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キャベツの甘さが調味料。簡単サラダ、キャベツナ

今回ご紹介するレシピはキャベツとツナのサラダです!
レシピと言っていいかわからないくらい簡単なので少し照れくさいのですが、簡単に美味しく作れる内容になっていると思います。

お酒のつまみに、お弁当に。
ちょっとした副菜になると思いますので、ぜひ作ってみてください。


このレシピを作ろうと思ったきっかけ

きっかけは、以前 YouTube でご紹介した「コールスローサラダ」の動画にいただいたコメントでした。
とっても嬉しい内容だったのですが、「キャベツの下半分を使ってないなー・・・」と思い出し、もっと簡単で方向性の違うサラダがつくれないかと考えました。
コールスローサラダもとっても美味しいのですが、調味料や食材の用意が大変だったかなぁ、と反省もあり、シンプルを追い求めた結果が今回のサラダです。

キャベツについて

まずは、今回の主役キャベツについて。
ここ最近では野菜も高騰が目立ちますが、比較的安定した金額でボリュームもあるため、文字通り台所事情を考えても魅力的な野菜です。
春キャベツ、夏キャベツ、冬キャベツと多くの季節を網羅しており、通年で市場に出回るため、年中美味しい野菜でもあります。

生でも煮ても炒めてもと使い勝手の良さもポイントです。
栄養価の面では免疫力を上げる要素にもなるビタミンC、胃の調子を整えてくれるビタミンU(キャベジン)、体内の塩分を排出してくれるカリウムなどに期待がもてます。

キャベツを選ぶときのポイント

選ぶときは、以下のポイントを意識してみてください。

  • 芯の切り口が古くなく太過ぎないもの

  • 外側の葉がみずみずしく緑色なもの

  • 頭や切り口の断面が盛り上がっていないもの

重さについては、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。

  • 春キャベツは「大きさの割にはふんわりと軽いもの」

  • 冬キャベツは「どっしりと重いもの」

  • (夏キャベツはその中間的なキャベツなので何とも・・・)

ツナについて

この度はツナと真剣に向き合う機会となりました。

まずツナとシーチキンの違いですが、シーチキンは「はごろもフーズ」さんの商標登録しているツナ缶のため、呼び方に注意が必要です(一般的には気にする必要ないですが…)

原料の違いは、「カツオ」か「マグロ(びんなが、きはだ、めばち)」に分かれます。
カツオが原料の場合は比較的安価なものが多く、若干のクセがあるように思いましたが、気にせずに食べると全くわからないレベルかと思います。
加工場所についてはタイ、日本が多く高級なツナほど日本の加工が多かったです。

ツナの味の決め手

ツナの味の決め手は『油分』『塩分』『粗さ』だと思います。

すべての項目がある程度の記載はあるため、パッケージや成分表示を見ても分かるものが多いので、選ぶ目安になると思います。

粗さは、「フレーク」や「ファンシー」といったタイプがあり、ファンシーの方が粒が大きいのが特徴です。
この粗さが意外にポイントで、ファンシーの方が油と馴染んでいない印象があり、製造から日が浅いものだとパサついた印象を受けるかもしれません。

油脂分を極めて少なくしたいのであれば、ノンオイルのファンシーを購入し、上澄みの油を捨てるのがいちばんかと思います。

おすすめのツナ缶

僕のイチオシは、由比缶詰所さんのフレークタイプです。
高級な綿実油を使っているため、油の香りまで良く、塩分も丁度よく、マグロの質も良いため本当に美味しいです。
なかなか売っているお店がないのが難点ですが…(明治屋さんには売っていることがありますので是非お試しください)。

今回の調理のポイント

美味しく作るポイントは、キャベツの甘みと向き合うこと。

以前、餃子を作る際に、茹でてから水気を絞ったキャベツの汁を舐めた事があります。
とっても甘みがあって美味しかったので、なんだかわざわざ捨てるのがすごい罪悪感でした。
そんなことから今回は焼くことで、水分を飛ばし、旨みや甘みを引き出しつつ、香りに変化をつけています。

「片面焼き」が最大のポイントです。
両面焼いてしまうと、水分と食感が失われてしまい、焼いたキャベツの香りがうるさ過ぎて、モリモリ食べられなくなってしまいます。

塩加減は最初は少し少ないくらいで調味してみてください。
塩が食材に馴染むのは少し時間が要ります。
これは加える塩に限らず、ツナの塩気とも同じことが言えるため、より注意が必要です。
塩分無添加のツナでも、海産物に塩分はつきものなので、塩分無添加のツナでも塩分はあります。

今回はあえて甘い調味料を加えていないですが、キャベツの甘みに驚いてもらえるレシピだと思います。
キャベツの甘みを活かすも殺すもあなたの塩加減一つですので、心頭滅却して塩を加えてください。
こしょうは食べ飽きないための、味の引き締め役なので、入れ過ぎは本末転倒です。
入れなくてもいいくらいですので、量にはくれぐれも気をつけてみてください。

終わりに

味付けが塩こしょうのみ。おそらく多くのご家庭で実践できる内容かと思います。

今回のレシピは、調味料や食材をいろいろと重ねたり、煮て焼いたりを繰り返したり、そんなことをしなくても美味しいものを作れる…。
「調味や調理をし過ぎることがすべてではない」というひとつのかたちの提案でもあります。

お食事としてなら少し薄めに、お酒のつまみやお弁当なら少ししっかり目にと、塩加減一つで食べ手やシュチュエーションに寄り添って作ることができるのが料理の楽しさでもあります。

キャベツとツナと大切な人と向き合って是非つくってみてください。


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