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伝えられない。

言葉が出ない。

言いたいこと、伝えたいことがあるのに言葉になって出てこない。
そのため、子供のころは度々かんしゃくを起こしていました。
手当たり次第にものを投げて、伝えられない憤りを伝えていました。

とはいっても、
そんなかんしゃくを起こしても、まわりのひとたちに、伝えたいことが伝わるわけはなく、逆に突然暴れだすやっかい者。
そう位置付られた私は、突然あばれだす、変ったやつとして扱われていました。

ですが、
私は言葉を知らないわけではないのでした。
辞書でさえ面白がるほど、本は読んでいたのですから、言葉はたくさん知っていたのです。
ただ使い方がわからなかったのでした。

派手にかんしゃくを起こしたあと、
アタマの中が整理されて、
人に伝わる文章ができあがるのです。
そして、
「次に似たような事があったら、こう言ってやろう。」
と、
そのときは、そう思います。

でもいざ、次の場面がやって来ると、
やっぱり言葉がでないのです。
そして爆発。

そんなくりかえし。

でも、
お話を聴かせて?という姿勢の人と話すときは、ふつうにしゃべれたのでした。
けれど、それは、悪いほうに働きました。

ちゃんと話ができるのに、かんしゃくを起こす。
あれは単なるワガママではないか?

そうまわりから解釈されて、
さらに、他人には理解されないものになったのでした。

いや、過去形ではありませんね。
いまでもそれは理解されてはいません。

かんしゃくとまではいきませんが、
怒っていると誤解されるほど、語気荒く話す状態(クセ)は、今でも残ってしまっているのですから。

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