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絵本の選び方を教えて欲しいと言われたので、家庭用だったらその子の好きなものがベストって答えたけど。


正論が欲しいわけじゃない

事務系だったり、
看護系だったり、
アパレル系だったり、
カフェ店員だったり、
どんな職業についてきたのか人それぞれ。

私は保育士でした。
だからこそママになってから知り合った
人たちに聞かれることがあります。

おすすめの絵本って何?」と。

家庭用だったら、一番はその子の好き!
を大切にして選ぶのがいいです。

うちの子の場合は、もっぱら車が好き!
だったので消防車、救急車、トラック、
など車が沢山出てくる絵本を選んで
あげました。
でも、お友だちの子は電車派だったので、
電車の絵本の方が食いついたようです。
その子の場合、散歩に出て踏切を実際に
見に行くのがよかったそうですが(笑)

物語だと、定番は昔話。
ももたろうとか、赤ずきんちゃんとか。
一度は聞いたことあるお話っていうのは、
子どもの頃、誰かから聞かせてもらった
から知っているのです。
だから、その伝統を我が子にも伝えます。
とはいっても、文字が読めないので
保護者が代読するしかありません。

あれ?
もしかしたら……
違うかもしれません。
みなさんが、聞きたいのは。

ふと、おすすめの絵本って何?
って聞いてしまうその心は。

無意識な調和力

おすすめ絵本を聞いたのは、
実は「ぜひ、知りたい!」というよりも、
私に気をつかってくれたのかもしれません。

(あ、この人保育士か~、
じゃあ、おもちゃとか絵本とか詳しいのかな?
そういうえば、寝かしつけとか大変だし
相談しようか……いや、するほどでもないか。
なんか、ぐいぐい教えてくれてうざいし。
とりあえず、絵本のおすすめとか聞いとくか)
ぐらいのスタンスで聞いてくれる場合。

(あ、この人保育士かー。
……別に聞く事もないけど、
しいて言えば、子どもとずっと遊ぶのしんどいかな。
そんなことを「子ども大好き」オーラを
出しまくっているこの人に言っても
不毛だからなぁ……。
おすすめ絵本とかあったら、うちの子
静かに一人で読んでくれるかしら?
そうしたら、私も楽だわー)
ぐらいのスタンスで聞いてくれる場合。

(え?この人保育士?ラッキーだわ。
今、ちょうど友だちにギフト探してたのよね。
おすすめ絵本とかないかしら?)
みたいなスタンスで聞いてくれる場合。

と、実は言葉にしない本心があって、
私はガン無視でおすすめ絵本を語ったけど、
いらなかったのかもしれません。
だって、今は年齢別おすすめ絵本なんて
探せばいくらでもでてくるから。
実は、そこまで困っていないのかも。

中には、
(保育士さんなら、現場経験が豊富だから
私の知らない絵本とか知ってるかも!)
という気のよい方もいるかもしれませんが、
基本的に、私に聞いてくれた人って
優しくて子育てに悩みなんてなさそうでした。

ただ、悩むほどではないけど、
疲れているというか、楽しそうではない感じ?
うーん。
子どもが嫌いじゃないけれど、
もっと大人との会話を欲している感じ?

そういえば、IQが20違うと会話が
嚙み合わないという研究が
どこかであったような気がします。
大人と子どもではそもそも人生経験の
差や知識の差がありすぎます。
だから、基本的に大人側が子どもに調子を合わせます。

私の保育士カミングアウトに合わせて
会話してくれたママさんたちのように。

大人は自然と相手に話を合わせられます。
それはメリットだけど
実は自分を抑えすぎているというデメリットでも。

自分より下の知識の子どもばかりを
相手にしていると、無意識に
ストレスがたまっていきます。
つまらない。
退屈。
一人でお茶したい。
いつまで、続くのかしら……。って。

本当は、何でもいいから息抜きのための
楽しい大人との会話をしたかっただけなのかも。

保育士だって、めんどくさいよ

私は、絵本の読み聞かせは得意な方です。
一般的には大人になってから絵本をみると、
「読みにくいっ!」
ってなると思います。
私も、保育学校に通っている時に感じました。

だって、ひらがなばかりだから。
むかしむかし、あるところにおじいさんと
おばあさんがすんでいました。
おじいさんは、しばかりに……

と、ひらがなが永遠に続くのを追いながら
声色を変えたり、間を作ったりして
子どもたちの想像力を補完しつつ
読み進めていきます。
まぁ、淡々と読む方がいいっていう方も
いますが、私はライブ感重視派です。
その方が楽しいから。
ひらがなだけの羅列を、すっと見ただけで
把握する力も仕事で身につきました。

ところが、
夫に言わせるとこれが苦痛らしいのです。
まず、読みにくい。ひらがなだらけ。
時々しか読まないから身につくことはない。
軽い演技をしないといけない雰囲気が嫌。
(別にあなたは淡々と読めばいいのでは?)

こうして、
夫は絵本の読み聞かせからフェードアウト
していきました。

!?
えー。マジか。
我が子にぐらい読んであげたらいいじゃんかー。
まぁ、仕方あるまい。

でもね、私だってめんどくさいんだよ?
寝る前の読み聞かせって。

きっと、世の中の大部分の大人たちもそう。
だって、仕事や家事で疲れてるんだから。
それでも、「よんで。」と絵本を
持ってくる子どもたち。

みんがみんな、絵本を読んであげたいなんて
思っていない。嫌だけど仕方なくが普通。
私は、嬉々として読んでいて異常……(笑)
そっか、そうだったんだー。
(今さら気づく)

今後おすすめ絵本を聞かれたら

「おすすめ絵本ってありますか?」
と聞かれたら
もうちょっと相手に寄り添って
絵本の紹介はほどほどにしよう。
(ぐいぐい勧めちゃいそうだけど、我慢!)

読み聞かせを続けているお母さんなら
大変だね、子どものために頑張ってるね、
えらいね、すごいねって言葉を送ろう。

絵本をきっかけに我が子の話を
聞いてほしいなら、大人として
耳を傾けてあげよう。
母たちって頑張ってるよね、
私たちすごいって褒め合おう。

実は、子どもよりもお姑さんの関係で
もやもやしているなら、聴いてあげよう。
それだけでガス抜きになるから。
その後で、子どもの好きな絵本を
ゆっくりゆっくり眺めてみると
優しい気持ちになれるかも。
(だって、目の前にいるあなたの子は
そのお姑さんの孫だから。
血が繋がっているんだから。
その人が、生きていてくれて
夫を産んでくれたから
あなたの子どもがそこにいるんだよって
いつか気づけるといいなと信じよう)

一応、専門職だったので

とはいえね、本当にいい絵本教えてよ!って
声もあると思うので、
保育園で人気だったおすすめ絵本を紹介しておきます。
どなたかの参考になれば嬉しいです。

0歳向け

0歳だとまだ視力がそんなにありません。
でも、生きるために人間の顔に近いものを認識しやすいです。
だから、この丸の中に顔があるおつきさまの絵がクリーンヒット。
「おつきさまこんばんは」
絵柄も優しいのでおすすめです。

ただ、こちらは普通の紙なので
何でも口に入れるこの時期
気になる方もいるでしょう。
そういう時は、次の絵本!
「しましまぐるぐる」

こちら、舐めても破れず、視力が弱い赤ちゃんも大注目!
これは、布絵本バージョンも出ていてシリーズで揃えたくなります。

1歳向け

1歳ぐらいになると、歩けます。
それでもまだ動きがぎこちない。
そんな仕草が一番かわいい時期におすすめなのがこれ。
「だるまさんが」
だるまさんの真似をして
一緒に動く子どもたちにきゅんとしてください。

2歳向け

2歳ぐらいになると、簡単な会話はできるようになります。
単純なお話もわかってくる時期におすすめなのは、
「三びきのやぎのがらがらどん」
大・中・小のヤギが出てきて最後に怖いトロルが登場という展開に子どもたちはワクワクドキドキです。
でも、怖いのが苦手な子がいるのも事実。
だから、怖がりさんにはこちら。

「おべんとうバス」
食べ物の絵本は、誰にでも想像しやすくついつい見てしまうもの。
これは、食べ物たちが順番にバスに乗っていくのです。
ちょうど、2歳ぐらいだとイヤイヤが始まり、ご飯を食べてくれないというお悩みもよく聞きますが、いつものご飯をお弁当箱にいれただけで騙されて食べてくれるのもこの時期。(単純)
ご飯を食べない悩み解決にも一役かってくれます。

3歳向け

これは、名作でしょう。
「三びきのこぶた」
いろいろなバージョンの絵本がありますが、保育園ではこういう名作をおすすめします。余談ですが、「福音館書店」で検索をすると、鉄板の絵本を紹介してくれています。保育園では、ここの目録から絵本を注文をすることが多かったです。

4歳向け

「おたまじゃくしの101ちゃん」
これは、名古屋市の保育士さんが劇遊び用に音楽をつくってしまったぐらい子どもたちに人気のお話です。おたまじゃくしが迷子になるシーンなんか、お母さんと離れてドキドキする気持ちに共感しまくり。

紙芝居バージョンもあるので、そちらもよく見ていました。

5歳向け

子どもには少し長いので、大人が読み聞かすのはとても大変かもしれません。自分で読んでと言ってもこの時期は難しい。でも内容がいいので、子どもたちは夢中で聞いてくれるお話。それが
「エルマーのぼうけん」です。
個人的に思い入れのある1冊なので紹介しましたが、家庭用で自分で楽しんで欲しいなら、5歳で人気なのは迷路シリーズのこちら!

これは、わが家にもあります。
「おもちゃの迷路」
子どもたちが普段遊んでいるブロックやこま、人形、ロボットなどなどおもちゃが沢山描かれている迷路です。じっと見ていると、実はストーリーを発見できる!というあのおもしろさをぜひお子さんに体験してもらいたいです。シリーズものなので、恐竜、動物、お化けなどお子さんの興味のあるものがいいと思います。

以上、おすすめ絵本の紹介でした。
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