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美しくあるための習慣vol.28百歳になっても美しいお手本

三笠宮百合子さまが百歳にお成り遊ばされました。
この四月には千玄室裏千家大宗匠も同じく満百歳を迎えました。
お二人とも老いの姿が美しく見えるのは
私だけではないでしょう。
皺もあります。シミもあります。
シャンとしていらっしゃいますが、
多少はお背中も曲がってこられました。
それでもなお、見た目以上の若々しさを感じます。
それは、エネルギーの高さです。
波動があきらかに違うのです。
こうしたお姿を目の辺りにすると
人の存在を左右するのは波動だと思わざるを得ません。
もっとも、お二人とも着るものにも
起ち居振る舞いにも心を砕いているのがわかります。
こんなにもお年を召されているのに
なぜここまで神経を行き渡らせることができるのでしょう。
おそらく見苦しい姿を見せるのは
失礼だという意識があるからでしょう。
それは、人にどう見られるかを気にするのとは似て非なるもの。
少しでも相手に快くいて欲しいという思いやりの発露なのです。
礼の究極は限りなく愛に近づくと述べたのは新渡戸稲造でした。
肉体の老いを受け入れつつ、なお美意識を上げていく。
エネルギーの高さとは、愛の深さということができます。

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