自炊レッスン_

自炊レッスンに参加して変わったこと

料理に対しての苦手意識とは長い付き合いだ。
一人暮らし→自炊、女子力→料理のような図式が
頭を簡単に描けるようにインストールされており、
思い出すたびげんなりしてしまう。

わたしは料理が苦手だ。

料理が下手でもいいが、「苦手意識は払しょくしたい」と常々思っていた。
常にキッチンを遠ざけてしまうからだ。
これまでも何回か異なる方法で試みた。

キッチンを生活空間の近くに置くとか、
レンジで調理できる器具を使ったり、
初心者向け料理本を何冊も購入したり、
時には料理教室に課金したり。

そんな中で一番うまく「苦手意識が払しょくできた」自炊レッスンについてまとめたい。

1.自炊レッスンとは

料理初心者&料理が苦手な人向け「自炊レッスン」
https://note.com/yucca88/n/n4ab0587d0355

自炊レッスンとは、自炊料理家の山口祐加さん主催の料理教室である。

自炊レッスンのゴールは、参加者が料理の楽しさと面白さに気づき、
料理という食事の手段を身に付けること。
そして最終的には、外食・中食も含めた自分にとって「心地のよい食事の仕方」を見つけることです。
生活スタイルやニーズに合わせ、無理のない食生活を応援します。
ちなみに、レッスンにおける私と参加者の関係性としては
「部活のマネージャー(私)と部員(参加者)」がいちばん近いです。
(自炊レッスンの紹介より引用)

4.5人ぐらいの少人数で3時間のコマを3回隔週でおこなう料理教室だ。
自分で手も動かせるし、少人数で教えてもらえる、短期で参加可能なところが魅力。

彼女のNoteやTwitterをみてこの企画が開始する際に
「これは自分が呼ばれている・・・!」と感じ申し込みをした。
それが大正解だった。


2.自炊レッスン、山口先生を知ったきっかけ

ここからは自分のSNSウォッチャー気質が出てしまうので自重したいが、
念のためお伝えする。

その人の生き方、在り方が面白い、いいと思ったら
その人の周辺の人間関係もウォッチしてしまう癖(へき)がある。
(地方大学出身なのに、東京の女子サークルの人と交流したり、異様にサークル事情に詳しい変な学生だった)

結果、インフルエンサーになる前の市井の人を見つけていることがあり、
山口さんもその一人だった。
彼女は、モデル兼エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんの
SNSをフォローしている中で偶然みかけた人だった。

投稿している写真がきれいで一人暮らしで一番食べれない家庭料理を
美しく作る人だとずっと思っていた。

その後、noteで彼女の記事がバズって(https://note.com/yucca88/n/n66728ce5e2f5
週3レシピという投稿をはじめられたのを見た。
https://note.com/yucca88/n/n66728ce5e2f5
こんな風に気軽に料理をするメンタリティを持ちたいと思うようになった。


3. 3日間のレッスンの内容

正式な申し込みの前に、受講希望を申し出たら
LINE通話での説明をしていただくことになった。

今何を食べて暮らしているか、「苦手意識をなくしたい」と伝えると、
「わたしは手段を教えるだけなのでそのさきどうなりたいかは考えてから来てください」と彼女は言った。

また、9月の末にその電話は行われたのだが、
増税直前のため申し込みのタイミングを
非常に気にしてくださったのが印象的だった。良心的な方である。

ちなみに私の当時の食生活はというと、
ほぼ毎日シリコンスチーマーで
冷凍ブロッコリーを温野菜にして食べていた。
肉はすぐ痛むから加工品のソーセージ。
それ以外の日は外食・コンビニ飯が大半だった。

1日目(素材の目利きとスープづくり)

駅で受講生と集合し、挨拶もそうそうに
産直市場とスーパーに行って野菜の目利きの方法をレクチャー。
レッスン会場に行くと、調味料の味比べをさせてくれた。
みりん・だし・酢・塩。
一つ一つ味がまったく異なり、質のいいものを取り入れていく重要性を教わる。

特に顆粒だしの塩分はこれまで気にしたことがなかったので塩気に驚いた。
最近濃い味のものを好んでしまうな、と思ってはいたが、盲点を突かれた。

その後、スープ作りを行った。
3つの要素を掛け合わせたスープを作っていく。

野菜・タンパク質・○○風(だしの選択)

材料は下記のようなイメージを持っていただければと思う。

野菜:白菜・小松菜・ナス・たまねぎ・・・
タンパク質:ベーコン、かまぼこ、干しエビ、豚肉・・・
○○風:中華・和風・洋風(だし)

タンパク質・塩味・油 この三つがそろっていれば
美味しくなるということを体感した。
その後、おすすめされた軽くて小ぶりな雪平鍋を購入し、
せっせとスープを作るようになった。


2日目 3日目(週3レシピの再現)

自炊レッスン1

白菜・キャベツなど一つの食材を選んでそこからレシピを展開していく。

レンジを活用したり、下ごしらえなく炒めるだけなど
非常に効率がいいものが多く帰宅後すぐ実践できそうな
シンプルな食事が多かった。

一人暮らしの量だと野菜は2-3種類ぐらいで使いまわすのが
精一杯という体感があったから、非常にありがたい。

たくさんのレシピから作りたいものを選べるというのも魅力だった。
すぐ練習して明日に生かせる。

ここから私の日常ごはんのメニューをたくさんもらった。
1種類の野菜をチンして調味料で混ぜる。

簡単だけどできなかったことがどんどんできるようになっていった。

4.わたしの変化

苦手意識は確実になくなった。

凝った料理を自炊において作らなくていいということがわかった。

買ってきたピーマンをそのまま蒸し焼きにして醤油をかけて食べたり、
キャベツをチンしてシラスとめんつゆで和えたり。

簡単おかずのバリエーションが増え、
平日の夜はもっぱら冷凍ブロッコリーを
シリコンスチーマーで温めるだけの食生活が変化した。

誰かのために作って食べさせるごちそうは覚えていないが、
ひとまず自分の気持ちをリラックスさせるための手料理は身につけられた。


実家の母親が家を出る直前何を伝えたかったのか、
それも理解することができた。

私は震災直後に北関東へ大学進学が決まり、
合格発表から家を出るまで10日間しかなかった。
その期間、母親は自分が料理するときに私を呼んで
手さばきを見せようとしていたのだが、
ざっくばらんに料理をつくる彼女が何を伝えたいのかいまいちわからなかった。


だが、他者である山口さんの説明を受けることで
いい調味料を選ぶこと、焼いて調味料をかけるだけでも
料理になることを伝えたかったのだなと理解した。


5.まとめ

わたしたちは案外忙しい。


学生時代は、部活、サークル、バイトもあるし、
家庭科の授業では補えないこともたくさんある。

とはいえ、仕事をはじめて一人で暮らしてから自炊の重要性にきづいていたとしても
なかなか料理を学ぶことの優先順位を高められない人も多いと思う。

わたしも初心者向けの料理本を何冊も買ったが、
ひとりで本を眺めてもバッターボックスに立ったことにはならなかった。

家で作れる料理、野菜は家で食べ、作らない揚げ物や凝った料理を外で食べる。
そのルールができただけでも私の食生活は豊かになった。

料理が苦手、と思う人はぜひ一度山口さんの自炊レッスンをうけて見てもらいたい。
視点の転換ポイントが必ず、あるはず。


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