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やる気・気合いではなく困りすぎない仕組みを

この記事は1,885文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。

今日はnoteの連続更新121日目です。noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、ぜひ併せてご活用ください!

今回のテーマは「やる気や気力でなんとかするよりも、困りすぎない仕組みを」です。それではどうぞお付き合いください。


仕組みを変えられませんか?

昨日の放送で、Voicyパーソナリティ仲間の水谷アスさんが子育てにアレクサを活用しておられると話しておられ、それにとても共感したので関連するお話でと思います(ちなみに、水谷さんの放送は下記です!ぜひ聴いてください)。

詳しくは放送を聴いていただければと思いますが、子育ての中で大人が色々言うだけじゃなくて、アレクサを活用することで子育ての仕方が変わってきたというお話でした。

ぼくも普段はアレクサを活用していますし、そうしたテクノロジー活用をお勧めすることがあります。

人が介入しすぎることでイライラに!?

ぼくの基本的なスタンスとしては、声をかけたり、指摘することが悪いと思っているわけではありませんし、何回か言うことで状況が変わるなら良いんです。

でも、しょっちゅう言わなきゃいけないとすれば、「そもそもその仕組みや、やり方が合っていない」わけです。そうなるとお互いに「うまくいかないことを知りながら続ける」となるので、お互いストレスも大きくなります。

根本的解決じゃなくても、困りごとは減らせる

うっかりミスなんかも、それ自体がなくなるわけじゃなくても、それで困ることは減らせていける可能性があります。

例えば、我が家。

子どもも自分で鍵の開け閉めをするようになるのですが、鍵の管理を任せると無くしそうなのですが、そこで「絶対無くさないで!」は難しいとも思っていて。

でも、そもそもどうしてそういう問題が生じるかというと、鍵があるから鍵をなくすわけです。なので、鍵を使わないようにする(スマートロックにすることで、指紋認証や数字の入力で施錠・解錠ができるようにする。賃貸でも、持ち家でもどちらでも後付けできます)ように、仕組みを変えればいいかなと思って、そうしました。

電気もそうです。トイレの後は消し忘れがありそうなので、自動で電気がついたり消えたりするように変えました。これは電球を変えるだけでできたりします。

アレクサを活用することで、ぼくがいちいち「〇〇して〜」と言うのではなくて、自動で「そろそろ寝ますよ」みたいなリマインドしてくれたりもします。

忘れることはあるけど、そのことでの不都合を減らす

よく忘れ物についても相談をお受けします。
結構、バックを変えた時に中身を入れそびれたみたいなことがあります。

バックを変えなければ良いのかもしれませんが、用途によってバックを変えないのは難しいかもしれませんし、その日の気分によって変えたいこともあるかもしれません。

なので、「バックを変えない」じゃなくて、日常的に使用する可能性の高いバックには、必要なものはそれぞれに入れておくことをお勧めしています。

例えば、それぞれのバックに自宅に帰って来れるだけのお金は入れておくなどです。そうすることで、万が一お財布を忘れたとしても、自宅までは戻ってこれたりします。

学習の困難についてもそうです。

例えば、書字が苦手であることに変わりはないけれども、タイピングを覚えれば楽になるかもしれません。

こんな風に対策していくことで、根本的な特徴が変わるわけではありませんが、実際の困りごとは減らせるかもしれません。

ご本人たちの感じ方も変わる

うっかりや、学習(読み、書き、計算など)は失敗が目に見えて明らかです。そのため、ご本人自身も「頑張っているのに、どうしてできないんだろう…」と自信を失いがちです。

次第に、「頑張ってもどうせできない」となり、「じゃあ最初からやらない」とすることで、自分が今以上に傷つかないようにしたりすることがあります。そして、その結果「やる気の問題だ!」と叱責の対象になることも。

もちろん、やる気や努力でなんとかなるものもあるかもしれないし、ご本人たちが頑張りたいものは応援していいと思います。

でも、基本的には自分の気の持ちようではなくて、自分にあった仕組みを考えていくというのが大事だと思っています。

そのためには、どんなやりようや工夫があるのか、引き出しを増やすことも一つかもしれません。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)


防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)


災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)


災害時の発達障害児・者支援エッセンス


#障害者を消さない(ヘラルボニー)


寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)

代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。


#能登の障害者に届け

能登の障害者の方々に直接支援が届くように、一般社団法人障害攻略課さん
、NPO法人石川バリアフリーツアーセンターさん、一般社団法人Smart Supply Visionさんが「#能登の障害者に届け」というプロジェクトを立ち上げてくださっています。

この短期間でこれだけの状況を整えることは、どれだけ大変だったのだろうかと思います(きっとかなり睡眠時間や休みの時間を削って急ピッチで取り組んでくださったのだと思います)。本当に感謝です。    

一緒に応援しませんか?


その他お知らせ

オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」


クラウドファンディング

▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?


セミナー情報

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!


▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!


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