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新刊告知

「「これは私を写した鑑なのだ」、――です」彼女たちはまなざしの向こうに何を見たのか――「夢鑑」。ほか、著者自らの色身を綴った「血脈」を収録。
前作「灯明守の猫」の刊行から二年の月日を経て、続篇となるシリーズ第二弾「夢鑑之猫」。二〇二一年六月二〇日、堂々発売!!

 
という訳で改めまして、川原希心です。ご無沙汰しております。
無事に2年ぶりとなる新刊発表の運びと相成りました。
大変長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。

さて本作「夢鑑」は前作の続篇にあたりますが、前作をまだお読みになって居ない方でも(ネタバレ的な意味で)安心してお読みいただける内容になっています。
執筆当初は、昨年の第5回文学フリマ岩手での発表を予定しておりましたが、同催事の中止と執筆作業の遅れなどもあり、「軒陰」での発表も幻となり、そこからずるずると……。
第4回文学フリマ岩手に出展している最中に降って沸いた続篇構想でしたが、いざ書き始めると設定の辻褄が合わない部分が出来てしまい、それの落としどころを見つけ出すのに約2年。当時とは大部構想が異なっていて、面影は跡形もなくなっているような気もしますが、ひとまずはこれで……。

漸く刊行の目途がついたと思った矢先、発表を予定していた第6回文学フリマ岩手が昨年に続き、残念ながら中止となってしまいました。
《イベント情報》
【中止】第六回文学フリマ岩手 (2021/6/20) | 文学フリマ
https://bunfree.net/event/iwate06/
そのため、BOOTH「軒陰」にて頒布することと致しました。

140字で綴られる妖しくも、美しい、鉄道旅。帰路の果てには──「三界旅手帖」。表題作「灯明守の猫」を加えた「霊」的に短い「話」を二篇収録。

 既刊「灯明守の猫(AVERSE NOVELS vol.01)」も絶賛取扱中です。

<おことわり>
①2020年8月26日のBOOTH決済手数料の改定に伴い、通販価格の改定をさせていただきます。

   変更前:580円 ⇒ 変更後:600円

②当サークル発行の同人小説「AVERSE NOVELS VOL.2」から判型が変更になります。VOL.2以降は全て新書判で刊行するつもりです。

   変更前:A5判 ⇒ 変更後:新書判

上記2点、何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げします。

おや、奇遇ですね。しばし軒陰を借りるとしましょう。彼等は此処で待てと御所望ですから。それに――雨はそう遠くないうちに晴れます。ほら天道様は御隠れになっていませんでしょう。扠、貴方様は誰に招かれたのでございましょう。万巻集う行李から雨粒を払い、天を仰いだ。心象の故郷《イーハトーブ》に想いを馳せて。

<AIR>文学フリマ岩手と決め込みましょう。

願わくは、一日も早い禍の終息の成就を。
そして、一人でも多くの人の物語とならんことを。

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