30代後半 IT法務の初転職~序章~
先月の下旬に転職が決まった。10月からは別の会社に行く。
もし、また転職するときに見返せるように、他の同じような立場の人の参考になるように、記録をnoteに残しておくことにした。そもそも、noteを始めたのも転職活動の一貫だったりもする。アウトプットは大事。
真人間になるまで
これまで社員経験は現職の1社。この会社(以下「M社」という)に12年間、実に人生の3分の1の時期 所属していたことになる。M社にはアルバイトで入った。まだ、私がパンクロックスピリットを持ったバンドマン(フリーター)だった頃である。他に自分にできることなんかないと思っていた社会不適合者だった。髪が長くて目つきが悪かったからか、警察の職質もしょっちょう受けていた(犯罪には手を染めていません!)。世の中は嫌いなことだらけだった。
M社入社前にアルバイトをしていたのがデパ地下での接客&調理補助。生活費のために1日12時間労働することもザラで、毎日ヘトヘト。バンド練習する気力もあまり残らない有様。そんな生活から抜け出すために、座って仕事のできるオフィスワークがしたかった。将来的な事を考えても、PCを使う仕事がしたかったというのもあった。浅はかな考えではあったが、今思えば、圧倒的に正しい選択だった。そんなきっかけでアルバイトの面接を受けまくって、落ちまくって、絶望しかけた頃に採用してくれたのが、IT企業のM社だった。カスタマーサポートのアルバイトである。
こんな経緯もあったから、(社会の歯車にはならんぞ、という反骨精神も持ちつつも)熱心に働いた。M社の仕事は前と比べれば、格段に環境が良かった。バンド活動もしやすかった。そこから2年半が経ち、バンドは次第にダメになっていっていた。もう解散するべきだと思うようになっていた。そんな折、M社での上司から「社員にならないか」という声をかけてもらった。
社員になってからは、より一層、仕事熱心になっていった。カスタマーサポートチームのリーダーになり、そこから内部監査室の立ち上げをし、そして法務の専任者になる、という、目まぐるしい挑戦と成長の日々を過ごした。
すっかり私は、真人間になっていた。もちろん、良い意味で。
○転職のきっかけ
法務になって3年が経った。法務の仕事も良くも悪くもこなせるようになった。一息ついたときには、M社にアルバイト入社してから12年程が経っていた。充実した毎日を過ごしてはいたものの、目新しい仕事は減っていき、ポストは埋まってる。会社の環境を見ても、この先ダイナミックな変化がありそうにも思えない。ふと、5年後、10年後を考えたときに、大した成長もせずに、同じようなことをしている自分が想像できてしまった。
「俺は一生、M社しか知らないで終わるのだろうか。違う世界を見ることはないのだろうか。このままでは、M社で評価されたとしても、他では使えないオッサンになってしまうのではなかろうか」という危機感が生まれた。30代後半になって初めて、そんなことを思った。
そんな時期に社内では同世代が、ポコポコ転職していった。M社での中途採用は、ほとんどが若手を対象としていて、30代後半は眼中にない。そういう環境を見ていたから、30代後半では転職という選択肢は、かなり狭いのではないかと思っていた。
でも、一概には言えないのではないか。若者は減っているし、人手不足の時代。そして、私はもはや、何もできなかった社会不適合者ではないのだ。「試しに転職活動を始めてみよう。それで箸にも棒にも引っ掛からないなら、M社でこのまま頑張ればいい。まずは選択肢を広げよう」そんな姿勢で、緩く転職活動を始めることにしたのである。
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