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映画レビュー「メアリと魔女の花」

他のブログから2017年7月の過去記事の投稿です。

映画のような夢を見てますか?
映画は映画館でみたい小山コウ二です!

暑い暑いこの週末は真夏日でしたね。
こんな日は、涼しい映画館で映画を見るのがいい。

いつも私の記事を読んでいただきありがとうございます。

今回見た映画は、話題作の…

メアリと魔女の花

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スタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の監督を努めた米林宏昌監督のスタジオポノック第一回長編アニメ映画作品です。

米林監督は、宮崎監督の弟子といっても過言ではなく
スタジオジブリの制作部門で第一線で活躍された優秀なアニメクリエーターの一人です。

原作がメアリー・スチュアートの児童文学で
ストーリーはとても単純です。
小学生の1、2年生でも分かりやすいと思います。

基本的にジブリ映画は小学生でも充分楽しめるものでしたから
まさに、その意思を受け継いでいるのが
米林宏昌監督のスタジオポノックなんだと思えました。

ジブリ映画出身ということもあり、かなりジブリをリスペクトしたような展開と間の描き方でした。
リスペクトのあまりでしょうか、それとも意図的でしょうか、
「宮崎監督のあの作品のシーンとかなり似ているな」と思えるところが多くありました。

ジブリ作品を支えた絵描きたちによって
描かれる描写はとても美しいアニメーションです。

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声優陣は全部良かったです。
個人的に好きな女優さんなので見に行くキッカケにもなったのですけれど
特に、メアリを演じた杉咲花さんは素敵でした。

ジブリ映画を見ていると
ひと作品につき主人公のヒロインのセリフに1、2回はゾクッとすることがあります。
この作品でもちゃんとそれが感じられました。
声優としても杉咲花さんは今後注目ですね。

さて、若干ジブリとは違うなと思ったところもありました。
脇役の印象の薄さと、ちょっとした構図が今風?なところです。
そのせいかどうか分かりませんが
なんとなく映画を見ているというよりも、私はTVアニメに近いような気がしました。

もしかしたら、100分程度で2時間ない作品尺のせいかもしれませんし
キレイすぎる編集のせいかもしれませんが。
アニメ制作はよく分かりませんが、機材とかサイズ感のせいかもしれません。
何となく、映画を見ている気になれなかったというのが正直な感想です。
そのため、途中で若干飽きてしまった感がありました。
最初の30分ぐらいは引き込まれていたんですけどね。。。

現に、映画館には子どもの数と同じくらい大人がいましたが
「眠たかった」という意見も聞こえてきましたし
見終わってすぐに他の方の表情を盗み見しましたが、感動した表情には見えませんでした。

ただ、小学生ぐらいの子ども達からは「面白かった!」という声が聞こえてましたし
表情を見た感じでは「面白い映画を見た」雰囲気がありました。

この映画は、一人や大人同士で見るよりも
子どもと見たい、もしくは見せたい映画ですね。

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私自身も、小学生低学年の時に宮崎監督の「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラビュタ」を今はなきレーザーディスクで見たときの感動を今だに覚えています。レーザーディスクだからすり切れませんでしたが、ビデオテープだとしていたらちぎれるぐらい見たと思います。そして、親にせがんで「となりのトトロ」を映画館に見に連れて行ってもらった思い出があります。なけなしのお小遣いでパンフレットを買って、穴があくぐらい読んだ記憶があります。

子どもは、大人よりもはるかに吸収力があります。
また、大人は飽きてしまった似たような物語でも
異なるストーリーやキャラクターを自分の中にストックできる素直さがあります。

子どもが面白かったと思えたこの作品は
アニメ映画として秀作なのかもしれません。
第二のスタジオジブリまたはそれを超えるアニメーションスタジオとして
このスタジオポノックの第2回長編アニメ作品にも期待したいと思います。

最後に、映画ではエンドクレジットというのが流れますが
私、はじめて見ました。「感謝」というクレジットを(笑)
映画でよく見かけるスペシャルサンクスのことだと思います。

感謝に続き、高畑勲監督、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーの名前がエンドクレジットに流れてきます。ジブリ映画が好きな方なら、このお三方がどんな方だか分かりますよね。
米林監督のジブリへの想いが込められた表れかもしれません。

もし、この映画に興味を持たれたら
エンドクレジットに「感謝」が流れてくるまでご覧いただければと思います。

映画「メアリと魔女の花」予告編


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コウニでしたっ!
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