#81 否定で返す
受け取って、伝えて、また受け取って。
双方のコミュニケーション
これが、出来ている様で日常なかなか出来ていない。
先日あったケース
私は客観的立場にいたので、成り立っていないコミュニケーションとは何かが、とても分かりやすくていい勉強になった。
留学生の部屋に小さなアリがいて、気持ち悪かったらしい。(そもそも春先はアリが出やすい季節。私は慣れてもうビックリしないけど、日本人的には部屋にアリはギャ!となるよね)
「部屋にアリがいるんだけど…」とホストに伝えた。
すると
「うちにアリなんて居ないよ。外から入って来ない様に駆除してるから大丈夫」
と返ってきた。
どうでしょう?分かりますか?
全然、受け取ってないよね?
「アリがいるんだけど」に対して
「アリなんていない」
という否定で返している。
伝えた事に対して、受け取ってもらえず、代わりに否定が返って来た。
この時、学生はどんな気持ちになるだろうか。
この後、前向きで建設的なコミュニケーションに繋がるだろうか。
双方の外側でこの会話を聞いて、なるほどなぁと思った。
とりあえずは
“「アリがいる」というその人の中での事実”に対して「そうなんだ」と受け取った上で、次に進めていたら…
でもこれ、意識していないと結構難しい。
相手を正面から否定する気は全く無くても、こういう返し方やっちゃう事、ある!!!
多分私も今日恐らく、受け取りが不十分だった時があった。自分の意見や感情を、相手を受け止める前に伝えた節があった。
こうして何度もトライ&エラーを繰り返しながら、コミュニケーションスキルを鍛えていく。これはトレーニングだ。
改めてこうして言語化する事で、自分に伝えてみる。
そしてこういうコミュニケーションが出来る大人が増えて欲しいと思っている!!!
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