見出し画像

最低までも愛してよ。

君と出会ったのは、冬が終わった頃だった。
まだ少し肌寒い日々はあるものの暖かい風が吹き始めて、桜が芽吹く頃。

なんにも上手くいかなくて、自暴自棄になってたけど、君と出会って日常が彩っていった。

愛してる。好きだよ。

お互い沢山言い合って、抱きしめ合って、愛が溢れていたと思ってた。

でも、君は違ってたんだよね。
愛の全てを私に注いでくれる事はなかった。

君の中にはもう1人愛してた人がいて、私への愛はきっとその半分しか貰えない。

「君なんて最低。だけど、愛してる。」

そう言った私に

「そんなん嫌だよー」
なんて笑ってたけどさ、

違うんだよ。そうじゃないの。


私の、最低までも愛してほしかったんだよ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?