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アルツハイマーはエネルギー生成段階に問題が!?

世界で高齢化が進む中で「認知症」は社会的な課題です。

特に「アルツハイマー」が多いため、これを予防または進行を遅らせる研究が進んでいます。

アルツハイマーは、脳内のニューロンが少なくなる現象なのですが、その原因については1つの有力仮説がありました。

これは「アミロイドカスケード仮説」と呼ばれ、下記の現象がドミノ倒しで反応が進んでいくイメージです。
1.アミロイド前駆体タンパク遺伝子(APP)発現
2.アミロイドβタンパク(Aβ)生成
3.2が凝集されてAβオリゴマー生成
4.3が脳内タンパク質「タウ」をリン酸化
5.4によって神経細胞が傷つけられて死滅

それを論拠とした新薬開発がおこなわれていましたが、疑惑の声もあがっていました。こちら、過去にも触れたので載せておきます。

こちらは、アミロイドベータ仮説の実験過程に疑惑がある、という話です。

が、進め方以前にこの仮説と別の理論も提唱されており、それを実証したという記事が載っています。

ようは、
アミロイドなくミトコンドリアの障害である、
という仮説です。

ミトコンドリアの役割は、えいやでいえば「エネルギーをつくる」ことです。「代謝」といってもいいです。

これを経てアミロイドが蓄積されるわけですが、代謝自体に問題があるのでは?というのが新しい説です。

部分的に人間と遺伝子特性が似ている線虫でこの個所を遺伝子編集でテストすると間接的に効果が見られたとのことです。

まだこれだけでアミロイド除去路線を否定するわけでなく、基本的な仮説の流れは同じで、どこをボトルネックとしてつぶすのか、の話です。

ですので、二者択一、とも限らず両方の可能性もあります。

いずれにせよ、着々とアルツハイマーの解明へのマーチが聞こえてきます。

しかも今は、他の武器もあります。

また動きがあれば改めて発信します。

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