ITのことつらつら:クラウドとセキュリティ

コロナの影響とかではないけど、仕事にぽっかり穴が空いたので久しぶりに書いてみた。
普段も、文章を書いて、激赤をもらいながら修正して…そんな生活なのでやってることはほぼ変わりないのだけれど。
しかしながら、この日記(もといエッセイ)では、文体やら、ターゲットやら、企画やらなんやら意識をする必要はないので気は楽だ。

いつの間にか厳しい寒さも終わりを迎えつつ、春の陽気も顔を出すようになってきた。
けれど、生活はそこまで変わらず、仕事をして、飲みに行って、本を読む、そんな生活が続いている。

変わったことといえば、咳をするときに肘で隠すようになったことくらいか。
エチケット大事、特にこのご時世。

今勤めているところは、定時とか、出社とか、そういうのにあまりとらわれない会社だからありがたい。
相変わらず治療は続くから、その日の体調でパフォーマンスも変わってくる。
自分のできる範囲で仕事をさせていただいているから、そこは本当にありがたかったりする。
逆に、そういう環境だともっと会社に貢献したい、そんな気持ちが湧き上がるものだから不思議だ。

さて。

セミナーやら、現業やら、読書やらで様々な気づきをいただいている。
これからの世の中はどうか、そんなことはわからないけれど、一定の仮説みたいなものは思い浮かぶ。

おそらく、ITの世界は大きな転換点を迎えている。
ここでいうITは、つまらない課金ゲーム(失礼!)ではなく、アプリケーション開発のためのインフラ構築であったり、セキュリティの分野のことを指す。

インフラ構築については、クラウド(他社運用)なのかオンプレミス(自社運用)なのかという二項対立がずっと続いている。
あくまで僕の意見だけれど、クラウドに移っていく流れは止められないと思う。
オンプレミスは通信速度が速く、自社の要件に合った構成が可能とも言われているが、保守運用や問い合わせ対応といったノンコア業務によってコスト(TCO)が高止まりすることは避けられない。
実際、IaaS、SaaS、FaaSといったクラウドサービスでは、SDIというパラメータ設定だけで自社のインフラが構築できるような設計になっているし。
更に言えば、レイテンシ(通信速度)は5Gの導入によって解消されると言われている。
セキュリティが怖い?でも、国防総省(米国)だってAWSを使っているご時世だ。
腰の重い日本政府も、「クラウド・バイ・デフォルト」、ITサービスはクラウドを前提とする原則を2018年に提唱している。

ここの話の本質としては、「保守運用とか、問い合わせとか、企業の価値に貢献しない仕事はアウトソースしよう」ということになる。
その上で、ITに携わる情シスの方々も、事業に貢献する企画に知恵を絞りましょう、という話だろう。
少し話は逸れるけど、ビジネスのスピードを考えるならウォーターフォールのようにガッチガチに用件を固めるのではなく、アジャイルでとにかく速く、バグフリーで世にプロダクトを発信する考えも求められる。
開発組織も、DevOpsと言われる、開発と運用を同時に行うやり方が必要だ。
つまり、従来のSIerが提供する人月積算型のチャージビジネスは時代遅れ、というかお金の取れないモデルになってしまう、と思っている。

事業部もITを知る必要があるし、情シスもビジネスを知る必要がある。
その橋渡しが必須になっている。

セキュリティに関しては、可用性、機密性、完全性が従来から求められている中、これまでの境界型セキュリティ(VPNとかファイアウォール)に限界が叫ばれている。
つまり、なりすましや標的型攻撃といったアプリケーション層(TCP/IP)からの攻撃を防げないという問題が露呈している。
更に、先ほどのレイテンシの問題も、ファイアウォールがボトルネックになっているようで、セキュリティのために利便性が損なわれる、といった状況だ。

おそらく今後は、認可されたID、デバイスによるアクセスしか許さない、ゼロトラストネットワークが取り入れられなくてはならない。
ただ、このあたりは事例も文献も少なくて、今後もっと勉強していきたい分野だ…。

思うに、ITはもっとやわらかく、わかりやすく、おもしろいものになる必要のある分野だ。
すべての人に、ITの知識が求められているんじゃないか、そんな風に感じてきた。

いつか、そういう分野にもコミットしていきたいなと思う今日この頃。
もっと上手く書けるようになろう。

ああもう読んでくれただけで嬉しいです。 最後まで見てくださってありがとうございました!