「好きと言って」

君がそうせがむたび、僕はうつむき気味に「好き」と言った。

君を見る。ほんの少し、不服そう。

でもその奥には、隠しきれない恋がある。

僕の声。「好き」の言葉。空気に溶け込むその全てを味わうような君の照れ笑い。

僕は「好き」という度、君を好きになる。
画像1

この記事が参加している募集

恋愛小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?