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ネタがない……! 書く“ネタ”がないと困っている人の、ネタ作りテクニック

これまで述べ1000本以上のコラムを書いてきたコラムニストの私。「書くこと」について非常に多くの質問を受けます。そのうちの一つが

「ネタがないんですけどどうすればいいでしょうか……」

です。

自社ブログを頻繁に更新したいと思っているが、ネタがないので書けない、とお困りの方がとても多いように思います。

さらにそのなかでも、

「最初の数回は書くことがあるんだけど、次第にネタがなくなってきて書けなくなる……」

という方が非常に多い。


頑張って書いたのに、自社にとってマイナスになる場合も

ホームページの信頼性という部分では、しっかりとした情報が入っていることや、定期的に情報が更新されていることが大切です。有益な情報をブログに書くことはとても重要。HP制作会社やHPコンサルなどからも、「ブログを更新してHPの精度高めていきましょうね!」と言われている方も多いと思います。

自社のコンテンツを充実させていくことが大切だとはわかっているけれど、とにかくネタがなくて書けない、と頭を悩ませている経営者さんや担当者さんがたくさん。

そして、こんなお悩みを抱えている方の自社サイトを覗いてみると

「今日道端にお花が咲いていたので嬉しくなりました」

「今日の社員ブログは、社員のお弁当ご紹介です」

とか、業務にまったくもって関係のない内容が書かれていることも……。

ブログに書くべき内容……みたいなお話は、コンテンツマーケティングにも関わってきて長くなるのでここでは書きませんが、「採用を強化したいんです!」と思っている会社さんのHPに「お花が咲いていた」なんて書いてもサイトとしての信頼性は上がるとは思えないし、「お花が咲いていた!」と書かれたブログを読んで入社したいと思う人がいるともおおよそ思えない。むしろサイトとして「意味のない内容を掲載している」と判断されてしまいかねない。

ということは、無理してブログを書いても、無駄になったり自社サイトにとってマイナスにもなりかねないということです。


ネタはあるのに「ネタがない」と嘆いている人の特徴

こうした「書くことない」とお悩みの人たちのお話を聞いていると、ある特徴があることに気づきました。

ネタはたくさんあるのに、書き方のせいでネタがなくなる

ということ。


お仕事上ブログに書くネタはたくさんあるはずなのに、ネタの出し方・ブログの書き方のせいでせっかくのネタがなくなっていってしまっている、といった状態ですね。私からすれば、「ブログにかけるネタはたくさんあるから、書き方を工夫すればネタが倍になるのに!」てな感じ。

実際、文章コンサルをさせていただいた方には、何度も「ネタたくさんあるじゃないですか! その書き方だからすぐにネタがなくなっちゃうんですよ!」とアドバイスしたことがあります。

そこで、ここからはネタがないからブログが書けない!とお悩みの方へ、ネタの増やし方、ネタの作り方をお伝えしようと思います。

難しい話はありません。すごく単純な話です。


ネタを分割せよ

大阪市在住のAさんは、キッズフォトやファミリーフォトを専門とするカメラマン。自身のサイトでは、写真やカメラについてのブログを書いていらっしゃいます。

「ブログを更新したいけれど、ネタがなくて更新が滞っている」というので、Aさんのブログを拝見したところ……

・写真を上手に撮る方法

・オススメのカメラの機種

・スタジオ紹介

といったような内容でした。(タイトルではありあません)

ネタはけして悪くありません。が、範囲が広い!

手軽に読んでもらいたいので1記事の内容はさほど多くはありません。なのに、1記事で「写真を上手に撮る方法」を伝えようとするわけですから、内容がすごく浅くなっていました。

そして、「写真を上手に撮る方法」のネタはもう使えないので、そのほかのネタを探さないといけない……ということになります。結果、書くネタがなくなるのです。


同じネタを何度も書いてもいいと思いますが、「同じネタ何度も書くのってどうなの?」とも思いますよね。できるだけ違うネタでどんどん書いていきたいもの。そんなときは、ネタを分割しましょう。

難しいことはなにもありません。ネタを分けるだけです。

例えば、「写真を上手に撮る方法」はみんな知りたいことですが、ブログ1記事にかけるほど単純なものではないはず。そこで、ジャンルごとに「写真を上手に撮る方法」をお伝えするのはどうでしょう。

・動物を上手に撮るコツ

・料理を美味しそうに撮る方法

・子供のベストショットを撮るポイント

はい、これで「写真を上手に撮る方法」が3つに分かれました。

私はカメラのことはさっぱりなのでわかりませんが、動物を上手に撮るには「瞳を潤ませる」とか書けるかもしれませんし、料理を美味しそうに撮るには「湯気を入れてしずる感を出す」とか書けるかもしれません。子供のベストショットは「はじめは思う存分遊んで、十分仲良しになってから短時間で撮影!」で成功するかもしれません。(最後のはカメラマンさんに聞いた話です)

ほかにも、「オススメのカメラの機種」なら

・初心者が買うならオススメのカメラ

・スポーツや子供など動くものを専門に撮影するならコレ

・子供の学校行事に必要なカメラとオススメ機材

とかいかがでしょう? 単にオススメの機種を書くだけでなく、誰にとってどうオススメなのか、という部分で分けて書いてみるのです。

「スタジオ紹介」なら

・自社スタジオご紹介

・大阪市内でロケーションフォトでよく利用する場所

・家のなかで”インスタ映え”しやすい場所とは?

とかね。最後のって、一般の感覚とプロの感覚ってまた違うかもしれないから教えて欲しい人もいそう!


どうやってネタを分割すればいいの?

ネタを分割してくださいね、とお伝えすると

「ライターさんだからできるけどさー」

と言われることも多いんです。まぁ確かにそうかもしれませんが、プロじゃなくてもできると思います。

ネタを整理してみるとわかりやすいと思います。

本文を追加 (1)

いかがでしょう。カメラがうまくなる、というひとつのネタから、6つのネタができました。ネタが1個だと1日で終わってしまいますが、6つできたので6日間毎日書けますね!


本当に多いんです! ひとつのネタの範囲が広すぎる人

ほんっとに多いんです。ネタの範囲が広すぎて、1つの記事に書き切れないのに書こうとするので内容も曖昧だし、せっかくのネタを使っちゃって次に書くことが浮かばないという人。

私たちプロでも、濃い内容のものを短い文章にすることは本当に難しい。薄い内容を長い文章にする方がよっぽど簡単。書くことのプロでない方々ならなおさら難しいに決まっています。

せっかくのご自身の知識や有益な情報を広く浅い内容で書いてしまうのはもったいないし、ネタがなくなったといって苦し紛れに道に花が咲いていたとか社員の弁当の中身を紹介するのはもっともったいない!

ということで、ネタは分割してみましょう。

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