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アメリカン・ヒストリーX/怒りでは、幸せは生まれないし、生めない。

▷『アメリカン・ヒストリーX』 U-NEXT

▷100点/僕はとんでもない作品を観て、涙を流す。

▷あらすじ

『父を黒人の麻薬売人に殺されてから、白人至上主義を掲げるメンバーのリーダである、左胸にナチスのタトゥーが入っている長男デレク。カリスマ的な存在でありが、黒人の男を無残にも射殺し、刑務所に三年間ぶち込まれる。やがて、デレクは出所し、再び暴走をすると弟ダニーは期待していたが、デレクは全てに足を洗い、白人至上主義から弟と一緒に脱退させた。彼に何があったのか?それを話す時、彼の思いが出てくるのであった。』

▷徹底感想

満点の作品です。もう、素晴らしすぎて言うことないんですよね。

この映画で何を観客達に伝えたかったのかは、一つです。

『怒りでは、幸せは生まれないし、復讐は意味が無い』ことです。

何故この言葉が当てはまるには、一つの理由があります。

その理由として、デレクの心情の変化と周りの変わらなさに絶望する。

まず、デレクの家庭環境は凄いですよ、、父は理解ある人間で、平等を重視していましたが、黒人の男に殺されてしまいます。そして、お母さんは父亡き後、病弱になります。そして、デレクは極端な差別主義者で、ヒトラーを信奉し、左胸にはナチスのタトゥーが入っており、白人至上主義の二人のリーダーの一人です。そして、妹は普通の女の子で、デレクを嫌います。最後の弟ダニーは兄を信奉し、学校で書いた作文で『我が闘争』を支持し、デレクのようになりたいと考えていました。

ある日、デレクは、家族を守るために家に侵入してきた黒人の強盗グループを射殺しました。しかし、殺し方が異様にキツい。一人は後ろから、射殺し、もう一人はコンクリートを噛みながら、後ろから前蹴りを入れて、殺しました。

そして、デレクは刑務所に三年間入り、出所します。刑務所の時の内容は、この映画の根幹となるので話しませんの映像をご覧下さい。

そして、デレクは以前とは違う人間になりました。復讐そして差別には意味が無いということに、、ここの展開は全然予測できませんでした。

そして、自分が行った過ちの十字架を背負いながら、周りの家族に感謝を述べるようになりました。母の病気に気を遣ったり、妹の意見を汲み取り、弟の間違った考えと周りの人環境の重要性を話、自分と同じ道を歩かないようにするための人間に成長しました。

しかし、デレクとダニーには未だに所属する白人至上主義組織に居ました。しかし、辞めるのは非常な困難です。まず、デレクはその組織のリーダーであり、自分が殺人を行ったことを、正当化されており、非常に厄介な存在になります。ではどのように辞めるのか?

まず、デレクはもう一人のリーダーに話を通しに行きます。しかし、辞めることには怒り狂います。それも弟と一緒に。もう一人のリーダーは弟が兄になるように支援しており、自分の後釜にさせようとしていました。

多分兄弟でこの組織を運営して欲しかったのでしょう。そんなこと許すわけありません。しかし、デレクは辞めたいし、真っ当な人生を歩むために。

デレクは、どうやって辞めたか?これは、暴力で強制的に辞めました。しかし、もう一人のリーダーが襲撃されたので、デレクにヘイトが溜まりましたが、デレクと弟は一緒に離脱しました。

そして、最後のシーンです。デレクはスーツになり、普通の真っ当な人生を歩みますが、刑事が来ます。それは、デレクが所属した組織の交渉人として、また自分の命を投げ売ってまでも、止めて欲しいと言われました。

ここで、デレクはこの白人主義を自分の命を賭して終わらせようとしました。しかし、ある事が起きてしまいます。

デレクの人生を大きく狂わせる事件が最後に起きますので、映像をご覧下さい。

これを見て、世間から見て犯罪を絶対にするな、そして、復讐はするなということが大事だと感じました。しかし、復讐をするとしたら、暴力ではなく自分の記憶と他の人の記憶に残すことをします。それくらい、自分の復讐の価値観が少し変わりました。

▷まとめ

『アメリカン・ヒストリーX』でした。非常に聡明で心に刺さる作品でした。また、差別とは何なのか?自分が過ちは大きくなればなるほど、そして過激な組織にいるのは距離を置くことが大事です。

だから、僕は組織には属さないんですよね(笑)。非常にお勧めな作品でございますので、観て頂ければ幸いです。

ではでは、次の映画で会いましょう、、、

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