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紺地に赤文字でBってかいてある帽子が欲しい

住んでいるアパートが、ボストンレッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークの徒歩圏内にある。そのため、自宅の周りでBOSTONと赤や紺で書かれたTシャツを着ている人や、大きくBと書かれた野球帽をかぶっている人がたくさん歩いているのを見ると「あぁ、今日はホームゲームなんだな」とすぐにわかるようになった。

そもそも、ボストンの街を歩けばBの赤文字のついたキャップをかぶった人を毎日かなりの確率で目撃する。皆が皆その日に野球の試合に行くわけでもないのだろうけど、ボストニアンにはたぶんそんなことは関係ないんだろう。

わたしも、ボストンにいるからには一度はレッドソックスの試合を見ないとね、と4月に一度フェンウェイへ行き、試合を観戦したことがある。そのときに撮ったのがヘッダーの写真。

見事レッドソックスが勝った瞬間には観客は総立ちの大興奮だった。いい瞬間を目撃できた。ボストンの長い冬がようやく終わりのきざしを見せはじめた(終わったとは言っていない笑)4月、春を通り越して初夏の爽やかな風が吹く中で飲むビールは最高だった。

観戦後、どうせだったら先シーズン、上原浩治選手がボストンにいるうちに行くべきだったなぁとしみじみ思った。彼はピッチャーだから、わたしが観戦に行ったときにタイミングよく登板するとは限らないけども。

わたしのスポーツ熱、地元熱というのはだいたいそれくらいの温度感で、しかしタイトルに書いたように、最近になってレッドソックスのキャップが欲しいなぁという気持ちが大きくなってきた。こういうやつです。

この画像のキャップはサイドにナイキのマークが入っているけど、帽子ひとつとってもいろいろなブランドから売られているので、細かいデザインや素材は様々。

だけど迷うなぁ。髪の毛に変なクセがついてしまうのがいやで、わたしは普段帽子をほとんどかぶらないんです。そして普段からかぶる習慣が無いから「この野球帽をどこにいつかぶっていくのだ?」という点についても明確なイメージはまだ無い。でもなぜか欲しいなぁという気持ちが出てきてしまった。

あと似た話で、通っている大学のパーカーも欲しいなぁと思い始めた。アメリカのどの大学にもほぼ必ずある、これでもか!というくらい大きく大学名が書かれたパーカー。

こういうやつです。わたしの大学はハーバードではありませんが、ボストンで代表的な大学として写真を拝借。「University Sweatshirts」で画像検索するといろんな大学のが出てきます。

わたしがこういうパーカーを外に着ていくことは確実に無い。そもそも大学名に限らず、ブランド名とかでも自分の着る服にこうしてでかでかと書かれているものは苦手なんです。

でもなんとなく欲しい。なんでなんだろう。家の中限定で、おしゃれではなく防寒のためだけに着ることになるのはわかっているけれども、それでもなんとなく欲しいなーという気持ちがある。

たぶん「入手するなら今以外妥当なタイミングは無い」という心理があるのだと思う。テーマパークのグッズやお土産を買うなら、パークに遊びに行った日にパークの中で買いたいと思うのと似ていると思う。レッドソックスの帽子も、大学のパーカーも、ボストンに住んで大学院に通っている今以外ベストなタイミングはたぶん無いと思う。今後わたしの人生の中でまたボストンを訪れることがあったとしても、大学のパーカーをわざわざ買い求めることはちょっと考えづらい。

うーん、でもこういうお土産もの系って、高いんだよねぇ。着用頻度も低そうとわかっているからなおさらためらうけれども、思い出として欲しい気持ちも相変わらずあるので迷う。

ちなみに、高校時代に留学していたオレゴンの、私のいた地域はUniversity of Oregonのアメフトチーム、通称Oregon Ducksが地域ぐるみで圧倒的人気だった。そのときも「オレゴンの思い出に」とパーカーをプレゼントしてもらった。それと同じものの画像がこちら。

確実にD社のドナルドダックじゃないか!権利系は大丈夫なのか!?と、当時高校生でありながら大人の事情を心配したのだけど、調べたらドナルドダックはオレゴン大学の公式キャラクターなんだそう。オレゴンにはアヒルが多くDucksが大学のトレードマークなのでウォルト・ディズニーに直訴したら、快諾されたと…。いかにも「頼めば割と融通がきく」アメリカっぽいなと思いました。ボストンに来るときにこのパーカーは日本に置いてきたのだけど、持ってくればよかったなぁ。

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