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捜さなくても見つかった。詐欺にあったクロウサに起きた奇跡!

 昨日は大変な目に遭いました。キティちゃんのチョコレートだと思ったのに中を開けたらはんぎょどんだったんです。それについては昨日ご報告したとおりで、こちらの記事です。

 意図的にキティちゃんのチョコレートだと思わせておいて、似ても似つかないはんどぎょんであったわけですから、巧妙な詐術ですよね。消費者保護法どころか刑法に引っかかるのではないでしょうか?
 このチョコレートを食べた子供たちは「こういうことをしてもいいんだ」と勘違いをして将来詐欺をしでかす恐れがあります。したがって公序良俗違反でもあるのではないでしょうか?
 その上、キティちゃんのチョコを楽しみにしていた更年期女子の乙女心をはんどぎょんで踏みにじったのですから、心的傷害も否めません。500円の損害賠償請求も可能なのではないでしょうか?
 500円と言うのは、キティちゃん、マイメロ、シナモンロール、クロミの4種類が欲しいからこの値段になりました。1個110円でしたから。

とまあ不幸のどん底のクロウサでしたが、そんなクロウサを慰めるような、それどころか天恵を与えるような出来事が起こったんです。それは夕刻の庭でのこと。

 生え茂ってきた草を抜いていたクロウサは、はたと手を止めました。「葉っぱ多くない?」と。それがこちらです。

 

 なんと四つ葉のクローバーだったんです。生まれて初めて見つけました。

 実は幼き頃、四葉のクローバーを見つけようと庭でクローバーを一枚一枚確かめたことがありました。と言うのも学校帰りの原っぱで四葉のクローバーを見つけた子がいたんです。一人が見つけるとみんな自分もと欲しがって探しましたが、誰も見つけられませんでした。見つけた子一人だけが勝ち誇ったように四葉のクローバーを振り回して見せびらかしていました。敗者としてがっくりと肩を落として家へ帰ったのですが、家の庭に三つ葉のクローバーがわんさか生えていたのです。これだけあるなら一つくらい四葉があるはずだと思い、日が暮れるまで連日探しました。しかし見つけることは叶いませんでした。

 それ以来四つ葉のクローバーが大嫌いでした。クローバー柄のノートやポーチが目に付くと目を逸らすほどに。私の前には現れてくれない四つ葉。憎かったのかもしれません。「出てきてくれたっていいじゃない」という想いは「私には幸運を見つけることなんてできない」という卑屈な思いへと変容し、「もう探してなんかやらない。絵でも見たくない!」とつっけんどんな態度が身に付いてしまってたんです。

 しかし大人になるにつれて四葉のクローバーへの嫌悪はなりを潜めました。クローバー柄の小物やキーホルダーやらを使うようになったんです。幸せを見つけられない自分を受け入れられるようになったからかもしれません。

 そうしたところ40年たった今、四つ葉のクローバーは自ら姿を現したんです。この奇跡!

 探して探して、地にはいつくばって探し続けた幼かった自分にこう言ってあげたい。

「探さなくても見つかるよ!40年後に」

 長生きはするもんですね。きっとこれからも奇跡は起こり続けるのでしょう。どんなことが起こるのか。わくわく。




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