脳の発育発達①

新生児の脳の重さは、平均して約320グラム。
6歳になるころには1300グラムまで成長し、大人になる頃には平均1450グラムになる。つまり、脳の約9割は6歳までに作られる。

そんな脳(ここでは大脳)は、大きく4つの部位に分けられる。

①目からの情報を処理・判断する 後頭葉
②色や形の判断と記憶、聴覚、言語を担う 側頭葉
③空間の把握、痛み・温度・圧力などの身体情報(体性感覚)を統合する 頭頂葉
④感情、順序だてた思考、分析、理性的な判断、創造性など、人間らしさをつくる 前頭葉

脳は、後ろから前、つまり①⇒④に向かって発達する。

生後(0歳)すぐ、①後頭葉で見る機能、同時期に、言葉を理解する②側頭葉。
②側頭葉では、目・鼻などを繋ぎ合わせ、人の顔を覚える⇒表情として認識する機能も備えている。
続いて、親子の触れ合い(スキンシップ)や、運動機能を司る③頭頂葉が。

6ヶ月くらいから、話せなくても言葉の理解ができるようになり、単語、文法も無意識に覚えていく。
(※④前頭葉の発達が、どの時期からになるかは要調査)

3~5歳では、④前頭葉も発達し、頭頂に近い運動野や、細かい音(言語)の聞き取り=言語野が盛んに発達する。この時期に、スポーツや楽器を始めると、器用さや音感が養われ、英語のリスニングが得意になる傾向もある。

この時期は、とにかくたくさん脳の回路を構築し、よく使う道路は太く、使わないのは壊すと言うことが盛んに行われるので、どんどんいろいろな事に触れさせることが大切。

8~10歳では語学教育。
ただし、日本語の土台を作ってから、外国語を習う方が効率よく、深い読解力も身に付くと言われている(要エビデンス)

10歳~思春期では前頭葉の社会性も成熟。スポーツなどチームでのコミュニケーション力や、協調性を養っていくことが良しとされる。


◎時期を逃しても、慌てる必要はない。ベストな時期を逃しても、習得することは可能。
脳には何歳になっても、外部刺激に柔軟に対応、変化する力=可塑性がある。
年齢と共に可塑性は低下するため、効率よく「伸ばす」ためには、脳の発達に沿って、適度にスタートすると良い。

※小脳、脳幹部の成長は、別に記載する

参考
https://gentosha-go.com/articles/-/25083
https://cs.sonylife.co.jp/lpv/pcms/sca/ct/special/topic/index1708.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?