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菅野完さんがまたもや知ったかぶりをご開陳

菅野完さんが示した小泉進次郎衆議院議員の菅直人総理大臣(当時)に対する質問通告

 国会の質問通告について菅野完さんがいくつかツイートしていました。その中で菅野完さんが強く主張していたと思われるものがこのツイートです。

菅直人はやれてたけどね?
こんな質問通告でも対応してたんだから
まあ貴方が「今の閣僚はのきなみ菅直人よりもレベルが低い!」と言いたいのなら止めやしません。
せいぜいおきばりやす。

@noiehoie

 この質問通告はごく一般的なもので、現在岸田内閣の閣僚などになされている質問通告もこの程度のものです。そして、この通告に基づいて官僚が質問の詳細を聴き取り、その質問がどの部署に属するものかを判断して割り振り、担当する部署が答弁案を作成したり、それに関連する資料を集めたりして国会の質問に備えます。
 つまり、この質問通告を受けた菅直人総理大臣(当時)も、この質問通告書のみで国会で答弁したわけでなく、官僚が聴き取った質問の詳細に基づいて作成された答弁案や集められた資料をもとに答弁していたわけです。そして、菅直人総理大臣(当時)後の野田佳彦総理大臣(当時)、安倍晋三総理大臣(当時)、菅義偉総理大臣(当時)もまたこの程度の質問通告に基づいて官僚が質問の詳細を聴き取って作成された答弁案や集められた資料をもとに国会で答弁していたのです。菅野完さんは政治に関する発信が多く、政治に関する著書もあるにもかかわらず、この程度の知識しかなかったのでしょうか。
 そして、たまに脚光を浴びる幹部である公務員の赤旗購読ですが、赤旗に限らず自由民主や公明新聞など質問の詳細の聴き取りの場でやり取りする公務員と政治家の付き合いという側面もあるわけです。

なぜ質問通告や質問の聴き取りが必要なのか

 そもそもどうして質問通告や質問の聴き取りが必要なのでしょうか。それは効率化のためです。国会で審議することが必要となる議案はどの会期においても多く、それらの議案に関する質問や課題に対して的確な回答をして議論を先に進めるためには事前の準備が必要なのです。だからこそ、その事前の準備をいかに成し遂げられるかということで官僚の人事評価が大きく左右されることになるわけです。