見出し画像

133_家で一番偉い人

子どもに関する決定事項については
両親が関わることにしている。
例えば、お小遣い導入。
例えば、習い事の開始、変更、卒業など。

一緒にいる時間が長い方の親に相談が集中する傾向が
強いのではないかと思う。
我が家の場合は母親である私に先に相談が届く。
相談されない方が子育てからの距離ができないように
子どもとの距離が遠くなりすぎないように
子供の話を一通り聞いてから
「わかった。じゃ、お父さんにも説明してね。」って
流れにしている。
これは、自分の子どもの頃を振り返ったときに
経済力に基づく父親の独裁政権が嫌だったなーーーという
反面教師に基づくシステムである。
うちの親は子どもの意見を聞くタイプの子育てではなかった。
意見を聞かれる機会が少ないから、意見を考えることも
していなかったんじゃないかと大人になってから自覚し、
ヤバいじゃん。。。と焦ったことが昨日のことのように
思い出される(そして、冷や汗が流れる)。

さて、3月末まで2人の子どもがスイミングに通っていた。
この4月から長男が「中学生になって部活も
忙しくなると思うし、一通り泳げるようになれたから」
ということで、スイミングを卒業した。
次男は今の級に合格したら卒業することでお父さんと
話はついていて、合格できるように頑張っているところである。

子どもがスイミングを卒業すると休日の私の仕事
(その名は「送迎」)が一つ減るので、自由時間が増えるだろうし
月謝が浮くのがなによりも嬉しい。

しかし、そのときは突然訪れた。
スイミングの駐車場に到着したとき、次男がおもむろに
「話があるんだけど」
と話しだした。
「今の級に合格できたら、すぐにスイミングを卒業するんじゃ
なくてさ、もう少し続けてみてもいいかな?」
新しい。。。今までは「辞めたい」とか「行きたくない」とかいう
相談ばかりだったので、驚いた。けれどこんな前向きな相談、
お父さんに相談せずとも、OKOK!!二つ返事で了承した。

ところが!
次男は言ったのだ。
「お父さんには俺から話するから」
彼はそう言って車を降り、スイミングの建物へ向かっていった。。。

かっこいい。。。
次男、かっこいいじゃないか。
成長を感じるとともに、お父さんに自分で説明しないと
話が進まないことの刷り込みにも成功していることの嬉しさと
なんとも言えない寂しさに襲われた。成長しているんだな。

帰宅後、お父さんにきちんと話を通していたが、
話運びもしっかりしていると感じた(えぇ、親バカですよ)。

もちろんお父さんだって二つ返事でOKしてた。
お父さんも気持ちよかっただろうな。

我が家の最終判断を下すのは「お父さん」。
うちで一番偉い人は「お父さん」。
来たるべき反抗期に備えての「お父さん」持ち上げ作戦。
今後も頑張って持ち上げていきまっせ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?