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#135 【出産直後】想定外の痛み3種

退院から早くも2週間が経った。

「新生児のお世話に追われていると
 いつのまにか時間が経ってしまう」というのを
ものすごく実感している今日この頃。

今日は、書こう書こうと思っていた、
産後の「聞いてないよ!」な痛みのことを
記録しておこうと思う。


■会陰
会陰(膣〜肛門の間)が、出産で
裂ける(もしくは切開される)ことに伴って
発生する痛みのことである。

これは「噂には聞いていたけど
これほどとは…」と思う感じだった。


まず、傷を縫われること自体が痛い。

切開したかどうかはうろ覚えだけど、
胎盤が出た後に会陰を縫合された。

お産が終わって疲れていたので
正確な時間は測っていないが、
そんなに??と思うくらい長く縫われていた。

赤ちゃんを見ながらだから気分は良かったけど、
麻酔なんてしてないし、縫う痛みはもちろんある。

夫や看護師さんと話しながら時折
「イテテテ」と声が出るくらい。


そして本丸、縫われた後の痛み。

縫合部が産後数日は腫れていて、痛む。

座れないという話は聞いてたけど、
それ以外にもツラい場面はたくさん。

身体を起こそうとするときとか、
いや、なんなら寝てる時以外、動くたびにツラい。

わたし、どうやって起き上がってたっけ?
どうやって寝ころんでたっけ??

そんな感じで、これまで無意識にしていた動作を
いちいち痛くないように考えながら行動する。

食事の時は、ベッドのリクライニングを頼り、
でも身体を起こしすぎると痛いので、緩めの角度に。
(食べにくいけど仕方ない)

立ち上がる時は、
リクライニングで上半身を起こして
ベッドの端に腰掛けた上で、
手すりに掴まりながら立ち上がる。
(上半身を起こしてから腰掛けるまでがめちゃ痛い)

寝転ぶ時は、
ベッドの上に四つ這いになってから
ゴロンの姿勢に。
(極力お尻を浮かせるのがポイント)

歩く時は、歩幅を小さく、ヨロヨロと。
(ヨロヨロは産後の貧血もあったかもしれない)

そして何より、トイレの恐怖よ。。。


そんな中で授乳も始まる。

会陰的には、授乳というのは
赤ちゃんの重さ分の負荷を追加した上で
ただでさえツラい座り姿勢を取り、
赤子を抱えて不自然な形で20分以上キープする行為。
(途中で動かすことは難しい)

しかもそれを2時間おきにこなさなければならない。
(場合によってはより頻繁に)

もはや苦行である。

傷の部分に負荷をかけない
円座クッションが大活躍。

ただ、「腫れが引いたら
なるべく円座は使わないように」
と先生や助産師さんに言われた。

どうやら、

患部に負荷をかけない
=血行が促進されない
=治りが遅くなる

ということのよう。

円座を使っても使わなくても
痛みに差が無くなってきたら
外してしまうほうが良いようです。

私も、産後4日目で思い切って外してみたら
意外と大丈夫でした◎

退院後は全く円座クッションに頼らず生活できた。

いやしかしこれは痛かったなぁ。。


■胸
そしてこれも「噂には聞いていた」やつ。

母乳の出始めはお乳が張って痛いとか
咥えさせる前のマッサージが痛いとか。

母乳が出ることに伴う痛みである。

ただ、正直なところ、
産まれてこの方使ったことのない
「お乳をあげる」という機能、
ちゃんと働いてくれるのかどうか、
産後になってみないと分からない。

だから妊娠中には、子育て本を読んで
「母乳が出たらこういうことが起こるんやねー」
「でも出るかどうか分からんしなぁ」
と、サラッと認識してしておくくらいだった。

実際には、これも結構な痛みである。

お乳の張りは、母乳の分泌は始まったが
乳首の開通度合いがまだ十分でないために
お乳が胸に溜まってしまう現象だ。

私の場合、お乳が出始めたのが産後2日目くらい。

そこから分泌量が増えて、
4日目くらいが張りのピーク。

ピーク時の夜は、胸の重み&痛みで
横向きには寝ることができなかった。

張りを緩和するためには、
乳首をしっかり開通させる必要がある。

開通のためには吸ってもらうのが1番で、
赤ちゃんがスムーズに吸えるように
授乳直前にマッサージをして
乳首を柔らかくしておくのが良いとされる。

このマッサージも場合によっては痛い。

安定してくるとそんなに張らなくなるし
マッサージも要らなくなったりするけど
初めての授乳という行為に対して
出鼻をくじかれる感がすごい。

こういう痛みは、
授乳が憂鬱になる一つの要因な気がするな。。


■後陣痛
最後は、「聞いてない!」というやつ。

お産のあと、子宮が収縮する時のもので、
陣痛に似た痛みであることから、「後陣痛」。

こうじんつう と読む。

これは知らなかった。

妊娠中あんまり聞かなくないですか??

お産の前だったか後だったか忘れたけど、
入院してから、助産師さんからの
「お産のあと、こういうことが起こります」の
説明の中で初めて聞いた話。

まぁ個人差があるものらしい。

あまり感じない人もいれば、
「陣痛」というだけあって
定期的に痛みがある人もいるそうだ。

私の場合どうだったかと言うと、
定期的まではいかなかったけど、結構痛かった。

特に、授乳中に強く出た。
生理2日目の時の生理痛みたいな痛みに襲われた。

授乳してても痛くならなくなったのは産後5日くらい。

お乳を吸われる刺激で子宮が収縮する
=母体の回復が早まる というのは
「動物ってよくできてるなぁ」って感じで
すごく良いんだけど。

総じて良い話なのに、
こんな痛いのは何かの罰ゲームか??
と、思ってしまった。

生理痛ある人は分かると思うけど
ちょっとメンタルをやられる感じの痛さでした。。

***

いやーお産自体の痛みは
体験談やなんかで想像しやすかったけど
産後もこんなにあちこち痛いとは知らなかった。

改めて、世の中の母はすごい。

あちこち痛くなければ、無理な姿勢で授乳したり
夜中起きるのだってがんばれるけれど、
トイレすらままならない中で
育児が待ったなしでスタートする
というのはなかなか過酷。

基本、新生児は赤ちゃんのペースに合わせるから
自分は振り回されるばかりだし。

しかも母乳がなかなか出なくて泣かれ続けたりしたら。

ホルモンの所為もあるかもしれんけど
そりゃメンタルもやられるわい。


そうそう、こんな痛みがあるんだから
お産のオプションプランとして、
パパも一緒に付き添い入院できたら良いのに、と思った。

ママの産後の痛みを間近で見られるし、
一緒にお世話のスタートが切れるし。

もちろん、夫婦の関係はそれぞれだから
マストにする必要は無いけど、
そんな選択肢があってもいい。

痛みに耐えながらそんなことを考えていたのだった。


こういう痛みがあったことは
育児に追われていると記憶が薄れそうで、
でも忘れたくなかったので、
無事にここに書くことができてよかった。

(思ったよりかなり長くなってしまった)
(最後まで読んでくださった方ありがとうございます)

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