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ヨガとスエズ運河

最近ニュースを賑わせたものに、スエズ運河問題がある。
欧州からの輸入に関わる身としては通行止めから離礁までの一連の流れに国内外のニュースに釘づけになっていた。
離礁のニュースに安堵の念もつかの間、物流の世界的な混乱、アジア側での空コンテナ不足の懸念が高まるであろうと、専門誌または取引先の通関業者より予想が立てられている。さて、この不確定要素にどう立ち向かっていこうか。

つい昨日、先日古本で見つけて購入した中村天風述の「君に成功を贈る」を読んでいた。某コミュニティの主催者が、この人物の著書を進めており、ヨガを趣味とする自分としては、インドヨガの直伝者と呼ばれるこの人物の本に興味をもったからだ。その本の中で何気ないこの文章に思わず読み留まる。

それで同じ死ぬなら桜咲く故郷の日本でと、マルセイユの港を出たんです。途中、船はスエズ運河でイタリアの軍艦の事故で五日間の停泊にあい、ピラミッド見物にでもとカイロに出かけたのが、そのインドの先生にであったきっかけです  (君に成功を贈る 中村天風述 p75)

”スエズ”というワードに敏感にはなっていたが、なんとタイムリーな、と思わざるを得ない。
つまり(この文章だけを頼りにすると)、彼はスエズ運河で事故が無ければ、インドの先生に出会うことはなく、のちにインドで修業することもなかった。少なくともそのタイミングでは、であるが。
スエズ運河での事故をきっかけに、インドの先生と出会い修行に励んだ結果、不治の病を克服し92年間生きた。彼の教えは多くの日本人、また数々の著名人にも影響を与えている。

この本では物事に対して常にポジティブでいることが価値高く生きる上で非常に大事であると述べられている。

今回のスエズ運河座礁では悲観的な部分がメディアで多く報じられているが、惑わされることなく、冷静に判断し、ポジティブにも考えてみよう、と思わせる春の読書タイムでした。

もちろん日々のあらゆることにポジティブに。

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