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貧困の連鎖を断つ 子ども支援塾ステップ 23年度「卒業式」開催 学生スタッフも募集中

 貧困から抜け出すためには高校卒業が必要、できるなら公立高校に。その思いから、ホームレス支援をしていた嶋本さんが立ち上げた「子ども支援塾 ステップ」を今年度卒業する生徒たちのお祝い会が、学びの場となっている民家の一室で行われた。
 高校入学を決めた生徒たちと、保護者の方々、そして運営に携わる学生たちが一堂に会した。生徒たちからは高校生活への決意やスタッフへの感謝の言葉。その後、嶋本さんから一人ひとりに記念品が手渡された。また、大学から卒業し運営から去る学生たちへも記念品が贈られた。 
活動を継続するということ
 「子ども支援塾 ステップ」は24年度からNPO法人ではなくなるが、今後も変わらず活動を続けていく。代表の嶋本さんが一貫して力を入れるのは、スタッフが活動を「継続」することだ。生徒の学習を支えるためには、毎週2回の活動を通して「信頼」を培わなくてはならない。生徒の学習の進度を把握し、同時に生徒の方からも積極的に質問ができるような関係性は、数回の参加では決して生まれない。このことを、記事を書いている私自身も活動に参加して実感した。他のスタッフには気軽に質問してくれる子が、私の前では黙ってノートに目線を落としてしまう。その溝を埋めていくのは簡単ではなかった。4年間の学生生活を通じて、継続して活動を支えている学生スタッフがいてこそ成立するのが「学習支援」なのだ。
 学習支援、成績向上、そして高校合格が「子ども支援塾 ステップ」の目標ではある。ただ同時に、子どもたちが通いやすい「居場所」であることも重要だ。芋ほり会やすき焼き会など、子どもたちと学生スタッフとの交流のイベントも設けられている。
学習支援を担う学生スタッフも募集
 今年は学生スタッフが少なく、春休み、夏休みの長期休暇中は教える人数が足りないこともしばしばだった。学習支援やボランティアに興味のある熊大生は、ぜひ一度連絡を取ってみてほしい。

「子ども支援塾 ステップ」にて、高校進学を控え卒業記念品を手渡される生徒たち=3月23日、熊本市

【子ども支援塾ステップ 連絡先】
・Twitter(X) : @kodomojuku_step 
・メール : kodomojuku.step@gmail.com
・寄付先 : https://syncable.biz/associate/STEP

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