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ソムリエ・ワインエキスパート

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2024年 ソムリエ・ワインエキスパート試験に挑戦する前に知っておきたいこと

2024年 ソムリエ・ワインエキスパート試験に挑戦する前に知っておきたいこと



はじめに
いよいよ今年も、ソムリエ・ワインエキスパート資格試験に向けての実戦講座が開講します。

個人としてクラスをもつのは16年目。現役のソムリエを続けてきて22年目となりますので、資格取得に向けて何が必要なのかも充分に理解していると自分しています。

私自身は、神戸のフレンチレストランに勤務していた2002年にワインエキスパート試験に合格し、その翌年の2003年にソムリエ資格を取得。

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2022年 ソムリエ・ワインエキスパート試験を終えて

2022年 ソムリエ・ワインエキスパート試験を終えて

はじめに
先日、ソムリエ三次試験の合格発表があり、多くの受講生から合格の報告をいただきました。

三次試験は「論述」と「サービス実技」。論述では時事的な問題等の知識も含めて、簡潔な説明ができる能力が求められ、サービス実技では実際にワインを抜栓し、デカンタージュをしてグラスにサーヴをする時の振る舞いや雰囲気、言葉使い、技術、そして身だしなみまで、わずか7分間で審査されます。

これらを全てクリアして

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ワインエキスパート二次テイスティング試験を振り返って

ワインエキスパート二次テイスティング試験を振り返って

はじめに
2022年度のソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMAの二次試験も終幕を迎え、昨日は緊張の合格発表日。

多くの方からメッセージをいただき、私もここまでの道のりを振り返り、いろいろな想いが込み上げてきました。

先日、二次試験を終えて思ったこと、そしてソムリエの二次テイスティング試験について、noteに執筆致しましたが、その後にご要望をいただいていましたワインエキスパートの

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ソムリエ二次テイスティング試験を振り返って

ソムリエ二次テイスティング試験を振り返って

はじめに
2022年度のソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMAの二次試験も終わり、いよいよ合格発表を待つのみとなりました。

先日、二次試験を終えて思ったことを、noteに執筆させていただきましたが、今回はより具体的に、ソムリエ試験に出題された内容についての振り返りをしてみたいと思います。
 
まだ正解模範コメントの発表前であり、あくまでも現在の時点での私の個人的考察ではありますが

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ソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMA 二次試験を終えて

ソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMA 二次試験を終えて

はじめに
先日、2022年度のソムリエ・ワインエキスパート・SAKE DIPLOMAの二次試験が終わりました。

ワインスクールの受験クラスは2009年から担当をしていますので、今年で講師としては14度目のチャレンジ。

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ブラインドテイスティング思考法

ブラインドテイスティング思考法

はじめに
今日は久しぶりにワインのテイスティングについてのお話。

以前、ブラインドテイスティングをする際に気をつけたい5つのことをテーマにして、noteで記事にしました。

それから時が経ち、以前執筆した記事の内容を元に大幅にリニューアルした内容で、今の考え方をお話ししたいと思います。

ブラインドテイスティングは、あくまでも実践しながら磨いていくものなので、理論だけを覚えればいいというわけでは

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ソムリエ サービス実技のワイン「シャトータサン」のテイスティング。三次試験で求められること。

ソムリエ サービス実技のワイン「シャトータサン」のテイスティング。三次試験で求められること。

はじめに 長きに渡る戦いもついに終結。

今年もソムリエ三次試験が終わりました。

ソムリエ試験対策のクラスを担当し始めて13回目の年が終わり、自身が受験した2,000年代の前半から振り替えると、求められるものは次第に変化してきたのは間違いありませんが、やはり根本的なことは変わることはありません。

特に「ソムリエ」という存在において、求められる知識の幅や、仕事のスタイルは多様化してきたとは言え、

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試験前の過ごし方

試験前の過ごし方


はじめにこれまでワインスクールのソムリエ・ワインエキスパート受験対策クラスの講師を約13年間務めさせていただき、私自身もワイン・日本酒、焼酎に関する試験、ソムリエコンクール、SAKE DIPLOMAコンクールに挑戦してきました。

そして数々の挑戦を続ける中、結果の良し悪しを左右するものとして「最後の調整」が、思っている以上に大きな要因をしめていることに気づいたのです。

コツコツと積み重ねてき

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「おすすめのソムリエナイフは?」

「おすすめのソムリエナイフは?」


「おすすめのソムリエナイフは何ですか?」ソムリエを長年続けてきて、私がとてもよく聞かれる質問の一つ。

有名なラギオールのグランクリュは、20代のころからずっと使っていたのですが、いろいろ使ってきて最終的に行き着いたのがこちら。

「スキップ ラギオール PCブラック」 

 今現在も実際に使用しています。

ナイフ選びに完全な正解というものはありせんが、良いナイフのポイントというのは存在する。

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ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強を始める時に気をつけたいこと

ソムリエ・ワインエキスパート試験の勉強を始める時に気をつけたいこと

今回は、日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパート資格について気になっているという方に向けて、私の経験お話をさせていただきたいと思います。

この試験は、2019年のデータで、受験者数は、ソムリエで4,534名で、そのうち合格者は1,353名。合格率は29.8%、ワインエキスパートは3,249名が受験し、合格者は1,437名。合格率は44.2%と発表されています。

私は2002年にワインエキ

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資格試験に合格する秘訣は?

資格試験に合格する秘訣は?

習慣化できるかあなたの「努力」を「習慣」に変えることができれば、その後の人生が大きく変わる。

つまり、努力しているという感覚がなくなるくらいに続けることができるか。その方法やコツがわかると、大きな変化が訪れる。

毎日歯みがきするのと同じくらい勉強することが自然になったら、その世界で一つ上のステージに上がることができるのは自然の摂理。

私は2018年に、SAKE DIPLOMA INTERNA

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ワインテイスティング 〜ブラインドテイスティングで気をつけている5つのこと〜

ワインテイスティング 〜ブラインドテイスティングで気をつけている5つのこと〜

はじめに今回は、ワインのテイスティングについてのお話です。

現在、ワインに関する職業が多岐にわたるように、テイスティングに関しても、様々なアプローチの仕方が存在しています。

私は長年、ソムリエ、ワインセミナー講師を続けてきた中で、テイスティング能力を日々磨き続けてきました。今も365日、毎日テイスティングをしていると言っても過言ではありません。

そして現在は、ワインディレクターという肩書きの

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ワイン、日本酒のブラインドテイスティングの練習の際に、やってはいけない5つのこと

ワイン、日本酒のブラインドテイスティングの練習の際に、やってはいけない5つのこと

はじめに
ソムリエ・ワインエキスパート、SAKE DIPLOMAの二次試験対策のテイスティングの練習で気をつけたいのは、間違った方法でトレーニングを重ねてしまうこと。

これをしてしまうと、練習すればするほどにマイナスになってしまう可能性があります。

それはあまりにも悲しすぎる。

ブラインドテイスティングにおける試験対策の練習は、正しい方法で行うことで効率的に力が伸びていきます。

今回は、

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ブラインドテイスティング〜試験、コンクール当日に向けて気をつけたい5つのこと〜

ブラインドテイスティング〜試験、コンクール当日に向けて気をつけたい5つのこと〜

ブラインドテイスティングの試験に合格するため、あるいは、コンクールで良い結果を出すためには、筆記テストとはまた違った準備の進め方が必要となってきます。

テイスティングはスポーツとよく似ていて、最後の調整が大きく勝敗の結果を分けると、私は考えています。

どれほど練習を積み重ねたとしても、ここがうまくいかなければ、望む結果につなげることは困難となってきます。私自身、かつて何度も苦い想いをしてきまし

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