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長寿となる遺伝子が存在する!?

凄いニュースが目に留まりました。

ようは、
人間で長寿の方特有の遺伝子をマウスに投与すると、心肺機能が若返った、
という話です。

もはやSFの領域ですね。

この遺伝子は「LAV-BPIFB4」と呼ばれる変異型遺伝子とのことですが、他にもいくつか同種の遺伝子が特定されているようです。(まだ実験段階です)

念のため添えておくと、老化は単一の現象ではなく複合的なプロセスの総称とみるほうが妥当で、過去それについては触れました。

今回は、そのなかで心機能に関して若返ったという話で、マウスだけの実験のため万能かどうかは未知数です。(このあたりは寿命という不確定要素の高い実験なので、まだまだ効用については慎重にならざるをえません。疑うときりがないですが、この手の実験マウス自体が野生のそれと同等とみなしてよいか、等々・・・)

と、やや批判的なコメントをかいてしまいましたが、それでも、老化を遺伝子レベルで影響を与える時代に来ていることは事実と言っていいと思います。ですので、今回の動物実験が、いずれはヒトに進む可能性はあります。

実は、この「長寿遺伝子」と呼ばれているものは過去から取りざたされており、「サーチュイン遺伝子」と呼ばれます。

この遺伝子は、人類だけでなく細菌から哺乳類など多くの生き物に備わっているものです。

21世紀になって分かったことですが、きっかけは「酵母」の研究です。この遺伝子の機能を強めると寿命が延びるという謎な現象が確認されました。

さらに研究が進み、この遺伝子を活性化できるかもしれないと期待されているのが「NAD」という物質です。(こういった物質は正式名称が長すぎるので割愛。。。興味ある方はググってください)
NADは細胞のミトコンドリアで、エネルギーを作るサポート役を担っています。

こちらの研究は応用が進み、ある意味臨床及びサプリメント商品としていくつか販売もされているようです。(個人的にはためしたことがないですが・・・)

1つ例を挙げると、このNADが形成される前段階にあたる、「NMN」というビタミンB3からつくられる食物成分のサプリメントです。

上記記事にも研究者の名前ものっており、サーチュイン発見者の一人は日本人の今井眞一郎教授です。1つだけ紹介記事を載せておきます。

まだマウスでの効用ですが、世界中で研究が進んでいるようなので、人間での実証実験もいずれは発表されるかもしれません。

最後にとてもしょうもない話で締めますが、今は世の中全体的に若返っている印象を受けます。(あくまで印象です)

最近聞いて衝撃的だったのが、サザエさんでおなじみの磯野浪平は54歳という設定で、福山雅治と同い年(1969年生まれ)です。以上。


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