自分のことが好きだ。
毎日いいことをしているし、努力家だし、ご機嫌だし。
これは、友人のことを好きな気持ちに似ていると思う。

私と一緒にいると（＝一人でいると）、とても楽しい。
好きな場所に連れて行ってくれる。
日常の中でも、面白いものを見つけるのが上手い。
ときに失敗しても大笑いして、楽しんでくれる。

周りの人にかける言葉にも、思いやりがある。
人を褒めるのが上手で、一緒にいると自己肯定感が上がると評判だ。
先生のすることに、陰で文句を言ったりもしない。
不満を言うくらいなら、直談判しに行くだけの行動力がある。

分け隔てなくにこにこしている。
隣の研究室から来て、何か聞きたそうにモジモジしている人がいれば
真っ先に目を合わせて微笑みかける。
焦っている店員さんとかにも、頷いて微笑みかける。

本人はいじられキャラで通したがっているけど、影の努力家でもある。
週末も大学に来て、論文を書いたりしている。
学生なのに週休1日で通している。
小さな目標に向けて、密かに実績を貯めている。

常にストイックなプロジェクトを掲げている。
今は、「肌のために甘いものを我慢」と「勉強のためにYouTubeを我慢」が進行中だ。付き合いで必要なもの以外、全て断つ方針らしい。
ちなみにこの2つのプロジェクトは、10回ずつくらい頓挫している。
人間味があってかわいらしい。

聞き上手である。
皆で話している時は、話している人の目を見て、笑顔で頷いている。
皆に聞き逃されてしまった発言も、さりげなく相槌を打って拾いに行く。
一対一で話すとなると、さらに本領を発揮する。
「こっちばかり喋っちゃってごめんね！」は、私への褒め言葉だ。

人の痛みがわかる。
生まれつき共感能力が高いというのもあるけれど、
いじめや3度の転校で、苦労をした経験も活きている。
人の輪の外にいる子や、留学生には特に温かく接している。

自分を見せるのが苦手な、不器用さがある。
自分の話をするのが苦手で、掴み所がないと言われることがある。
興味の対象や思考の深さが周りの人と異なるため、自分が喋っても楽しんでもらえないだろうと思っているのだ。
でも本音の理由は、心を開くのが怖いからだと、私は知っている。

だって私は私の親友だから。