🍙変身!🍙米栗カレンダ■09/21
ひとは何の前触れもなく、きっかけも曖昧なままに、ふいに変身(変心)することがある…ということを知った今週。
我が家の4歳は車が大好きで、おもちゃメーカーのトミカに財産をつぎ込み、誕生日だろうがクリスマスだろうが欲しいものはトミカ一択だった。遊びといえばトミカ、砂場だろうが川遊びだろうが公園の滑り台だろうがトミカと一緒だった。。。。にもかかわらず。
にもかかわらず(2回目)。
9月に入り、なぜか、いきなり、電車好きになった。
電車「しか」好きじゃなくなったのだ。
ある日「電車に乗りたい」と言い出した。一番近い西武線の、混まない時間に乗ったらその時から、車少年は電車少年になってしまった。
毎日親しんでいたトミカは車庫に入ったきり。昔従兄弟が遊んでいたプラレール、祖母に買ってもらったプラレール、1,2歳の時に遊んでいた木の電車を持ち出して夢中になっている。
この2周間で、我が家の居間と廊下には線路(プラスチックと木製をつなぎ合わせての)が敷設されてしまった。寝るまで遊び、目覚めては遊んでいる。
「公園にでも行こうよ。自転車乗りに出かけよう。」
と声をかけても「おうちで遊びたいの。」とすげない返事。しかし…
「電車に乗りに行こうか。」
と声をかければ3秒で玄関にスタンバイだ。
恐ろしい変わりようだが、これを親としては心変わりと言わず成長と呼びたい。車よりも電車のほうが大人だという意味ではない。そうじゃなくて、車から電車に興味をくっきり移し替えるその跳躍力を成長と呼びたいのだ。
毛虫から蝶になるんじゃない。
カブトムシがカマキリになったくらいの思い切った飛躍。
大人にこの真似ができるだろうか。いや、なかなかできまい。村上春樹ファンだった人間が、日が変わったら西尾維新が好きになっていたってこれほどの驚きはないだろう。
それにしても。この変心と変身を目撃した親心としては、正直羨ましいの一言だ。そうやって変化することで、きっと生き物は進化してきたんだろうと思う。汗と涙と努力より、興味の赴くままに。
進化のコツって、こういうことじゃないかと思う。
■■■今週のお子様言葉■■■
「ぷらてのどん」 →翼竜のプテラノドンのこと。
「とまち」 →新幹線の「こまち」のこと。
「れしき」 →歴史のこと。
取材、執筆のためにつかわせていただきます。