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大根の皮は捨てない。30歳、休職男子のテキトー野菜料理とプチ節約術

最近、自分の書いた文章のなかでどの投稿が好評なんだろうと思ってnoteのダッシュボードを見ていた。2年前に今週のおすすめに選んでもらった「洗濯機を使わない生活」がスキが一番多いけど、ビューに対する割合で考えるとそんなにたくさんスキを押してもらっているわけでもない。

ビューに対するスキの割合が比較的高い(スキ÷ビュー>0.1)ものを集めてマガジンを作ってみると、節約にまつわる話が多いことに気づいた。

ちょうど最近また節約を意識するようになったし、かれこれ10年以上自炊を続けていて、料理の話もたまには書いてみたいと思っていたところなので合わせて書いてみます。

自炊めんどくさいなー、けど物価上がって来たしやらないとなーっていう人や、普段ちゃんと料理してるけど、たまには手を抜いて雑なものも作りたいなっていうにおすすめ。

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ゆるゆる簡単野菜料理


数年前に、はてなブログで黄金頭さんが「貧乏だから野菜が食えないとかいうのは毎晩お好み焼きを食べないやつの戯言にすぎない」っていうタイトルのブログを書いて、メンタルの安定や健康維持のために野菜を食べることが大事だってことを訴えてくれていた(違うかも)けど、僕は小さい頃から兄に「野菜は食べるようにした方がいい」ということを言い聞かされていた。小学生の頃、家の冷蔵庫に野菜があまりないことが不安になって、給食の時間にその話をして同級生の女の子に人参をもらおうとした恥ずかしい記憶がある。

その影響もあってか(だぶん違う)、大学生で一人暮らしをはじめてからも野菜はなるべくケチらずに買って食べるようにしていた。

当時はまだ体が若かったから、そうは言ってもお金のないときは100円ローソンのレトルトのパスタソースとパスタで一食を済ませてもなんてことなかったんだけど、ある程度年を重ねると、野菜をとらないと胃腸の調子が悪いし、それがメンタルにも来るようになった。

それに、20代後半からは、肉はそんなに多くなくてもいいから野菜がたくさんあった方が食が進むし、見ためにも美味しいと感じるようになっていた。

そんなわけで、普段から自炊をしていて、ある程度バランスを考えて野菜もしっかりとるようにしているんだけど、一人暮らしが続くと料理そのものはめちゃくちゃテキトーになってくる。ハンバーグとか揚げ物とか、肉巻き野菜とかロールキャベツとかオムライスみたいな、ちょっと手のかかるレシピは全くと言っていいくらい作らない。というかここ数年、本当に全く作ってない。

今日は、僕が普段家で料理をするときに、どれだけ簡単なレシピで野菜をとっているかを紹介しようと思う。生野菜をまるかじりするとか、そういうのは料理じゃないから書かないけど、してないわけではないと先に白状しておきます。

木の食器に入れるとちょっとおいしく見える気がしている。写真下手ですいません。


僕がする料理はたいてい、
「切る」
  ↓
「焼く」or「煮る」or「蒸す」or 「炒める」

で終わる。
お好み焼きみたいに、混ぜる必要のある料理もほとんどしない。
僕は大阪で育ったけど、大阪育ちの人間が皆、粉ものばかり食べてるとおもったら大間違いなのだ。

我が家にはタコ焼き器もない。

しめじ炒め

20代半ばごろに味覚の転換期を迎えてからきのこがやたらと好きになって、なぜか、子どもの頃は苦手だったしめじをよく食べるようになった。

スーパーで2パックセットで130円くらいで安く売られているのを見つけたらたいてい買ってきていしづきをカットしてほぐしてジップロックかポリ袋に入れて冷凍する。きのこは一度冷凍してもおいしい。というか、たいていのものは一度冷凍してもおいしいと思う。コンニャクを冷凍してスカスカのスポンジみたいにして食べるのも食感がおもしろくて好きだ。

凍ったしめじをレンジで解凍して、加熱したフライパンに油を敷く。普段はサラダ油だけど気分によってはオリーブオイル。そこに塩をひとつまみ。加熱した油に先にふっておくと食材に塩味がほんのりだけどしっかりついて美味しい。

しめじを投入する。しばらく加熱してから、粗めのみじん切りにしたニンニクひとかけを入れる。ニンニクは時間のあるときにひとかけずつに割って皮をむいて小さめの保存容器に入れて冷凍しておくとさっと使えて便利。

しめじに焼き色がついたところで醤油をたらし、スパイスソルトをかければ完成。テルペンという苦味成分で、しめじは加熱をしすぎると苦くなってしまうらしいけど、苦い時はチーズを加えて炒めると美味しく食べられる。


ホウレンソウ炒め

ホウレンソウは、多めのオリーブオイルでニンニクと一緒に炒めると美味しい。冷凍のカットホウレンソウを使えばめちゃくちゃ簡単にできる。塩、醤油に、業務スーパーのシュリンプチリソルトかスパイスソルトで味付け。チリソルトは唐辛子のスパイスに旨味も入っていて便利。

ホウレンソウのルテインは疲れ目予防に良いらしいのでよく採るようにしている。

炒め途中にしても汚すぎる・・・!!!



焼き大根・ブロッコリー

今年の春は、塩鮭を焼いて食べることにはまっていた。鮭を焼くのと同じフライパンに、薄めにカットした大根と、一口大に切ったブロッコリーを一緒に入れて焼いていた。野菜は他でもいい。ミニトマトを焼いてもおいしい。

大根は、焼くだけで大根ステーキみたいになるし(大根ステーキの定義を知らないけど笑)、鮭のうま味が油をつたって大根に染みておいしい。スパイスソルトをかけて食べる。


蒸し料理


金属製の、ドーム状に閉じて収納できるタイプの蒸し器を、先輩に数年前にもらってからよく使っている。お湯を入れたナベの上に乗せて、その上に野菜や肉、魚などを載せて蓋をして蒸すだけで仕上がるから、炒めたりする作業すらしなくてよくて本当に楽。料理に時間をかけたくないときはよくこれをする。冬は鍋をするところを、夏は蒸し料理、といった感じ。


「蒸す」選択肢が増えると料理は格段に楽になる。


野菜は玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、葉野菜、きのこ、じゃがいも、ミニトマト
肉は鶏肉、豚肉、ソーセージ、ホルモン
魚なら、鱈でも鮭でも、
結構なんでも蒸せば美味しくなる。

味付けは、ポン酢でも良いし、味噌とみりんを混ぜた味噌だれにつけてもとても美味しい。

具材のうま味がフライパンのお湯に滴り落ちるので、それに塩や醤油を少し加えて、ワカメとかちょっとした葉野菜、春雨を入れたり、卵を溶いたりすると簡単に美味しいスープができる。ひとつの鍋で蒸し料理とスープもできるから洗い物も楽ちん。


ブリ(あら)大根

これはひと手間かかるんだけど、ブリ大根は好きなので、季節を問わず、時間のあるときによく作る。
詳しいレシピは調べてほしいんだけど、酒を少し入れたお湯を沸騰させたところにブリを入れて、表面が白くなる程度にさっと湯通ししてから、取り出して氷水に入れておいて、その間に大根だけ煮てやわらかくして、調味料を入れてから戻し入れるのがポイント。

ブリあらは、近所のスーパーで半額になってたら1パック100円以下で買えるから、よく買って来て冷凍しておく。

ちなみに、大根の皮は捨てずに食べやすいサイズにカットしてポリ袋に入れて冷凍しておいて、ある程度量がたまったら浅漬けにする。

ジップロックに入れてからタッパーに入れたら汁漏れの心配もなくなる。

漬物

浅漬けの素はよく使う。素も作ろうと思えば簡単に作れるんだろうけど、浅漬けの素は200円くらいで買えるし、量を節約して使えば6回くらい漬物を作れておいしいからよく使う。

大根の皮を短い細切りにして冷凍しておいたものや、ミニトマト、キャベツ、きゅうり、アボカド、なんでもOK。最近じゃがいもをレンチンしてから浅漬けにしてみたけど、それ結構おいしかった。


コールスローサラダ

これはまぜる行程があるけど、逆に加熱する必要がないので簡単。
細切りにしたキャベツに塩をまぶして10分、オリーブオイル、マヨネーズ、レモン汁か酢、塩コショウを入れて和えてしばらく冷蔵庫で置いておくだけで結構おいしい。


節約習慣

魚の安売り

内陸県の奈良の人は魚をあまり食べないのか、近所のスーパーで、肉は値引きされないけど魚だけ半額になっているところに良く出くわす。

カレイやタラ、ブリあら、鮭のアラなどが半額になっているのを見つけると、その日食べたい気分じゃなくても買っておいて冷凍する。3切れのパックを買ってきたら、一切れを、パックを覆っているラップでくるんで、他の2キレの間に入れて3切れまとめてタッパーに入れる(ラップありとなしを交互に並べる)とくっつかなくて便利。

この方法だと新しくラップを使わなくて済むからエコ。

最近、タラを茄子と一緒にオリーブオイル、にんにくで炒めて醤油やシュリンプチリソルトで味付けして食べたら美味しかった。

最初はナスを少なめの油で素揚げするつもりでオリーブオイルを入れていて、途中で炒め物に切り替えたので、油っぽさがすごい。

半額総菜
7時頃にいくと総菜が半額になっているのでよく買う。
揚げ物は遅い時間には胃がしんどいので、焼き鳥を買うことが多い。

去年までシフトの終わりが遅めの仕事をしていたせいか、普段から夜8時以降にご飯を食べるので、半額総菜のシールのために夕食の時間をずらしたりはしなくて済んでいて、なんだかちょっと得した気分でいる。


交通費

前にもどこかに書いたけど、隣の県にいくときも、電車をなるべく使わずに原付きで移動するようになった。原付はガソリン代が安い。あと、暑い日でも原付の速度で走れば時々涼しく感じられるから自転車より快適かもしれない。ただ、原付を停められる駐輪場が、都市部だと特に見つけづらくて苦労している。


お金のかからない趣味

これはもう、新卒で給料安めの仕事を選んでからの習慣になってるけど、お金があまりかからない趣味をたくさん作るっていうのは、節約する上で大事だと思う。

ぼくだったら、
・ウクレレを弾く
・図書館で借りた本を読む(詩集、随筆、How to系から小説、写真集、雑誌まで結構なんでもある)
・人と話す(たまにstand.fmで雑談を収録したりする)
・将棋、その他のボードゲーム
・漫画のレンタル
・美術館
・夜の散歩
・ツーリング&ハイキング
・NETFLIX
・カフェに行く
などなど。

でも、節約ばかりだと憂鬱になってくるので、たまには旅をしたり、レンタカーで遠出をしたり、映画を見に行ったり、マッサージに行ったりしてメンタルや体が元気になることもしている。

今後、自分が高所得層の人間になる可能性もないわけじゃないけど、仮にお金に余裕ができたとしても、自分はこれくらいの生活を続けるような気がする。ささやかなことでも十分に楽しめるし、できるだけ、そういった静かな愉しみを味わえるだけの心の余裕とか、静けさを保っていたい。

「もっと働いて金使って経済を回せよ」とかって誰かにつっこまれるかもしれないけど、お金をたくさん使うことは、お金を稼ぐのが好きで得意で、お金に余裕のある人たちに任せようと思っている。

消費するのも稼ぐのも、それが許されるうちは、無理なく自分にあったほどよさでやっていきたい。



おまけ


今日の奈良公園の鹿


春日大社。縦長の写真ですみません。



いつかの和歌山の岬(好きな写真なので使いまわし)

追記(2023年7月14日)

ちょうど去年のいまごろ、節約について話していたのでその音声も載せてしまいます。


  
https://stand.fm/episodes/62d2755cf35042bb14b6c684


たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。