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【本】Daniel T. Willingham『教師の勝算』:教育の認知心理学への適切な揺り戻し

2023年6月14日(水)

水曜日は本の紹介をしています。今回は過去の記事を再録します。

2019年6月6日

今回は、Daniel T. Willingham『教師の勝算』(東洋館出版社, 2019)を取り上げます。

要約

教えることは書くことに似ている。書くことの大部分は読者の反応を予測することだ。この本は、どうすれば教師は子どもがついてくる授業をすることができるかについて「子どもを知れ」という観点で提案している。子どもを知るということは、子どもの認知活動について認知心理学が明らかにしてきたことに基づいて知るということだ。そこから意味のある授業をするための9つの作戦が立てられる。

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