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眠れぬ夜の救世主、つんどく本 ~読書の秋~

布団に入ったら数分で眠りにつく私ですが、時には仕事で嫌なことがあったりして眠れないこともあります。そんな時にはテレビやスマホを見ていましたが、ふと積読本を読んでみたら、これが色々と絶妙なのでした。

眠れない原因は、嫌なこと

やりたかった仕事に就き、基本的に楽しく働かせてもらっています。しかし時には嫌なこと、うまくいかないこともあります。

それが一定のレベルを超えると気になって、眠れなくなってしまうのです。

考えるのを止めようと思っても、ついついそのことを考えてしまう。そして考える度に頭が冴えて、ついに眠れなくなる。

嫌なことを考えながら横になっていても気分が落ちるだけです。この状況から逃れるために、仕方なく起きてリビングに向かうのです。

今までの私

起きた後は、携帯でSNSを見たり、テレビでバラエティ番組を見たりして凌いできました。

「せっかく時間があるんだから、ためになることをすれば良い」とも思うのです。しかしそもそも気分が非常に落ちているので、始めるにあたってエネルギーの必要な自己啓発系のことは一切やる気にならず「ラクなもの」に流れるのでした。

ただ、ここで問題が。

テレビやスマホを見ながら数時間起きていても、ほとんど眠くならない。

チカチカ光る画面を見るからでしょうか、布団に入っても結局不眠との苦闘が待っているのでした。

積読(つんどく)に手が

この前眠れなくなった時、ふと目に入ったのが積読状態の本たちでした。

積読とは「本を買ってはみたものの、読まずに積んであるだけの状態」を指す言葉です。

ちなみに、こういう状態を表す言葉は他の国には無く、日本だけにあるそうです。

他の言語に訳すときに、一言では言い表せない各国固有の言葉を集めたベストセラー『翻訳できない世界の言葉』でも日本の言葉として紹介されています。

話を戻しますね。

積読本をパラパラ読み進めてみたのですが、良い。

まず良かったのが、紙の本なのでチカチカしないことです。目に優しい。

加えて夜、静かな部屋で紙をめくる音だけが聞こえて、耳にも優しい。

手に取りやすいのもポイントです。積読は元々興味があって買った本なので、心のどこかに「読みたい」という思いがあり、不眠と格闘した後のネガティブな状態でも、自然に手が伸びたのでした。

ちなみに、この時選んだのは『欧州解体』。

5年以上前に「何となく興味あるし、こういうの読んでいたら賢そうだから」と買った一冊です。読んでみると、内容が絶妙に難しく、しっかり眠くなる。

この本が守護神として控えている間は、しばらく不眠との闘いに打ち勝つことができそうです。

紙の本の良さは、眠れぬ夜に活きる

私自身、最近の読書はほとんど電子書籍です。マーカー機能など、やはり圧倒的に便利ですので。

しかし眠れない夜には、やはり紙の本の優しさが心地よいのでした。

私にとって最強の守護神『欧州解体』を読破した時に備え、「眠れない夜用」に紙の本を買い足してみたいくらいです。

ps. 早速今日、仕事で嫌なことがあったので『欧州解体』の出番かもしれません。秋の夜は長いですからね~

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