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研究留学アドベントカレンダー【14日目】

初めましての方も多いと思いますが、現在社会人1年目で去年海外留学していた、渡邉洸(わたなべこう)と申します。

海外で活躍し、尊敬する先輩のお一人である、石丸翔也さんからお声掛けいただいて、僭越ながら14日目のアドベントカレンダーを書かせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。

以下、今回の目次になります。

● 自己紹介

アドベントカレンダー経由で、このnoteを読んでくださる人もいると思うので、簡単に自己紹介させてください。

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名前:渡邉洸(わたなべこう)

出身校:
奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科修了
東京農工大学・機械システム工学科卒業
北京BISS国際学校(IB diploma 取得)
以下略

って感じの経歴です。宜しくお願いします。




● 留学先について

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留学先:ドイツ・カイザースラウテルン(ドイツ人工知能研究所)
留学期間:6ヶ月間(2018年4月〜2018年10月)

カイザースラウテルンという少し聞きなれない土地で留学しました。

田舎でのどかな場所で、のんびりだけど、しっかりとした研究生活ができる良い場所でした!日本人はあんまりいないので、留学で外国の人と接するのにもバッチリです。

下記が研究所(DFKI)の仲間との写真です。本当に良い研究所でした!

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DFKIの30周年イベント



● 留学内容

DFKIでは主に「アイトラッキング」の研究に携わらせて頂きました。

人間の目の動きは脳の活動と相関があり、脳波計よりも手軽に計測できることから、アイトラッキングの研究は教育分野などの認知学の分野で広く研究されています。


これからのトレンドであるAR・VRに強く関連してくることから、今後熱くなってくる分野であることには間違いないですね。

Apple CEO の ティム・クック も注目しています


もう少し踏み込むと、僕は


アイトラッキングを用いた

学習者の認知活動の把握による

教育支援のための動的な教科書を作る


というような内容の研究をしていました。これは、先程も紹介させて頂いた「石丸翔也」さんと相談して取り組むことにした内容です!

未踏スーパークリエイターでもある石丸さんと比較しても僕はシステムの実装力(作る力)が低かったので、かなり助けて頂いたし、大変だったけど、めちゃくちゃ楽しかった!!

代わりにアイデア(論文に書く内容)とコミュニケーション力(無償の被験者確保)で僕なりのバリューを出していたのが懐かしいです。

石丸さんのアドベントカレンダー




● 留学で得られた3つのこと

研究留学で得られたのは大きく3つのことです。


1.高い視座

2.メンタリティ

3.人脈形成


● 1つ目が高い視座

外国の人とのディスカッションはやっぱり広く物事を見ています。一般的に日本ではこうっていう話をするのに対して「この国ではこうなのに対して、あの国ではこうだから、ドイツではこうする」みたいな国家間の比較をして会話するのが割と当たり前になっています。

帰国してからこんな会話していなくて、会話することが重要ではないのですが、視野や視座が下がることによって、盲目になるのが怖いなと感じます。

目の前の作業に対して、本当に自分がやるべき作業なのか?自分に向いている作業なのか?というのは常々視座をあげて俯瞰して決断するべきだなと感じます。そんな気づきをもらった本も紹介しておきます。



● 2つ目がメンタリティ

個人的に、新卒1年目なので2019年は結構わがままに思いついたことベースで動いてみました。初めての社会人で入った株式会社ディー・エヌ・エーという会社は、入社前のイメージ通り、めちゃくちゃ技術・開発力が高い人が集まってる会社でした。

僕自身の地力では圧倒される毎日で、普通なら心折れても良いくらいの力量差を感じるような気がします。

ただ、留学がくれたメンタリティに助けられてます。


俺がやりたいのは『日本』から『海外』を盛り上げること


視座を高く持つということは、目の前の失敗や上手くいかないことに対して、複数の視点をくれます。長い目で動きなさいと。

目の前のタスクを終わらせる速度(効率)をもちろん上げる努力をしながらも、本当にやりたいことに対する熱量を忘れなければメンタル維持は割と容易です。

まぁ実際はなかなか技術の伸びが遅いので迷惑掛けてばかりですが・・・

良い上長に恵まれていて、「新卒なんて会社が投資してるんだから気にせず楽しむことを大事にしなよ」っていう話をしてくれてます。

これまでの生活で得たメンタルは、社会人でも活かされると思います!



●3つ目が人脈形成

スペインでいつか仕事してみたいなって思った時に研究留学中に知り合った友達に連絡してみるとか、アメリカだとあの人だなとか・・・海外で得た人脈はこれからの時代の生き方の上で財産になっていると思います。

アメリカのMIT Media Lab. で頑張ってる友達から

今日は、アメリカでは Thanks Giving Day で日本人の子供をみて KO(僕)を思い出して連絡してみたよ!元気?

ってこないだ連絡が来ました。めちゃくちゃエモかったな・・・

人脈って次に繋げなきゃ意味がないと言いますが、その繋げるとか繋がるとかは本人達次第なので、こういう小さな連絡が繋がりを紡ぎ続けていて、来たるタイミングでアクションを起こすものだなと思います。

そんな人脈(可能性の広がり)が出来たことは留学の価値であり、最近よく話していますが、


留学は帰国後に終わりじゃない


ってことを何かしらの形で示したいなと思いながら日々行動しています。人脈を本格的に活かしたいですね。




● 留学中に旅行を沢山しました

留学中の目標の一つが思う存分旅行してやろう!ってことでした!

いくつか思い出の写真と最後にインスタグラムも共有しておきます。

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16日に投稿予定の松田裕貴さん

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マインツにてパシャリ

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スペインのグラナダ

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スペインの友達の家にて

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イタリアにも行きました




● 嬉しかった、国際学会での発表

石丸さんと相談して行った研究は UbiComp2018 にて「Demo: Hypermind builder - Pervasive user interface to create intelligent interactive documents」という題名でDEMOセッションで発表しました。

開催地がシンガポールで、個人的に初めて降り立ちました。

留学先のドイツと研究発表でのシンガポール・・・

留学期間中の半年間に行く先々がどこも新しい土地でした。(貴重)




● 海外留学経験が奨学金半額免除に

NAISTでの生活において奨学金は必須でした。

ありがたいことに大学院受験の合格証明書と一緒に奨学金の案内が来ていて奨学金を頂いてました。

TOEICの点数がそれなりに高いってのもありますが、留学のお陰で出せた国際学会での発表が奨学金の半額免除に繫がったと思っています。

免除されるか分からない中での申請だったので、留学がここにも活きるのか!!って嬉しい気持ちになったのを覚えています。

結果的に得られた副産物ですが、やっぱりありがたいですよね。




● 海外留学経験がインタビューのきっかけに

海外経験をきっかけに留学資金を提供してくださった「トビタテ留学JAPAN!」の同窓会組織である「とまりぎ」で、留学内容等のインタビューをして頂きました。

自分のやりたかったこと、やってきたことを人に話す機会を頂けたのはありがたいです。

余談ですが、こういう人に話しをして自分の考えに気づくことを「オートクライン」っていうらしいですね。

そんな、話しながら自分はこういう風に留学に対して考えていたんだなと再確認する時間は財産です。記事にしてくれた若林ちゃん、いつもありがとう!

ちなみに、この記事(考え方)を要約すると

PhD進学と就職に対する考え方

留学では目的と数字の目標を持つこと

留学すること自体が価値(選択の質が上がる)

という観点が書かれてます!興味のある方は覗いてみてください。





● 留学経験は誰にでも開かれてる

僕は、金銭面と時間を考えても、
なかなか留学はハードルが高いものだなと感じます。

渡航費から生活費から学費から・・・用意するものが多いです。



こないだですね

上司も両親もガチャだからな・・・

って、話している会話を聞いて、人生は生まれた瞬間から決まってしまう、運命みたいなものはあるのかなと感じました。

綺麗事を無くすと
留学もそういう家庭の事情とか越え難い壁があると思います。



そんな中、僕が留学のきっかけを頂いたのが先程でも紹介した「トビタテ留学JAPAN!」です。

留学の敷居を下げたトビタテの存在は物凄く良いなと感じていますし、こんな経験と考え方を持てたのもコミュニティからの支援でした。なので、感謝と共にこれからも末長く繁栄していけるように宣伝していきます。

興味のある方は 13期生の募集 をしているみたいなので、以下のリンクから申請してみましょう!




● 留学の相談はいつでも乗ります

ここまで読んできてくださり、ありがとうございました!

このブログでは思いっきり書きたいことをつらつらと書きました。


アドベントカレンダー参加の目的は

● 石丸さんに紹介されて楽しそう!って思ったから

● 留学を少しでも良いなと思う人を増やすため

● 留学のきっかけを作って困ってる人を支援するため

が、主の目的です。実際ブログを書いてみて、思い出した決意とかやりたいことを思い出せたのは、今回副産物として書いて良かったなと感じているところです。

これからも日本と海外の繋がりを深めるような活動が出来ていけるよう、色々な取り組みをしていこうと思います。

それでは明日担当のじょじょんきさんにバトン渡します!

でわ!!!


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