あかほし（以下「ほし」）： ホ－キングさん（編注：ホーキング青山）とかと一緒にしゃべってるト－クイベントあったじゃないですか？
あそどっぐ（以下「あそ」）： うんうん。
ほし： あん時にあの～、風俗で呼んだ子が「わたしムリ」って言って帰っちゃった話あったじゃないですか？
あそ： そうなんだわ、ほんとうに！
ほし： （笑）
あそ： （笑）
ほし： あれ、なんか・・・、どんなかんじだったんですか？その～、物事の経緯としては。
あそ： まあ、え～っととりあえず、一応は呼ぶときは電話で「障害もってます」っていうのは言うのね。
ほし： ふんふん。
あそ： でもガッツリ詳しく言うとまず「障害もってます」って言った段階で、まあダメな場合もけっこう多くて。
ほし： おお。
あそ： うん。「ちょっと女の子に聞いてみます」っていって、で「ちょっと難しいみたいです」っていうのがけっこうあって。
ほし： ふんふん。
あそ： うん。で、一応言っといて・・・でもガッツリ状態を言うと、もう十中八九断られるから。
ほし： ふむ。
あそ： だから「まあ障害もってて服を脱いだりとかは、あの～ひょっとしたらお手伝いしてもらうかもしれません」みたいな。
ほし： なるほど、うん。
あそ： ウソ（笑）ウソはついてないけどみたいな。ぼんやり・・・
ほし： （笑）めっちゃ情報量少ない感じでしゃべるんですね？
あそ： うん、そうそうそう。
ほし： あ～。
 
あそ： で、じっさい来て。まあ入れ替わりでヘルパ－さんは、出ていくんだけど。玄関ですれ違いみたいなかんじで。
ほし： あ、そんなギリギリなんや。
あそ： そうそう。ただね、時間どおり来ないんだよね、けっこうああいうのってね。
ほし： へ〜。
あそ：だから玄関ですれ違って出て行って。で、部屋にはいってきて。で、ぼくをみて。ま、大体の子はちょっとおどろくんだけど。
ほし： うん。
あそ： で、そのときは、あの～ちょっとおどろきが大きかったんやろうね。で、「ちょっとあたしムリです」って言って。
ほし： うん。
あそ： で「あの～、帰っていいですか？」って言って、帰っちゃったんだよね。
ほし： そんなストレ－トに言うんや。
あそ： うん、そうそうそう。
ほし： へ～・・・それなんか、あそさんはどんな顔して、どんな返事するんですか？
あそ： え、ていうかもうけっこう「え～っ！」ていうかんじよね。
ほし： （笑）そっか。
あそ： ちょっとめずらしくかわいい子だったんだわ。
ほし： あ～っ、ショック。
あそ： うん（笑）
ほし： （笑）
あそ： で、まあ「帰っていいですか」って言って、「いやちょっと待って」って言って。
ほし： ああ、うんうん。
あそ： 「あの～、大丈夫だよ」って言っても、でも「やっぱりちょっとムリ」って言うから。
ほし： あ～。なんでムリかは言わへんのや。
あそ： うん。「でもちょっとムリ」って言って。
ほし： うんうん。
あそ： でまあ一応なんか会社に電話するって言いだして。
ほし： はいはい。
あそ： で会社に電話したら、なんか・・・「交通費はもらうように言われたから」とか言って。
ほし： おお。
あそ： う、うん（笑）そう。「いやいや交通費は、なんもしてないから払えないよ」って言って。まあなんやかんやで「でもすごい怒られるから」言うて、まあ払う・・・「まあしょうがないね」つって、交通費の半分の、１０００円とられた。
ほし： へ～・・・うん。
あそ： ひどいよね。そんで帰ってって。
ほし： おおう。
あそ： で、あとはもうね・・・ヘルパ－さんにも連絡とれないから。
ほし： そっか。
あそ： そうそう。だからぼんやりとテレビ見ながら、１時間ぐらいひとりで・・・あの、耐えるっていう。
ほし： テレビは、その子につけてってもらったの？
あそ： テレビはね、もともとついてたのが、あの～・・・なんかね。もともとなんかN〇Kがついてて。
ほし： あ、女の子きたとき？
あそ： うんうん（笑）
ほし： （笑）
あそ： N〇Kのクソおもんない番組をぼんやり「ああおもんないわあ」と思いながら見てるっていう。
ほし： なんちゅう悲哀（笑）
あそ： （笑）
ほし： うおお～。それあの～、電話した風俗店は一般男性が利用するやつ？
あそ： うん、そうだよ。
ほし： あ～、そうなんや。そうか〜・・・
あそ： そうなんだわホントにね。
ほし： はあ～。
あそ： まあでも、おかげでなんか、いたるところでネタにさせてもらったから・・・ま、ええわ。
ほし： （笑）
あそ： （笑）
ほし： 出演料１０００円か。
あそ： （笑）うん、安いもんだわ。１０００円ぐらいなら。
ほし： （笑）へ～、マジか。そうなんや。
あそ： そうなの。
ほし： はあ～・・・しかし、なかなかその～、そう言ってる女の子にかける言葉って、むずかしいですよね。
あそ： なかなかむずかしいよね。
ほし： うん。
あそ： だからまあね、しょうがないから帰るっていうのはまあ・・・あんまりはとめられないよね。
ほし： そうねえ。
あそ： あ、ちょっとまってね。吸引するわ。
 
あそ： はい、もしもし～。
ほし： はいはい。そうか～。あそさんのそこの～、なに、風俗店は何軒ぐらい掛け持ちしてるんですか？
あそ： あ～なんかねえ、けっこうねえつぶれては新しくできるみたいなかんじが多いのよねえ。
ほし： へ～。
あそ： うん、だからあの～、けっこういろんな店にかけるぼくは。
ほし： ああそうなんだ。
あそ： うん。
ほし： へ～、それはもう、あの～、なに？わたしもあんま詳しくないですけど。
あそ： うん。
ほし： なんかその～、身体がうまくいかない人とかが、え～っと使う風俗、のボランティアなのかな。「ホワイトハンズ」っていう・・・（注１：文末参照）
あそ： あ、はいはい。
ほし： うん、なんかあれの番組をたまたま見たことがあって。
あそ： うんうんうん。
ほし： その～・・・そっちの、障害のある人の風俗店みたいなのはつかったことあるんですか？
あそ： え～っとねえ、まずホワイトハンズ系・・・はあの～、熊本にはないね。
ほし： ああ。
あそ： で、あれじゃなくて、ガッツリ風俗で、まあ障害もった人専門でやりますっていう店は熊本に１軒ある。
ほし： あ、そうなんや。
あそ： うんうん。まあ使ったことないんだけど・・・高いのはちょっとなあと思って、頼まないね（笑）
ほし： （笑）そうか、じゃあつかったことない・・・から、え～っとサ－ビスの内容に限りがあるとかそういう・・・のもしらんのか。
あそ： そうだね。
ほし： ああ、ああ。
あそ： ああでも熊本にあるのはガッツリ風俗だから、サ－ビスの内容はいっしょみたいねえ。
ほし： ああそうなんや。
あそ： 聞く限りはね。
ほし： ふんふんふん。
あそ： 頼んだことないからわかんないけど。ホワイトハンズの場合はね、風俗というか、そういう、出すのを目的としていた・・・感じだからまたちょっとちがうからね。
ほし： ああそうね、そんな雰囲気でしたね。
あそ： うんうん。
ほし： はあ～、なるほど。その、なんかあの、なに？身体がうごかないメンズ同士で集まったとき「あそこの風俗どうのこうの」みたいな話はするんですか？
あそ： ああやっぱりするよ。
ほし： あ、へえ～。
あそ： うん、だいたい熊本はねえ、あの詳しい人がひとりいて。
ほし： （笑）詳しい人。
あそ： （笑）うんうんうん。あの、歴代ひとり暮らしをはじめると、その人・・・から教えを乞うて。
ほし： （笑）
あそ： ていう流れになっておりまして・・・（笑）
ほし： （笑）すばらしい伝統が。
あそ： うんうんうん。
ほし： じゃあその・・・その人いなくなったら困りますね。
あそ： うん、その人いなくなったらやっぱり誰かが・・・その～、ね。そこを担わないといけないよね。
ほし： （笑）
あそ： （笑）
ほし： え、なんかその「後継者はおまえだ」みたいなのってあるのかな。
あそ： うん、わからんな（笑）
ほし： （笑）
あそ： ないけど、なんか、よく聞かれたりするよ。
ほし： うんうん。
あそ： 後輩とかには。「しりませんか？」みたいな。
ほし： うんうん。そっか。
あそ： やっぱね。断られたりするのが多いからね。
ほし： へえ～。女の人って、どうしてるんすかね？
あそ： 女の人はどうするんだろうね、わかんないね。
ほし： う～ん。男同士だともうなんかこう・・・なに、わりと公というか。なんか、半おおやけ感あるじゃないですか。市場もおおきいし。
あそ： うんうんうん。
ほし： 女って・・・
あそ： なかなかね、たいへんだよね。
ほし： う～ん。男性ほどカジュアルに、人に聞けないだろうし。
あそ： お店があるわけでもないしね、あんまりね。
ほし： うんうんうん。ねえ。どうしてるんやろ。
あそ： 大変だとは思うね。
ほし： うんうん。じゃ、女友達からは聞いたことはないんだ？
あそ： わ、ないねえ～。
ほし： ああ、ああ。そこはなんかけっこう気になるなあ。
あそ： うん。
ほし： その、風俗に詳しい人は何歳ぐらいの方なんですか？
あそ： もうけっこうおじちゃんになってるよ、ぼくより上だからね。
ほし： ５０代ぐらい？
あそ： うんうん。
ほし： へ～、あそうなんや。
あそ： うん。まあ後継者はね・・・あとを継がなきゃいけない。
ほし： （笑）後継者気になる。
あそ： うん（笑）
ほし： なんかこう～、自然発生的に「あの人がいないんなら次はコイツかな」みたいなのが分かるんだろうね、きっとね。
あそ： そうだろうね。
ほし： （笑）
あそ： （笑）
ほし： あそさんはそれに該当するんですか？しない？
あそ： どうなんだろうね。でもぼくはけっこう聞かれてはいるかんじだよ、若い子たちには。
ほし： あ～ほんと。
あそ： だから答えられる範囲は、答えるよ、うん。
ほし： え、じゃああそさんが風俗をつかいはじめたのもひとり暮らしはじめてから・・・か？
あそ： そうだね。だいたいそうだね。
ほし： ああ、ああ。
あそ： ああでも、ひとり暮らしはじめる前も、あの～つかってたりはあったけどあんまり、ないかな。
ほし： ああ、ああ。つかいにくいですよね、家族いると。
あそ： そうだよね、家族いるからね。
ほし： うんうんうん。
 
ほし： はあ～、そうなんや。そういうのって・・・どれぐらいのお値段なんですか？
あそ： え～っとねえ、まあピンキリなんだけど、まあえ～っと１時間・・・１万～１万５０００円ぐらいのあいだかな。
ほし： はあ～・・・ふつうのデリヘルだとどんなもんなんやろ。なんも知らないんだけど（笑）
あそ： まあうん、ぼくがつかってるのは全部ふつうのやつだから、そのぐらいだね。
ほし： あ～、で・・・？
あそ： で、専門とかになってくると熊本のは、２万ぐらいするような気がするね。
ほし： あ～、そうなんや。じゃ、３割増しぐらいになるってことか。
あそ： うん、そうそう。
ほし： そうかあ・・・。たまに「前も来てくれた子やなあ」みたいなことってあったりするの？
あそ： え～っとねえ、だいたいね指名をするから。
ほし： あ、そうなんや。
あそ： うん、でもあんまり同じ人は呼ばないねえ。
ほし： あ～・・・それはなんか、その～なんでなんですか？
あそ： よ、より高みをめざしてるから。
ほし： （笑）
あそ： （笑）
ほし： そっか（笑）ああ、じゃ高みをめざしててめっちゃかわいい子来たら帰られたっていう・・・
あそ： そうそうそう（笑）
ほし： 痛恨の極み（笑）そうか～、そのなんかこう、なんだろう。かわいい子にそういうこと言われるって、独特の傷つき方しますよね。まあだれに言われてもキツいんだろうけど。
あそ： うん、そうだよね・・・うん。
ほし： そうかあ、なるほどなあ・・・でもあれですよね、女の子たちも日々、その～「チェンジ」だなんだ言われてるんでしょうねえ、きっと。
あそ： そうだよ、うんうん。そうだよ～・・・逆チェンジされた男はなかなか（笑）
ほし： 逆チェンジ（笑）
あそ： （笑）
ほし： え、そうか。じゃあその日はけっきょく呼ばずにってことか。
あそ： うん、呼ばずになんか、うん。なんかねそのままで・・・
ほし： そうかあ。

注１：ホワイトハンズ。「White hands」は「無罪」という意味。これまでグレーゾーンに追いやられてきた性に関するサービス・支援・制度・教育を、社会性を有した「無罪」の存在にしよう、という思いで活動している団体。

〔追記〕２０２３、１０／２２にあそどっぐがショートコントを公開！　「デリヘルに逆チェンジされた話」

 次回、　「性教育と”神”」

前回の記事はこちら　「のん、遺影、ドラえもん帽子」

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