KODO

茶は吉田宗看に、書は相模泰生に師事。晴れの日は農福連携に、雨の日は読書普及に注力し、日…

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茶は吉田宗看に、書は相模泰生に師事。晴れの日は農福連携に、雨の日は読書普及に注力し、日々「晴耕雨読」の熟語をなぞっている。【所属】農福連携特例子会社連絡会(会長)・NPO法人読書普及協会(理事長)・表千家(講師)・米国プロテニス協会(公認コーチ)【贔屓】ヘビメタと白味噌が好き。

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手書きの文通だけでやりとりし、互いの暮らしをまっとうする。そんなご縁があってもよいかと感じ、高堂院をひらきました。國内外の旅先からお送りすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

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  • わたしの本棚

    私が棚に並べるのは、古風な日本人からたまたま譲りうけた古書ばかりで、元の持ち主が亡くなった方も少なくない。要は私の本棚で一時期お預かりしているだけに過ぎない。そのような絶版ばかりの本の面影を少し草していくマガジンになる。

  • 路傍ノ戀

    古くさい考えで戀愛をテーマに随筆を草してまいります。モテ方等の近代的なものではなく、人としてのあるべき戀愛を書いていきます。不定期ではございますが、原稿用紙も画像としてアップしていきますので、未だ古典立脚した日本語で讀書したい古風な方に届けば幸いです。

  • 高堂作品集

  • 日記

    日々の暮らしをつらつらと。

  • 高堂つぶやき集。

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  • 固定された記事

【グランプリ受賞記事】僕らはひたすら草を土に置く #未来のためにできること

 夏の農作業はほぼ除草という畑も少なくないが、僕らもひたすら草を刈った季節であった。そして、その大量に刈りとった草をこちらもただひたすら畑の土の上に置いていった。自然農界隈では、この作業を草マルチ敷きと呼んだりする。  マルチというのはマルチシートの略で、よく畑にビニール製のカバーがかけられているのを見たことがないだろうか。あれのことである。雑草や害虫の予防になる他、畑の保水効果も期待できるので、マルチを利用する農家は珍しくない。このマルチをビニールではなく、畑で刈った草を

    • 最近、家庭内詐欺にあっている。 先日は、 「夕食は肉ジャガでよいかしら?肉がないけれど」 と言われ、本日は、 「今朝は豚汁でよいかしら?豚がないけれど」 と言われたので、贅沢なことだと喜んだ。 しかし、肉なき肉ジャガはただのジャガに過ぎず、豚なき豚汁はただの汁である。

      • 過日、妊娠中の家人と散歩をした。春を感じる陽氣で、思った以上に歩けたので、近所の喫茶店まで足を運んだ。Sサイズのアイス珈琲を飲みながら、家人は「おいしい」と涙を浮かべていた。申し訳ないが、なんら変哲もない珈琲である。たった一杯のふつうの珈琲を飲む。これだけでも有り難いことなのだ。

        • ソシジ

        • 固定された記事

        【グランプリ受賞記事】僕らはひたすら草を土に置く #未来のためにできること

        • 最近、家庭内詐欺にあっている。 先日は、 「夕食は肉ジャガでよいかしら?肉がないけれど」 と言われ、本日は、 「今朝は豚汁でよいかしら?豚がないけれど」 と言われたので、贅沢なことだと喜んだ。 しかし、肉なき肉ジャガはただのジャガに過ぎず、豚なき豚汁はただの汁である。

        • 過日、妊娠中の家人と散歩をした。春を感じる陽氣で、思った以上に歩けたので、近所の喫茶店まで足を運んだ。Sサイズのアイス珈琲を飲みながら、家人は「おいしい」と涙を浮かべていた。申し訳ないが、なんら変哲もない珈琲である。たった一杯のふつうの珈琲を飲む。これだけでも有り難いことなのだ。

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        記事

          『ハレとケの超民俗学』高橋秀元・松岡正剛 | 工作舎

           プラネタリーブックスは私が生まれる半年前、『存在から存在学へ』(松岡正剛)が出版され、今回の『ハレとケの超民俗学』はシリーズ2冊目になる。もちろん生まれたばかりで読書はまだできないから、それから三十年後、古書店に足を運んでは、宇宙の欠片を集めてきた。おそらく異様なプレミアがついている本以外は、ほぼ凡て集まったのではないか。せっかくだから、欠けたまま私の宇宙はとっておくことにする。  ちなみに、現在はプラネタリーブックスのうえに、或る動物の頭骨がのっている。「或る」などと氣

          『ハレとケの超民俗学』高橋秀元・松岡正剛 | 工作舎

          【日記】2024.4.13 ニワトコの芽

          今宵の食事は山菜の天ぷらであった。横浜市の青果ミコト屋でもとめたもので、山人参・蕗のとう・長芋・アマドコロ、そして、ニワトコの芽が並べられている。 苦味好きな私は喜びがひと塩であったものの、家人には苦過ぎたようで、ニワトコの芽しか欲しなかった。私はニワトコなるものを知らなかったので、家人に訊ねた。 「よく、ニワトコの芽なんて、知ってるね」 すると、家人はこう応えた。 「私の世代は、ハリーポッターで有名になったのよ。ニワトコの杖というのが、かなり強い魔法の杖でして」

          【日記】2024.4.13 ニワトコの芽

          今年度も相変わらず晴耕雨読生活をしているが、私の場合、晴耕は主に農福連携で行い、雨読に関しては読書というよりも執筆が多い。もっぱら執筆のための読書になる。耕しては書き、書いては耕していると、会話が自ずと削られてくる。おそらく人は話すかなり前から、すでに大地と対話してきたのである。

          今年度も相変わらず晴耕雨読生活をしているが、私の場合、晴耕は主に農福連携で行い、雨読に関しては読書というよりも執筆が多い。もっぱら執筆のための読書になる。耕しては書き、書いては耕していると、会話が自ずと削られてくる。おそらく人は話すかなり前から、すでに大地と対話してきたのである。

          踵に刺激があるなと思ったら、いつの間にか餌がついていたのか、永遠と鶏に靴を突かれていた。あるいは、汚れをとってくれていたのか。否、やはり餌の方であろう。今年度最初の投稿は、このやうなところから始めていきたい。また晴耕雨読三昧になりそうな一年である。改めまして、いつもありがとう。

          踵に刺激があるなと思ったら、いつの間にか餌がついていたのか、永遠と鶏に靴を突かれていた。あるいは、汚れをとってくれていたのか。否、やはり餌の方であろう。今年度最初の投稿は、このやうなところから始めていきたい。また晴耕雨読三昧になりそうな一年である。改めまして、いつもありがとう。

          【路傍ノ戀】失戀と春

           失戀を重ねるから、春がくる。  失った戀の微かな欠片が、花を咲かせるのであろう。  一所懸命に多くを失っていくことである。  ひと知れず、戀も時も金も失うとよい。  そして、ひと知れず、暮らしていくとよい。

          【路傍ノ戀】失戀と春

          蕎麦屋に入り、カツ丼を食べていると、四人組があとから入ってきて座った。最初の男は大盛を、次の男は特盛を頼んでおり、こちらは微笑ましく眺めていた。男は食べてナンボである。すると三番目の男は特々盛を頼み、最後の男は特々盛の上があればとオーダーをしたのだ。やはり男は食べてナンボである。

          蕎麦屋に入り、カツ丼を食べていると、四人組があとから入ってきて座った。最初の男は大盛を、次の男は特盛を頼んでおり、こちらは微笑ましく眺めていた。男は食べてナンボである。すると三番目の男は特々盛を頼み、最後の男は特々盛の上があればとオーダーをしたのだ。やはり男は食べてナンボである。

          『タフティー•ザ•プリーステス』ヴィジム•ぜランド | SBクリエイティブ

           この手の「引き寄せの法則」を私のような中年男性が讀んでいると、或る種の恥ずかしさを感じるので、この本は珍しく電子書籍で購入し、表紙を隱した。購買理由は、表紙の赤面した女性に惹かれたのもあるが、マトリックスからの脱却には「身体性」が必要であろうという視点が書かれてあったからだ。久方ぶりに世間の流行本を確認しておきたかった。ちなみに、本書ではそびらの「三つ編」が願望を実現できると表現されている。  三つ編の話をするまえに、「身体」を文字通り「身」と「体」に分けておく必要がある

          『タフティー•ザ•プリーステス』ヴィジム•ぜランド | SBクリエイティブ

          【二日酔い巡り】カ、カメラが猛烈に欲しくなってしまった記事。

           妻がつわりがひどく、私は二日酔いがひどい。生命反応がもどってきたのは、つい先ほどだ(今、20時)。しかし、せっかくの春分の日を無駄にするわけにはいかない。せめて皆さんのNOTEを読んでは睡る一日にしてみた。  私は編集者の方が書いた記事を読むのが好きなので、今日は編集界隈のNOTE散歩をすることにした。その中で、出会ってはいけない方の記事に出会ってしまった氣がする。それがコチラ。  私の仕事の傍らには、ほぼ写真あるいは映像がある。どちらかというと、その質よりも早さが求め

          【二日酔い巡り】カ、カメラが猛烈に欲しくなってしまった記事。

          不器用な夫にも伝わる家事の分け方

           私の辞書に家事というページはない。否、なかった。  ひとり暮らしのときは、料理するのが面倒だから、ひとつ80円の良質な卵を蛇のように丸飲みする生活を送っていた。キューイフルーツやドラゴンフルーツも皮ごと食べる。無論、皮がないほうが美味しいが、皮をむくのが面倒くさい。  ところが、最近は妻のつわりがひどく、人として家事をせざるを得ない状況に追い込まれている。しかし、台所に立っても何が何処にあるかわからないというより、何が必要で、何から始めてよいかもわからない。そんな頼りな

          不器用な夫にも伝わる家事の分け方

          垂直に歩くクライマーに憧れて

           映画で最も好きなものは?と訊ねられれば、『クライマー パタゴニアの彼方へ』と即答する。デビッド•ラマの登山を追ったものだが、彼らは垂直の斜面をあたかも水平に這うようにして、山頂に近付いていく。おそらく45度程度の傾斜であれば、手を使わずに歩いて登頂するのではないか笑。  ところで昔、私はラマに顔が似ていると云われ、非常に喜んだこともあったが、歩くとなると、同じホモサピエンスとは思えぬくらいの差がある。それはモデルやアスリートといったものとは次元が異なる歩行で、異様な軽さ

          垂直に歩くクライマーに憧れて

          河豚ひれ酒とみかんワイン

           農業関係の仕事をしていると、妙に酒にありつける。野菜ではないのか、とお叱りを受けそうであるが、私の場合は野菜よりも酒との縁が濃いようだ。バッカス様なのかどうかわからぬが、兎にも角にも酒の神様に感謝申しあげたい今日この頃である。南無阿弥々々々々、ありがとう。  今月、河豚ひれ酒にありつけたのは都内某所になる。その日の朝、夜は空いているかと上司から連絡があり、それに返信したところ、河豚三昧の夜が待っていたのである。急遽、体調不良で欠席される方の代打ということであった。そのよう

          河豚ひれ酒とみかんワイン

          幾年かまえ、自分が何をしていたかわかるのはSNSが発展してからだ。私の場合、八年まえの朝はプノンペンの渋滞に巻き込まれていた。和装姿にパナマ帽が出勤スタイルで、よき香りの花を路上の子どもたちから買っていた。想像を絶するやうな出来事とかけがえなき想い出で埋め尽くされた月日であった。

          幾年かまえ、自分が何をしていたかわかるのはSNSが発展してからだ。私の場合、八年まえの朝はプノンペンの渋滞に巻き込まれていた。和装姿にパナマ帽が出勤スタイルで、よき香りの花を路上の子どもたちから買っていた。想像を絶するやうな出来事とかけがえなき想い出で埋め尽くされた月日であった。