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2023 OSJ ONTAKE 100mile

どうもpepeです。

走る坐禅、禅行、瞑想…
林道地獄はたまた林道天国…
俺たちだけが知っている秘密の林道レース。


2023年7月15日
OSJ ONTAKE 100 100mileの部に参加してきました。

とりあえず結果から申し上げますと
DNF(約103km地点)
でございました。
力不足です。
割と本気で練習してただけに悲しいです。
結構凹んでます。

〜レース概要〜

簡単に説明するとただひたすらガレた林道を走るレースです。急登なし、テクニカルな下りなしの精神修行レースです。

このONTAKEは100kmと100mileの部があります。100kmの部はスタートの松原スポーツ公園から上松ステージというところを1周して再び公園に戻り、そこから滝越ステージというところを1周して公園に帰ってきてゴールの約109kmのレース。
100mileの部は100kmの部の上松ステージを2周してから滝越ステージを1周するという約163kmのコースです。

そして過去に100kmの部で14時間を切った選手は100mileの部の参加資格を得ることができます。
私は昨年100kmの部で14時間を切ることができたので100mileの部への参加資格を得ていましたが、100mileの部へのエントリーはためらっていました。160kmを走り続けるというイメージが全くできなかったのと、前半の54kmのループを2周するという苦行に耐えられる気がしなかったからです。

エントリー開始当日、このレースは毎年クリック合戦になるためビール片手にほろ酔いで開始時刻を待っているとある事に気がつきました。
「100kmと100mileが同じ値段である」と。
km単価にすると160円と100円。
貧乏性の私は気がつくと100円の方にエントリーしていました。

この瞬間、自身初の100mileレースへのチャレンジがスタートしたのです。


〜練習内容〜

4月 447km
5月 443km
6月 521km

5月の比叡山ITRが終わってからはオンタケモードに。6月は隙間時間を使ってたまに2部練したりと社会人になって初めて月間500kを突破。
去年のオンタケ前はトレミ中心でしたが、今年は着地衝撃にも強くなろうと20〜30Kぐらいの林道走、峠走が練習の中心でした。

そして100mileという距離に不安が大きかったのでレース3週間前に養老山地トレイルランニングレースのロング41Kのコースをピストンする「養老ダブル」を敢行。途中ロストしながらも90K4000upのコースを足を残してエネルギー切れなく完走できたのは少し自信になりました。

〜補給計画〜

補給食は比叡山ITRの際にジェルのみの補給でガスが溜まったり胃が気持ち悪くなったりしたので、できる限り固形で攻める作戦でいきました。(一応1ループできる分ぐらいのジェルは公園で受け取れるデポバッグに用意)
30分ごとにカロリーメイト的なやつ、塩羊羹、魚むすび等で100キロカロリー摂取。
水に混ぜる用でグリコのCCDの粉を使用。これで摂取カロリーアップしました。
その他、2時間ごとにアミノバイタルプロを飲む計画です。

〜装備〜

比叡山のときとほぼ同じです。
違うのはスタート時からポールを携行していったところ。ポールはシナノの13.6プロ。インナーファクトのウエストベルトのループで固定したら練習の際全く揺れなかったのでそのように携行。
シューズはアシックスのノヴァブラスト3TR これはオンタケ用に以前から購入してました。(5月の比叡山でも他のシューズがしっくりこなかったので使用。)このシューズはほぼロードシューズのノヴァブラスト3です。お気持ち程度にトレイル用グリップが付いてるだけ。グリップが必要な場面が一切ないオンタケに最適。そしてあの10◯mile10◯timesのト◯さんがバックヤードウルトラで使用して林道を爆走してたのでこれしかないと。だってあのト◯さんが履いてたんですから間違いないよね?

〜いざ王滝〜

前日は遅寝遅起きしようかとも考えましたがやめました。遅く寝ても絶対日の出と共に目覚めて逆に睡眠時間が短くなるのではと。なのでいつもどおり22時頃にアラーム無しで就寝したらちゃんと5時に目覚めました。

朝からムスコ2人に体力を奪われつつ、車中泊仕様にした軽自動車で高速アクセル全開で1年ぶりの王滝村へ。

スイートルーム

最寄りインターを発するといきなりの大渋滞に…。中津川で昼メシ予定だったので早めに出て良かった…。

約1h遅れで中津川インターを降り、インター近くのうどん屋さんへ。とりあえずうどん食っとけばいいかという気持ちで選んだこの店。

とてもお値打ち


入店してお値打ちなうどん定食を注文。「うどん定食ってどんな感じですか?」と店員さんに質問。
「うどんにご飯と小さい小鉢が付いてる感じです。」と。まぁこの値段だし量少なめな感じかなと大盛りを注文。注文したあとに少し店員さんの反応に間があったのだけ気になりました。

注文が届いてその意味が分かりました。

嘘でしょ…

小鉢隠れてますが、焼き魚、ポテサラ、えのきの天ぷら、かぼちゃコロッケ、リンゴ、胡瓜の酢の物、漬物が付いてます。
うどんの皿は日本昔話みたいな大きさ。(かまぼこの大きさと比較してください)

無理w 安過ぎw
来年も来ます!!

ということで店名は公表しません。

〜会場着〜

予定より1時間遅れの2時頃に松原スポーツ公園に着。

この表記を見るたびに
訴訟対策で名目上名前変えただけで魂は
おんたけウルトラトレイルという文字に宿ってんだよ
とタッキー氏の叫びが聞こえてくる気が()

ツイ廃仲間の皆さんに会えるかと思ってたけどTLを見る限り皆さん大渋滞にハマっててまだまだ到着しなさそう。さっと受付を済ませてかわいいTシャツをゲット。(今この記事を書きながら着てます。)

OSJのホスピタリティが年々向上していってて
なんだか寂しい…

その後、車に戻って仮眠を試みます。5時起きのおかげか昼メシ後から少し眠くなってきてたので寝れる気がしてました。
…目を閉じてみると目の前には林道が広がり出し、おまけに熊鈴の音が頭中で鳴り響いてきます。
つまり、眠気どこ?という感じ

寝落ちすることは諦めて目を閉じなぎら腹式呼吸で体を休めることにシフトチェンジしました。どこかの有識者が目を閉じて横になっているだけで睡眠の7割ぐらいは休息効果があると言っていたのでそれを信じます。
結局スタートラインに立つまでに完全に寝落ちすることはありませんでした。

〜レースプラン〜

2022年のオンタケ100Kの記録が11:58。
その頃と比べると走力はだいぶ上がっている気がしてました。なので2022年の記録ぐらいで通過しても少し余力が残っているんじゃないかという謎の自信がありました。残り60kmは潰れてもそれはそれで初100mileのいい経験かなということで

上松①5:45-上松②6:15-滝越6:30=18:30
のペースを目標として設定しました。

〜憧れのオンタケマイル〜

去年外から眺めていたときはすごくドキドキしたのに自分がスタートラインに立ってみると意外と緊張とかはない。やることやるだけだな、と。

恒例の御嶽山に二礼二拍手一礼、お祓いもしてもらい、そしてスタート。

結果はどうであれ楽しむぞ!という気持ちでした。

オンタケマイルの皆さんと


〜上松①(スタートから白川小川エイド)〜

スタートしてから約15kmは舗装路が続きます。キロ5ぐらいなら力使わず走れたのでキロ5で走行。1人で走ってるより集団で走った方が楽かなと前のお二人のパックに混ぜていただく。するとモグリの私でも名前を聞いたことがあるYMMT選手とARKW選手のお二人と判明。お二人とも自分とフルマラソンは同じくらいのタイムとお聞きしたのでロードの努力感は同じくらいかなと思いしばらく着かせてもらうことに。

その後少し進んだ先でもう1人パックに合流。この方はスタート時元気いっぱいのマイクパフォーマンスされていたSRKW選手でした。なんか有名な方々の中に普通のオッサンいる状態だけど大丈夫か??と一瞬思いましたがオッサンはありのままのオッサンで少しも恥ずくないわーの精神でそこに着いていきました。

ロード区間の登りの斜度が上がってきてもYMMT、ARKW両選手はたんたんと結構なスピード感で登っていく。着いていけないこともないけど、これに着いていくと少し疲れちゃうなと、そこから無理して着いてはいかず1人で自分のペースを刻む。

その後、15K過ぎてから舗装路が終了し、ようやく林道に入ります。林道に入ったところで後ろからすごいスピードでやってくる選手が。今回優勝されたNKN選手です。下りをまるでショートレースみたいなスピードで下っていく。。足の強さの違いを感じました。。
私は温存作戦だったので足を消耗しないように下りはゆっくり進んでいきました。

しばらくマイペースで進んでいると後ろに引いていたSRKW選手と再び合流しました。彼も下りはゆっくりスタイルということで、お互いのペースが合いそこから2人で並走。そこからアニキ(SRKW選手)とは長い付き合いになります。お互い年が近いとか、陸上部出身とか、ガス溜まらない対策とかをお話しをさせていただきながらサクサク進んでいきます。

〜上松①(白川小川エイドから松原スポーツ公園)〜

25K地点白川小川エイドに到着。
(たぶん2:25くらい)

まだ元気


かなり涼しかったおかげか水分も500mlちょいしか消費していませんでした。
エイドステーションに顔を出すとボラのボス、生ける伝説クロ姉さんが。Twitter上で絡んでいただいてるけど、比叡山でニアミスしたぐらいで実際ちゃんと挨拶させていただくのは初めて。
クロさんからもっとイカついイメージだったという声援(?)を受けながら、無事水を補給してエイドを出発しました。※今回はタンクのヒネリは破壊せず。詳しくはオンタケ2022記事参照

しばらく進み、30K過ぎにやや斜度のある登りに入る。やはりここはポールあった方が楽だなと計画どおりこのタイミングでポールを組み立てて使用。割と長い登りをクリアするとそこからは下りが続く。ここの下りはガレてるのでポールがあった方がトレラン初心者の私には助かりました。

しばらくアニキと共に下っていると、後ろから小気味いいリズムの鈴の音が。軽快なスピードで抜いていくのはホワイトデサント、ネイサンザックのあの方、ひゃっ◯い氏。両手に何か持ってる様子であまりに小気味いい鈴の音を鳴らしていたので私の頭の中ではひゃっ◯いさんはこれを持って走ってると思いこんでしまっていました。

冷静に考えればそんな訳ないよな…
(あとから聞いたらヘッデンを手で待ってたそうです。)

やっぱひゃっ◯いさんかっけーと思いつつ時計を見たらこの時点で47kmぐらいだったのを覚えています。その後下っていくと確かもう1人ぐらいに抜かれました。
ア「抜かれてくけど俺らのこのペース大丈夫??」
P「いや僕ゆっくり行きたいんでSRKWさんぶっ飛ばして先行ってくださいw」
ア「いや俺もゆっくり行きたいんだわw」
などとアニキと小競り合いをしつつ、松原スポーツ公園まで残り5kmのロード区間に。ここからはお互い少しスピード上げて松原スポーツ公園まで走っていく。

〜上松②松原スポーツ公園から白川小川エイド〜

松原スポーツ公園に帰ってきました。
(in5:31:15 区間9位)
スタッフさんが素早くデポバッグを渡してくださる。補給食を補充したりローションを塗り塗りしたりと私が準備している間にアニキは一瞬で公園を離脱。はやっ!!!え??逆にデポエリアで何したの??っていうぐらい。経験値が違うわ…と思い知らされました。
そして上松ステージ2周目に入ります。
(out5:39:21)
設定タイムが5:45だったのでほぼ予定通りでした。

秘密のローションを足に塗りたくったおかげでかなり足が回復している気がしました。しばらくほぼ1人旅。ロード区間の登りに入ったときこんなキツかった??という感じ。ただ出力を下げれば歩くことなく走り続けられた。2周目は設定を6:15に下げてるのでだいぶ気が楽。

6時間を過ぎてくると頭がボーっとしてきたのでトメルミンを一錠服用。なんとなくスッキリしたようなしてないような。

このあたりから固形食を食べるのがキツくなってきていました。ウエストベルトに固形が無理になったとき用に入れていたジェルをたまに挟みながらも基本は固形で補給をする。(もっとデポバッグからジェル持ってこればよかった…。)

途中の腹痛をガシンサンを飲んでしのいだり、体の小さな異常はありつつも大きなトラブルはなくマイペースで進んでいきます。すると70km過ぎで先行していたアニキを再び発見。何かトラブルっぽい感じでおそらく立ち止まっていた感じ。声を掛けるも何があったか詳しく聞けずに心配になりながらも先へ進む。

白川エイドが近づいてくると少しだけ夜の闇が薄れてくる感じがありました。夜明けは近いぞ…。ただ疲れも結構出てきてる。そうこうしているうちに白川小川エイドの明かりが見えてきました。

〜上松②白川小川エイドから…〜

79km地点2回目の白川小川エイド着。
(8:30ぐらい)
ここは8:35ぐらい着を予定してたのでまだ計画どおり。このタイムはかなり嬉しかったです。

クロ姉さんにも再会し、
「ここまではアップで、ここからが本番だよ!」
と金言をいただく。
まさかこの言葉が前フリになるとは…。

水分を補充し、秘密のローションを再び塗り塗り。白川小川エイドを出発します。

エイドを出たあたりからだいぶ辺りが明るくなってきました。明るくなると不思議と活力が戻ってきます。この辺りから100kmの部の方々もちらほら見るように。なにも言わずに抜いていくのは失礼かと「ファイトです。」と声掛けしながら横を通らせていくスタイルに。100kmの部の方々からも声を掛けていただくと力を分けてもらうことができました。

84km程のところでまたやってきたエイド後の長い登り。気合いを入れ直すためにまた秘密のローションを膝と腿裏に塗ります。ここを登りきったらあとは下りだ!下りに入ったら休もう!と多少頑張って登ります。ペースはゆっくりだけどなんとか歩かず走ることができました。ただキツイことはキツかったので「ファイトです。」は一時封印して会釈のみに変更。キツイながらも走れてるので、これ歩いてる他の100mile選手と差をつけられるんじゃないかとテンションも上がってきます!

そして90km地点ついに登り切りました!!
あとは下り基調だ。登りで頑張った分、下りで休もう。正直登りきったときは「これ、モロタ。」と思いました。ほぼ設定ペース通りにきてるので、松原スポーツ公園に12時間ちょいで到着できる。
残りの滝越は多少潰れてもそこそこタイム狙えるんじゃないかと。

よーしゆっくりと休みつつ下ってくかー!

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•••

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ん?

••••

あれ?

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ん???

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あ•••

あ•••••

あああああ•••••••


アカーン!!!!

右モモ裏が激痛で下りが全く走れない。

いや…まともに歩けもしない…。

神様、突然過ぎないですか??

もしかしたら歩いてたら筋肉がほぐれてまた復活するするかもと痛みに耐えながら歩いていきます。

どんどん悪化。

95km程歩いたところで私のオンタケ2023は終わりを告げました。ありがとうございました。

アップしてから10kmで終わっちゃったなー!ハハハハハ!!!

そして気づいたのです。ここから10km以上歩かないとリタイアすら出来ない…。

オワタ。

けど歩くしかない。

100kmを過ぎるとモモ裏を痛めてるはずが膝が真っ直ぐ伸びなくなってきました。(どういう仕組み?)

103km地点で完全に歩けなくなり、恥ずかしながらゼッケンに書いてある本部緊急連絡先に電話をします。
「お忙しいところ申し訳ありませんが、歩けなくなりました。助けていただくことは可能ですか。」と。
すると100kmの部の最後尾を追従する軽トラが1時間後に来るからその荷台に乗ってくださいと。

空はまるでー君のようにー青く澄んでー


松原スポーツ公園に戻りDNF手続きを終え、正式に私のオンタケ2023は終わりました。

DNF後は色々考えました。
•エイド後の登りで頑張り過ぎた。(歩いていれば変わっていたかも)
•オーバーペース
•練習不足
•テーパリングで練習量落とし過ぎた
•そもそも100mileを走りきれる器じゃない

まぁオーバーペースってのはあると思います。そんなのは百も承知です。ただこのペースがオーバーペースになっているような器に収まりたくない、というのが自分の中であります。

今回100mile優勝された方の言葉
「自分がここに立つまでに実は8年かかりました。今年、思う結果が出なかった人もまたオンタケに来てください。」
(オーシャンさんのツイ引用)


また来年も懲りずに林道祭りに来るかー。
今回の記事あまりふざけられなくてすんません🙏


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