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退職して1年で変わった考え方

1年前のわたしだったら、お風呂上がりの化粧水のように「そうですよねー!痺れるぜー!!」とぐんぐん吸収しただろう。

わたしが退職する直前に入社してきて、隣の席に座っていた人。この人とは1ヶ月ほどしか過ごしていない。だから少ししか知らない。でもこの人が入社してくれたことを、嬉しく思った。

その直感は正しく、ずっとわたしを気にかけて連絡をし続けてくれている。尊敬してやまない人。

今日も急に「なんでこの会社のひと、すぐ辞めちゃうんだと思う?」と連絡が来た。そんなの、部長のあなたがいちばん考えているはずなのに、なぜこんな新卒上がりで役職もなかったわたしに聞いてくるんだろう。辞めて1年も経つのに。

そう思いつつ、でもこんな小娘の意見を、ちゃんと聞いてくれる人だと知っているから、わたしも真剣に考えて返事をした。

そこから話が転じて「みんながこの会社で欲しいスキルってなんなんでしょうね。そもそも、スキルってなんなんでしょうね。」とつぶやくと、「人の満足度を高める力や!」と返ってきた。

1年前のわたしが、欲しかった模範解答だと思った。会社にいたときのわたしは「なんでこんなにみんな自分のことしか考えられないの?!」とずっとおもっていた。だから「そうですよね、それが足りてませんよね!!」と鼻息を隣の島まで吹きかけていただろう。

それなのに、ちょっとモヤっとした。

まずは、自分のことを大切にすべきじゃない?自分のことも充分に満足させられていないひとが、他人のことを満足にさせることなんて、できるのかしら?それができないのに、他人にばっかり尽力することを強いられるから、長続きしないんじゃないか?と違和感があった。

いまのわたしは、自分のことを大切にする、に全振りしている。学校の先生にも「ここでいちばんにすべきことは、自分を大切に労り、休むこと」と言われる。仕事もしていないのに、それがほんっっとうにむずかしくて、いかに自分がわたしを満足させてあげられていなかったかが露呈している。

いま、6時間睡眠が当たり前だった1年前よりよく寝ているし、アラームだってかけていないし、ストレスだって少ないし、運動しているし、食事も規則正しいし、オーガニックしか食べていないし、お酒飲んでないし。それでも、もっともっとわたしを満足させる余地があるなぁと白目をむいている。

みんなにも、もっと自分を大切にしてほしい。

知っている顔を思い浮かべながら、心から思った。ああ。みんなはどれだけ自分を大切にしているんだろうか。自分を大切にしようねー!という組織は、ダメなんだろうか。ダメじゃないはずなのに、それがむずかしいのかもなぁと自分を小さく感じた金曜の夜。

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