kobamuta

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最近の記事

詩7 オーバーワーク

今日は沢山働いた。 帰ってゲームをして、酒を飲みながら飯を食って、くだらない動画を見て、映画を見て、風呂に入る。 人々はそれをオーバーワークと呼ばない。 音楽を聴いて、文を書いて、勉強する。そしてタバコを吸って、ピアノを弾いて、風呂に入って寝る。 それを俺の祖父は生活とそれを呼ばない。 俺は今腹が減っている。俺が生活をしたことがないとしたら、俺が今していることはなんだ。 上で電球がチカチカしている、取り替えるのが面倒だ。

    • 詩6 だるま

      斎藤工はほぼAV男優 あいつがいるとAVの導入に見える 全てを官能にする男になるのはどういう気分だろう。 あいつが真っ赤な達磨を撫でているところを想像せよ。 俺は俺で良い、俺は俺の官能がある

      • 詩5 ピンと来ないピン子

        ピン子は病院にきてから三年が経ち衰弱していた。 何を話してもピンとこない 「ここに容器を置いておくから、食べなね」 「ああ、わかったありがと。いや、え?どういうこと?ピンとこない」 何にもピンとこないピン子 若かりし頃に乳首ビンビン子だったのに、今はピンとこないピン子。 日に日に衰弱は進んだ。 心停止して、機械が鳴った。弱まっていた波が急に動きをやめ、一直線をディスプレイに映しだした。 ピーーーーーーーーーーーーーーーン ご愁傷様でした。これで終わ、、 乳

        • 詩4 たまには万引きでもしようぜ

          その男は、万引きでもしてやろうと思った。 そいつはあんまりもう何事も、どんなことも気にならないぜ、という気になっていた。 汗をぐっしょり滴らせて、腹を空かせていた。ここ数日飯もろくに食わず、外出もしていなかった。 このままベットを飛び出てコンビニに直行して、今日一日を彩る品々を取って来ちゃおうよ!スッと! これは新たな出発点なのだ。マイルストーン。 彼女が最後に自分に放った言葉をちゃんと思い出せなかった、ただ彼女の顔と口の動きを思い出せた。 よし!!いこう!コンビ

        詩7 オーバーワーク

          詩3 湖畔のクレイジーチンパンジー

          その湖畔にはクレイジーチンパンジーという人殺し猿が現れるという噂だった。 だが、俺らの誰もその凶暴な類人猿の存在を信じてはいなかった。未知の存在に怯えるには、もう少し気の利いた名前が必要だった。 誰が言い出したのか。 でも、その噂を日頃つるんでる女の子たちが怖がっていたので、俺らは俺らで面白がっていた。 湖に行こうと言い始めた時、南ちゃんと佐々木さんもついて来ると言っていた。でも、結局俺らだけになってしまった。 俺とハンサムボーイの国原はじゃり道を歩いていた。 左右

          詩3 湖畔のクレイジーチンパンジー

          詩2 キモい老人

          四方のガラスからは優しいが、暑いくらいの光が射し込んでいた。 気持ちのいい午後で、カフェの中はごった返していた。 小さい四角形のテーブルに何人かの人々が、顔を向き合わせるようにして座っていた。 俺はコーヒーを注文して、ロシア人が書いたうんざりするくらい長い小説を読んでいた。 読み疲れて顔を上げると、目の前に座っている老人が俺のほうに笑いかけていた。 気持ち悪いなと思ったから目を逸らして、再び小説を読み始めた。 その老人には見覚えがなかったから、こいつはこの小説の熱

          詩2 キモい老人

          詩1 パンティーストッキングを履いた男たち

          パンティーストッキングを履いた男たちが隊列を組んで歩いている。 俺はこのパンティーストッキングを履いた男たちの集団を、街で見つけてからかれこれ20分以上つけてきた。 彼らは目星の建物を見つけて、その中に迷いもせずに入っていった。 彼らは、エレベーターに乗るために隊列を組み直す必要があった。 一つしかないエレベーターは彼らにとって小さすぎた。 だから、現在完璧な統率を持って歩いている隊列がどのようにして、その状況を打開するかについて、俺は注目していた。 これまで乱れ

          詩1 パンティーストッキングを履いた男たち