やましたけいた@パーソナルトレーナー

神奈川県在住。 パーソナルトレーナー・ピラティスインストラクター。 リハビリテーション…

やましたけいた@パーソナルトレーナー

神奈川県在住。 パーソナルトレーナー・ピラティスインストラクター。 リハビリテーション、コンディショニングから、アスリートの競技力向上まで、幅広く対応。 【所持資格】 CSCS NSCA-CPT PHI Pilates 中学・高等学校教員免許(理科)

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はじめに

このnoteは、個人的な覚え書です。特に誰に向けたものでもなく、自分の頭の整理として、また将来の自分の蓄えとして、あちこちから引っ張ってきた「カラダのいろいろ」を、自分なりの考察を含めて書くものです。ですので、エビデンスベースのもの、個人の経験を元に書いたもの、両方を含みますので、内容に責任は取りません。 が、文章は基本的に手打ちで書き起こしています。 参考とする書籍やWEBサイトもあり、著作権も存在しますので、そのまま転載⇒有料記事とすることはお辞めください。 あらかじめ

    • 舌骨 と その周囲筋群の役割

      顎の下、頸椎の間に、U字型の骨=舌骨が浮かんでいる。 他の骨と関節は持たず、筋肉と靭帯によって繋がっているだけ。 ゆえに"浮かんでいる"。 舌骨を挟んで上の筋肉(オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋、顎二腹筋、茎突舌骨筋)を舌骨上筋群、下の筋肉(胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋)を舌骨下筋群とくくる。 上下の舌骨筋群が互いに力を発揮することで、舌骨が下顎骨・喉頭と距離を保ち、舌骨のmobilityが保たれる。そこから、咽頭部の機能=呼吸・開口・咀嚼・嚥下・会話、表情・歌唱などと、

      • 脳の発育発達④ ハイハイの重要性

        発育発達の過程では、目、鼻、筋肉、皮膚等にあるセンサー(受容器)を通じて、しっかり脳に刺激を入れることが重要。 発育発達③でも触れたように、11ヶ月の掴まり立ちを待たずして、8ヶ月程度で立ち上がりを見せてしまう乳児が増えてきている。 すると、約4ヶ月(生後7ヶ月~11ヶ月)の期間が取られているハイハイの時期に、入るべき刺激が充分に脳に受け渡されず、立ち上がりの刺激で上塗りされてしまうことになる。これは脳にとって、非常にもったいない事態。 ◇ ハイハイをすることで、脳に伝

        • 脳の発育発達③ 36の基本動作

          乳幼児期には、脳の発達に合わせて、様々な刺激(入力)を整理できるようになる。 前頭葉が成長するに従い、運動面でも「できること」が増えていく(運動の企画・組立て) 3ヶ月 :首が座る 6ヶ月 :骨盤が浮き、寝返りをする 7ヶ月 :ハイハイ 11ヶ月:掴まり立ち 12ヶ月:高ばいを始める。2足立ちでバランスをとる 13ヶ月:2足歩行 ※近年は、生活環境が変わり、11ヶ月の掴まり立ちをするのが早くなってきている(周りに掴めるものが増えたためと思われる) 成長が早くなった分、寝返

          浮腫(むくみ)の原因

          単純に割り切れないため、総合的に考えること。 (特に①だけに囚われることがないように) ①筋肉不足 筋肉の運動が減少、もしくは、骨格筋そのものの減少により、リンパが滞留してしまう。 筋肉は浅筋膜、深筋膜など5つの膜に覆われている。浅筋膜は皮膚の下にあり、あらゆる方向に動くことができる。ここには毛細リンパ管もある。 筋肉が伸び縮みすることで、リンパ管が適度に圧迫され、血液・リンパを押し上げる。特に足部は第二の心臓とも呼ばれるほど、動かすことで押し流すので、減少させないだけでな

          ふくらはぎが張りやすい人

          ①骨盤前傾位 反り腰のため、股関節の伸展位が出しづらく、殿筋・ハムが使える位置まで構造上なりづらい。 前傾が進むと股関節が常時屈曲位になるため腸腰筋も硬くなりやすく、さらに殿筋に力が入りにくくなる。 歩行における膝の屈曲はハムが使えないため下腿三頭筋で代償。蹴りだしも股関節の進展が使えない分、足関節の底屈を使って前に進もうとするため、更に下腿の筋群の負担が増える。 ②骨盤後傾位 腰椎から丸まっているケースも少なくない。 股関節の伸展位が出しづらいのは同じ。膝が前に出る分、膝

          【分子栄養学】脂肪肝と肝硬変

          脂肪肝は、一昔前まで「アルコールをたくさん飲む人の病気」と思われてきた。が、近年は酒を全く飲まない人、少しだけ飲む人にも増えており、人間ドッグ受検者の2~3割は脂肪肝であると言われる。 脂肪肝は、肝小葉内の ①30%以上の肝細胞の細胞質に ②脂肪滴(トリグリセリド/中性脂肪)が蓄積した 状態。 肝臓はもともと脂肪酸の合成→分解は行うものの、蓄積するのは目的ではない。 脂肪酸は、 ①肝臓に届いたグルコースを解糖系より取り込み、ミトコンドリアのクエン酸回路にてアセチルCoA

          【分子栄養学】脂肪肝と肝硬変

          【分子栄養学】AST・ALTからのスクリーニングチャート

          ※項目にTP(総タンパク)、アルブミンがあるのであれば、先にそちらからチェック。 TP:7.5以上、アルブミン:4.5以上であれば、それぞれの項目が脱水によって、濃度が高く出ている(数値が高い)かもしれないことを念頭にいれておく。 ◇ AST(GOT):アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ 骨格筋、心筋、肝臓、赤血球に含まれている ALT(GPT):アラニンアミノトランスフェラーゼ 肝臓に多く含まれている 「アミノトランス」と名前に含まれている通り、アミノ酸からアミ

          【分子栄養学】AST・ALTからのスクリーニングチャート

          【分子栄養学】食物繊維とFODMAP食品

          食生活は、糖質・脂質・タンパク質・食物繊維をバランス良く摂ることが基本。 食物繊維は、主に消化管、特に腸内にて作用する。 ・腸内を弱酸性に保つことで、吸収を良くし、腸内細菌叢を繁栄させる(多様性の獲得) ・短鎖脂肪酸の供給(腸の蠕動運動の活性化) ・有害ミネラルを付着して、便として体外に排出する ・免疫の正常化 …etc 人の、と言うよりは、体内に共存する細菌の為の食料になる と言ったところ。 善玉菌(プロバイオティクス)を摂るか、その食料(プレバイオティクス)を摂る

          【分子栄養学】食物繊維とFODMAP食品

          脳の発育発達② 前頭葉と人見知り

          前回(脳の発育発達①)、前頭葉の成長段階について要確認としたが、この記載について個人的見解。 ◇ ある記事で、「4.5ヶ月目辺りから、お母さんに甘えたり、人見知りするのは、前頭前野の発達によるもの」との記載を見つけた。 0~2ヶ月の新生児微笑は、意識的な微笑ではなく、満腹による副交感神経刺激で顔面神経核が興奮する事による、生理的な微笑反射。 3~4ヶ月目になると、新生児の視力は、後頭葉の発達により、ようやく顔全体の輪郭と口の動きを見分ける程度になる。「人」であれば、相

          脳の発育発達② 前頭葉と人見知り

          脳の発育発達①

          新生児の脳の重さは、平均して約320グラム。 6歳になるころには1300グラムまで成長し、大人になる頃には平均1450グラムになる。つまり、脳の約9割は6歳までに作られる。 そんな脳(ここでは大脳)は、大きく4つの部位に分けられる。 ①目からの情報を処理・判断する 後頭葉 ②色や形の判断と記憶、聴覚、言語を担う 側頭葉 ③空間の把握、痛み・温度・圧力などの身体情報(体性感覚)を統合する 頭頂葉 ④感情、順序だてた思考、分析、理性的な判断、創造性など、人間らしさをつくる 前