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"太っ腹なお客さま" ってどんな属性の人?

「適当にやってくれる?」

夫と飲食店を経営していたとき、常連さんからときどきこんなオーダーを受けることがありました。

「適当に」とはどういうことかと言うと、お金のことはまぁ気にしないから、俺好みの料理を、いつも食べるぐらいの量でいい感じに持ってきて、という意味です。

いちいちメニューを見ながら注文するのが煩わしいお客さま。

店側は常連さんであるその人の好みを大体わかっているので、全部丸投げしてもらうのです。

こういうオーダーをされると、通常お店側はメニューの中でもとくに高い料理を提供します。

なぜなら、お金に糸目をつけないのならより高い料理(=素材がいい or 手間がかかっている)を食べてほしいし、安い料理を出して「お任せでこれなの?」と不満に思われてはいけないからです。



ビジネスを営んでいる多くの人は、このような太っ腹な人をお客さまにできたらどんなにいいだろうかと思いますよね。

もしも上のようなお客さまばかりだったら、「人の目線は『Z』の順番で動くから、メニュー表のおすすめは左上から書いていこう!」とか、「目玉メニューでお得感を出して他でしっかり利益を取ろう!」などと心理戦を展開しなくても良くなります。

SNSで何投稿しようかな〜なんて悩んだり、食べに来てください!お願いします!なんて頭を下げる必要もなくなるかもしれません。

ひたすら良いものを仕入れ、ひたすら美味しい料理を作ることに集中すれば勝手に売れていく。

つまり、太っ腹なお客さまが多ければ多いほど、売り上げを上げるための苦労が減るのです。


では、太っ腹なお客さまとは一体どのような属性の人たちなのでしょうか。

すぐに思い浮かぶのはお金持ちですが、周りにそんなたくさんいないですよねぇ…

仮に「富裕層ビジネスに転換だ!」と考えても、言うは易しでいきなりできることでもなかったりします。


あとは外国人。日本に住んでいる人というよりも、旅行で来ている観光客や、日本の外からものやサービスを買ってくれる人はわりと太っ腹な人が多いです。

ただこれも、住んでいる地域によっては全く外国人と接点がなかったりしますし、外国向けじゃない業態や商材を扱っている人には縁遠い話です。

じゃあもう道はないのでしょうか?

いや、実はもう一つあるんです。太っ腹にお金を使ってくれる属性が。


あなたの身近にもきっといる、太っ腹な属性の人たちとは?

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