精神科で隔離されてました04

木曜日に外来を持つ女医は、まさか来ないだろうと思ったが、昼過ぎに来た。
「あなたのストレスとなるものってなんだろう?」と言われたから、家族や仕事のことを言った。
すると、「そこを解決できるといいね。ひとりになれる空間があるといいね。どう、今のこの空間にいて?」といわれたから、『今の空間は、刺激がなくて、とても落ち着きます。でも、外に戻ったらわかりません。』と犯罪者ごとく述べた。

その数分後に、今までの主治医(こんぴーと呼ぶ)が来て、3月から外来は女医になると告げられ、体調はどうかと聞かれた。
私は、『遠藤克也をぶっ殺したいし、こんぴーも殺したい!皆殺しにする。』と言った。
すると、こんぴーは「それほど、辛いのね。」と言い、続けて「遠藤先生を殺しても得しませんよ?遠藤先生や私を殺したら、彼や私の代わりに家族を養わなきゃならない。彼が年収いくらもらっているのか知らないけど。払えますか?」と言われ、(精神科医って年収いくらだろう…)と考えたら頭がクラクラして、『払えませ…ん』と答えた。
それでも私は、『ても、みんな助けてくれないじゃない!病気じゃないから、治らないって!助けてくれない!』と力を振り絞って言うと、「皆さん、助けようとしてますよ。」と静かに言い、重い鉄の扉から出ていった。

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