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【映画】夢見がちなレイディの『グレイテスト・ショーマン』鑑賞法

夢見がちな女の子は自分が幸せになれるように映画を観ることができる。

私です。現代に潜む歩くお花畑、わたしです。
2週間前くらいに『グレイテスト・ショーマン』を観に行きました。その映画の感想を書かれているnoteを読んで面白いなと思ったので、それについての感想(至極勝手に)noteを兼ねて私もショーマンの感想を書こうと思います。

我が道一筋な主人公やこの映画がサクセスストーリーとして完結するまでの努力の過程が希薄に見えることでご都合主義的な要素が垣間見れる『グレイテスト・ショーマン』について、素晴らしい音楽・演出にもかかわらず何か腑に落ちない部分が残るという感想について率直に

めっちゃわかる。

と思いました。いちばん「おいおい、主人公?」と思うのが歌姫ジェニー・リンドとのアメリカツアーの成功で調子に乗った(?)主人公バーナムがサーカス団を置き去りにしてしまうところから始まり、差別・偏見といったことをユニーク(個性)だと認めショーの一員としたサーカス団員に、最もタブーな振る舞いで傷つけてしまったこと。

恩人からの裏切りとも見られる行為に、華やかなサクセスストーリーが徐々に不穏な空気に。また中盤の居心地の悪さは様々な登場人物に共感することにより浮き彫りになっていくし、そのもやもやが消化しきれないまま猛スピードでキラキラと輝くステージに魅せられ、大団円となる展開に、これこそが興行師による仕業か・・・なんて思ってしまいます。

でも結果として私はそういった違和感も含めて、まるっと『グレイテスト・ショーマン』を絶賛し、終始感動に包まれていました。

だから感想のnoteを読んで、同じ違和感や努力の姿勢をもっと見たかった!という気持ちを抱きながらも映画を見終わったときに人によって感情の差異があることが面白かったんです。

同じ作品を見て同じ違和感を感じながらも、ちょっと違う気持ちで終わる。

人それぞれの環境や性格があるから、何百・何千年前から星の数ほどの作品が生まれてきても、人々は飽きずにむしろ渇望していくのかもしれません。

また今回の映画で「なにこのミュージカル、最高!大好き!」と端から端までワクワクしたり、時に何処に対しても涙を流すことで感情表現していくものだから、冒頭で書いたように夢見がちで理想主義者的要素を自分は持っているなと感じました。

感想を書かれた方の言葉を借りるとすると、私もご都合主義者

都合よく違和感をキャンセルできる能力者です(全然強そうじゃない)。

実際、努力の惜しまずに練習を重ね、最終的に周りをも感化させ大成功を収めるストーリーが私も大好きだけど、ここではあえて、あまり努力の過程を見せないことで(劇中で家族・恋愛・友情といった人間味を見せる場面はありながらも)バーナムは娯楽を与えるショーマンだという印象を付けさせたのかもしれないと解釈しました。

そういうわけで、これはないだろ~と思う場面でも結果良ければすべて良し!と、好みのショースタイルミュージカルであったことや絵や演出の綺麗や音楽が抜群に好きだったこともあり、ずっと高揚感を抱きながら観ていました。

また、よくよく考えるとバーナムの相棒フィリップ・カーライル(ザック・エフロン)やバーナムの妻チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)に感情移入することが多かったにも関わらず、最高にかっこいいと目で追ってしまうP.T・バーナムはスター性が高い所以かなあと思ったり。

ギャンブルみたいな天と地の逆転が激しいバーナムの人生にアドレナリンがでるタイプなのかな、私。バーナムは周り見なさすぎじゃろって思うけどね。ステージのセンターでキレキレに歌って踊る姿なんかはテンションでスクリーンに突っ込みたくなります。※やめましょう

そんなこんなでやっぱりミュージカル最強説は私の中で健在。

日本で映画が公開され1か月以上経ち、賛否両論な感想が多く見られるようになったのでその感想を元に映画を見ようかどうか決めている人がいると思いますが、ちょっと合わないなと思っているくらいであれば作品自体というよりかは、自分だったらどんな感想を持てるかな?と期待を込めて見てみるのも映画の楽しみ方のひとつかもしれません。

私はミュージカル好きだから!映画館で観てよかったです!

洋画は出てくる景色や人物が見慣れないという理由で上京するまで手で数えるくらいしか観たことがなかったけれど『LA LA LAND』や実写版『シンデレラ』、『美女と野獣』といったミュージカル色の洋画がでるようになって、今が人生でいちばん洋画作品に触れているので、自分の中で以前よりも映画における世界が広がってきているように感じます。洋画のスクリーンの枠を超えてきそうな大迫力な映像はすごいですね。俳優さんたちもめちゃくちゃかっこよくて、綺麗で芸術的。22歳にして洋画を知っていく遅さも人生だけど、もっと早くに知っていたらどんな感性になっていただろう・・・?

とにもかくにも、ありがとう、ミュージカル映画。夏は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン』の公開が予定されています。こちらもとっても楽しみです!

『グレイテスト・ショーマン』
監督:マイケル・グレイシー
原題:The Greatest Showman
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:105分
出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ ほか


人の感想を読んでいると、たまに会わずとも会話している気分になれるのがいいですよね。・・・べ、別にぼっちじゃないですよ。


ありがとうございます!