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♪はたらきものブギ(「おかあさんといっしょ」2023年10月)

2023年10月の「月の歌」の、「はたらきものブギ」。

番組ホームページより

月がかわるごとに「こんどの月の歌はどんな曲かな〜」と楽しみにしている私ですが…。
この「はたらきものブギ」、見どころ&聴きどころが多すぎ😆
放送初日の録画は、即何度もリピート、でした。
3歳児も一発で「このうた、すき。もういっかい!」。

そりゃそうですよね。
曲が楽しいうえに、お兄さんお姉さんたちが、ふだん見せない、いろいろなお仕事の格好で、にぎやかに踊ってて。

画面いっぱいにカラフルでポップな光景がひろがり、大人が見ても、なんともウキウキワクワクする感じ。

きっと、これがまさに、この曲のテーマであるところの「大人の日常」「いろんなお仕事」への憧れとか、ウキウキワクワク感なのかな、と。

よく大人たちが何気なく投げかける「おとなになったら、なにになりたい?」という、定番の問いかけ。
この曲の映像はまるで「こんなおしごともあるね!」と、さまざまなお仕事の見本市のよう。

スタイリストさん、すごいよ!


…で…とにかくやっぱりお兄さんお姉さんたちがカッコいい&かわいい😍

「よく似合ってる!」とか「いつもと違って新鮮!」など、きっと見る人それぞれの「お気に入りポイント」があるんじゃないかな、と。

個人的には、お兄さんお姉さんたち全員が、同じチャコールグレーの長袖シャツで、そこにそれぞれ服や小物で色が足されているところが好き。

とくにまやお姉さん。
オレンジ系の赤色が肌になじんでいて、ふわっとしたスカートやターバンがまたよくお似合い。
スタイリストさん、すごいよ!(と見るたびに心のなかで拍手👏)


そんなこんなで、視覚的に見どころ満載のこの曲。
歌詞や音楽の面でも、こどもたち&大人たちに響くポイントがいっぱい。

「あるある」満載な歌詞


仕事のワクワク感だけでなく、疲れたり忙しかったり、という部分に(ちょっとであっても)触れているところがすごい、と思うのは私だけかな…。

「ぎゅーっはかせ」という曲でも、はたらく大人の忙しさや疲れた様子が描かれていて、「きっと自分がこどもの頃のおかあさんといっしょではこういう曲は存在しなかっただろうなあ」と思ったのですが。

とくに「よるにはためいき」をついて…とか、現実そのまんま😆
大人あるある、です。

あと、小さいこどもって、バッグをやたらたくさん持って部屋の中を行ったり来たりして、「忙しい人ごっこ」的な遊びをよくしませんか?

だから、「ああ、いそがしい!ととけいみるけど」のくだり、ものすごい納得感。

そしてその後の歌詞のとおり、たしかに、とけいみるけど、何時なのかはわかんない😆
まさに、こども、あるある、ですね。

「ひとひねり」で飽きのこない音楽


イントロから楽しさ全開な音楽。
そのまま突っ走りそうなところですが、ずっと同じだとどうしても飽きてくるもの。

そうならないために、ところどころに「ひとひねり」が散りばめられています。

テンポやボリューム(音量)を落としたり戻したりして変化を出している点はもちろん、その他私が触れたいのは2つのポイント。

まず、2番の頭、「はたらくのって かっこいいね…ブギ」の節。
この「ブギ」のすぐ後に「♪ファッ、ファッ、ファー」というように効果音が鳴ります。

何の楽器の音色かな…人によって感じ方は違うでしょうけれど、オルガンのような管楽器のような…。

この部分、たった3つの音ですが、個人的にはオシャレ感がすごい!という印象。
作曲家のセンスというか、流石…✨です。

これが1番にもあったら、きっとツマラナイ。

1コーラス終わってひとしきり盛りあがったあとの、2番の頭だからこそ、ピリッと効いてくる。

そして、たしかに2番の頭で変化をつけるというのは定番の手法だとは思いますが、この音色を選んでこの3つの音をポンと置いたところ、シンプルで無駄がなく、本当に絶妙です…。


それからもう一つの「ひとひねり」ポイントは、ゆういちろうお兄さんが歌うセリフ調の「ああ、いそがしい!」のところ。

「いそがしい」の歌詞に「2拍3連」が使われているのがミソ。
(「いそが」の3音を2拍の間に歌うようになっている、という意味です。)

イントロから軽快なスウィングにのって、いわばツルツルと(ルンルンと?)曲が進んでいくなか、ここでちょっとブレーキがかかるというか、「焦らす」わけですね。

ここで「焦らす」ことにより、結果としてその後ふつうに戻ったときのスウィング感が、より強烈なものに感じられる。
つまりは聴いていて、より興奮してくるように感じます。


「ひとひねり」について、もちろん人それぞれなので、感じ方はさまざまだとは思いますが、
あの手この手で工夫された結果、あのように最後まで楽しめる曲になっているのはないでしょうか。


分析すると「なるほどー」「流石よくできてるなあ…」と感じることが多い、「おかあさんといっしょ」の楽曲。

もしいつか機会があったら、この曲も、できあがるまでの裏側をのぞいてみたいですねえ😊
(「おかあさんといっしょ」の雑誌で取り上げてほしいなあ🖐️)

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