【詩】今はどの季節 動く季節の上をスケートのように滑る
気がつくと季節は動き
とりあえず
春物と夏物の服を少し引っ張り出す
でもどちらとも決めきらず
また冬物にも逆もどり
いろんな季節の洋服を手放せず
ぐるぐるとその間をちょうのように巡る
今はなんのときだろう
現実と夢のあいだをふわふわとめぐる
あの身近な過去の自分と
こうあったかもしれない未来の自分
あれができていた自分と
できていない自分
明るく飛び出していたかもしれない自分と
縮こまり悩んでいたかもしれない自分
ああだったかもしれない自分と
これで良かったのか分からない自分
もっとたくさんの選択肢が
わたしのまえに現れるこのごろ
いろんな気候に温度に陽気に
くるくると舞いながら定まらない景色を運んでくる
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