういう話、検索しても出てこない。

以前、「検索しても出てこないサムシングが、お金を生む」タイトルでブログ書いた。
いま検索したら(笑)、2013年で、11年前だ。

でも、いくら検索しても出てこないとはいえ、カバの夢の話ではお金を生まない。

夢の話は脳の生み出した幻想であり、お金は現実。幻想はお金を生まない。

ちょい待ち。そうか? 生むんじゃないか?

現代ビジネスは物体ではなくアイデアを売るようになってる。

車、物体だが、「移動手段」を売る。だから車を保有するのではなくカーシェアリングというサービスが生まれた。
1920年代アメリカ。
フォードがモデルTを廉価に販売した。
「誰でも車が持てます」
大ヒットした。

後発のGM(ゼネラル・モーターズ)は収入に応じた車種を提案、車の所有がステイタスになり、おかげでフォードTモデルは1927年には時代遅れの遺物になった。

以来、車というものは「所有=ステイタス」となり、自我を映す鏡になったのだが、時代は変わった。

移動できればいい。

EVも、要するに巨大な動く電池であり、電池の重量がハンパないため、タイヤの擦り切れが早い。タイヤ寿命が短いという欠点が明らかになってきている。

「タイヤ買うためにEV乗ってんじゃねーよ」

こういう人は、車を所有するのを手放すだろう。

飲食店は「食べに来てください」だったのが、「玄関ドアまでお届けしますよ」となった(Uber Eats)。つまり、「店で食べる」ではなく「その店の味を届ける」というサービスへと変化したのだ。

何が言いたいかというと、車や飲食店といった物理的実体よりも、脳内アイデアのほうがお金を集め始めている。

そう考えているさなか、エコノミストの面白い記事に出会った。

The Economist, Feb 15th 2024記事

タイトル「サンフランシスコはテクノロジーの未来を築いたように、自分自身を作り変えることができるだろうか? 〜人は負のループを恐れているが、現実はもっとびっくりの状態」

サンフランシスコはコロナのロックダウンもあって、治安が悪化、家賃は高いわ、薬物依存も高いわ、ホームレス目立つわで、かつての華やかで憧れの街ではなくなったとされる。

でも、世界のITをリードしてきたのはシリコンバレー、ベイエリアだ。

ベイエリアが提供するビジネスは「サービス」、つまり脳内。
サンフランシスコという都市は、現実、リアル。

このせめぎあいの結果はどうなるのだろう。

ピクサーも本社はサンフランシスコに近い。
アップル、Googleもベイエリアにある。
ChatGPTのOpen AI、サンフランシスコ。

これ、人類の新しい挑戦になりそうだね。

ただ一つだけ言えるのは、先のブログにあったこの言葉

「検索の時代、**バカとか言われるくらい、自分の売っている商品への愛のある人しか、商売繁盛無理だよね」

**バカが、現実を変える。間違いない。

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