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再婚家庭の悲劇を抑止する #共同親権

再婚家庭の悲劇の報道が止まらない

本当の親じゃない って、その家庭の子どもにとっては胸に抱いてしまうのも自然な言葉を、表に出せず一人で抱えてしまうことも多いだろう。

実際に、口にしてしまうこともある。

今回、本音でぶつかった正直な思いを口にしてしまったために、まさか、命をも奪われるという最悪の悲劇が起こったという報道がある。

再婚家庭のみならず、世間一般、せめて、家族や子どもが過ごす環境に携わる仕事の方全員が、教科書にして、学んで欲しい。早急に!!

継親が、実親になり替わろうとすることの誤り。それが、虐待の温床となり、死に至らしめる。

円満な再婚家庭があることを否定しない。

わが家も、最先端家族として、仲良く過ごしている自信がある。

だからこそ、警告したい。仲良く過ごすコツについては正しく伝えたい。

大切なポイントがある。

ママの彼氏は、新しいパパではない。

そのことを絶対に忘れてはいけない。

はっきりいって、わが家の継親子は、仲がよい。母をそっちのけで、ゲームをしたり野球に関心を持って共通の話題が弾んだり。母よりも食文化が似ているので、男子ごはん部として、料理技を伝授してもらったり(実父が作るお弁当のメニューも記憶するほど、食への興味が元々育っているのかもしれない)。

母の選別の好みの結果なのかもしれないが、どういうわけか、血縁関係のない二人を「似ている」という声を続けてきくこともある。

継親しか知らないはずなのに、息子に対し「お父さんに似てきたねー」というまさかのコメントをもらったとき、「似るわけがないんですけど~」と笑って返答をしたら、恐縮させてしまい、かえって申し訳がなかった。「でも、似ている!」って言い切る方もいたりする。

餌付けられていることが影響しているのかもしれない。

それでいて、嫌なことは嫌と遠慮なくいう。それは、しつけではない。

一緒に過ごすなかで、嫌なことを言い合えることは、どの共同体でも大切だろう。おかげで、ずいぶん息子は成長した。

男子ごはん部の腕のみならず、家事メン、イクメンへと確実に育っている。

それでも、DNAは手ごわい。パパにそっくりなのは、一緒に過ごす時間に関係ないのだと思う。性格が同じ。穏やかで優しく、そして、ウソをついて、黙る!!


ピッカピカの美しく理想的な再婚家庭だとは思わない。悲喜こもごも、なんやかんやいろいろドロドロしたものと隣り合わせて、折り合いをつけて、私たちらしい家族を楽しんでいる。

そのくらいがちょうどいいね、と親しい人には伝わったりする。

これが実践できるのも、ぼんやりとした知識と、あとは直感である。

エア共同養育なので、潤沢に別居している父子が交流しているとは言えないけども、どれだけ息子がパパを好きか!それを母も、ママの彼氏もよく知っているし、尊重する。親子だから、遠慮なく、もっと会いたいって伝えていいんだよ、とも応援する。


仕事をしていると、教科書に学ぶこともなく、かわいそうに見えるシングルマザーに近づいて、再婚養子縁組をして親ぶろうとするケースを見てきた。

そのたびに、ただでさえ親権を失い、いよいよ排斥されようと踏ん張る別居父を応援してきた。

父を選び、住む拠点を変えることまで達成したケースもある。親権者変更が成功した例もある。親権・居住地の変更まではいかなくても、別居親子の面会交流の継続を再婚家庭に約束させたことがある。

どれも、共同親権制がないための苦肉の策だが、それが、再婚家庭の悲劇の抑止として貢献しただろう。

容易すぎる代諾養子縁組の闇


単独親権制の弊害は、多角的に語られるが、なにより、再婚の際に代諾養子縁組が、裁判所の許可なく届出だけでできてしまうことが、最も深刻な問題だ。


結果として、うまくいっている家庭もいるから放っておこう、という姿勢では、虐待死が止まらない。

海外の親教育では、きちんと共通認識が確立しているという。

子どもにとって、スリム街より危険な場所は、ママとその彼氏のいる場所だ、と。

危険だから忌避すべきというものではない。

適切なケアをしていこうというあたたかいまなざしが大切になる。

普通の家族ではないから、普通の家族らしくなるように努力する、のではなくて、そもそも、普通の家族というもの自体幻想であり、誰もがあれこれ抱え込んでいるのは当然なのだから、それを受け止めるようにして、知識やカウンセリングでケアをする。

親じゃないけど、子どもを思うことの感情を吐き出せる場所、スキルを提供しながら、否定しない。ありのままを受け止める。

モンスターと化した養父となった彼らを擁護するような発言自体忌避されがちで議論が全く進展しないことこそ問題だ。

最初から、モンスターになるとはだれもが想像しない。本人もそうだろう。

むしろ、きちんと「親になろう」と努力してしまったかもしれない。真面目に。その気持ちを正しく受け止められる受け皿があるだろうか。苦労しても当然で、我慢しろ、と突き放すことになってはいないだろうか。

それが些細なことで、牙となるほど孤立に追い込んでいく。

親じゃなくていい。しつけをしなくていい。責任を取らなくていい。

辛い、助けて、って言っていい。SOSを出していい。


再婚家庭の親子(継親、実親、継子、再婚後に産まれる子)それぞれの立場にそれぞれのケアが必要である。

その研究はすでに進んでいるが、世間がもっと学習しなければならない。

平和とは学び、努力を続けること。真実を知ることが悲劇の予防に役立つ。

命を失ったけども、言葉を遺した子どもたち。

そのメッセージを、この社会に生きる大人の責任として活かしていかなければならない。

使命感が沸き上がる。




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